九月二十七日 英字新聞発行記念日
明治十八年(一八八五年)九月二十七日。日本人編集者による英字新聞「アングロ・ジャパニーズ・レビュー」が刊行された日とされている。
一応、日本国内における最初の英字新聞とされるものは、それ以前に存在している。
イギリス人貿易商アルバート・W・ハンサードによる文久元年(一八六一年)創刊の長崎居留地用英字新聞「長崎船舶運航表兼広告紙(The Nagasaki Shipping List and Advertiser)」および横浜居留地用週刊誌「ジャパン・ヘラルド(Japan Herald)」がそれである。
さて、アングロ・ジャパニーズ・レビューについては詳細が上がってこないので、どういった内容が記載されていたのか、誰が編集者だったのか正直なところ不明である。
(一八九七年創刊の「ジャパン・タイムズ」の方が余程刊行履歴を追えるので、個人的にはこちらの方がむしろ「日本人初の英字新聞」の信憑性が高いと思っている)
ともあれ、件のアングロ・ジャパニーズ・レビューは大阪で刊行されていたらしい。なので、大阪で発行されていた当時の新聞を探してみたところ、一致はしないが、おそらく該当すると思われるものが一応見つかった。
それが「
厳密には、一八八五年に「英字案内(Guide to the English)」という初級英語講座を連載開始している。
ちなみに朝日新聞(当時)のライバル紙として登場し、編集に携わったのは元朝日の社員という背景がある小新聞だ。
此花新聞自体は突然の廃刊や改名を繰り返し、吸収合併等で比較的短命に終わったが、英字欄の導入や挿絵入り記事の掲載等、当時としては目新しさのある、なかなかやり手の骨太新聞であった痕跡が窺える。
カクヨム的プロジェクトXな感じがして、個人的にアツい。
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