九月十三日 明治ミルクチョコレート発売日

 ちょっこれーと♪ ちょっこれーと♪

 ちょこれいと は め・い・じ♪


 毎度お馴染みCMソングの明治が「ミルクチョコレート」を発売したのは、大正十五年(一九二六年)九月十三日のことである。

 発売から今年で九十五年になろうかというロングラン大ヒット商品だが、日本で最初にチョコレートを発売したのは森永だったりする。


 しかし後発の明治は、めげることなくチョコレートのバリエーション展開とリニューアルで巻き返し、じゃんじゃんブランディングを推し進めていく。

 前述のイメージソングもその一環だ。


 明治のミルクチョコレート略して「ミルチ」というそうだが、私は正直、生まれてこの方「ミルチ」と表現したことは一度もない……世代のせいだろうか(汗)


「明治といえばチョコレート」を突き詰めた結果、平成二十三年(二〇一一年)に同社の大阪工場は、建物壁面に巨大な板チョコ看板を設置した。

 どれくらい巨大かというと、縦およそ二八メートル、横幅およそ一六六メートルというサイズ感だ。

 看板というか、もはや「壁そのもの」という規模の板チョコが、びたーっと壁面に張り付くが如くそびえ立つ。

 そして、JR京都線の車窓からも、すこぶる目立つ。


 設置早々、同社は「世界一でかいプラスチック看板」としてギネス世界記録に申請し、同年十二月にどうやら無事認定されているようだ。

 ある意味、リアルチョコレートファクトリーである。

 えを意識しすぎて威圧感が半端ないが、何にせよ明治のチョコレートに対する並々ならぬ意気込みが感じられる。


(だが私は「明治といえばカールおじさん」派である)

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