九月二日 日本が降伏文書に調印して第二次世界大戦が終結した日
昭和二〇年(一九四五年)九月二日、東京湾に停泊したアメリカ海軍戦艦ミズーリの艦上で、日本と連合国側との間で停戦協定が結ばれた。
いわゆる無条件降伏文書である。これにより、日本は正式にポツダム宣言を受け入れ、受諾内容は外交文書として固定された。
終戦の詔書(玉音放送)からおよそ半月後のことである。
交わされた原本は二通用意されており、日本側(外務省外交史料館保管)と、連合国側は代表してアメリカ(国立公文書館)がそれぞれ保管している。
ばっくりとした内容は次のとおりだ。
一つ、世界中の日本軍はみんな無条件降伏してな。(従えや)
一つ、日本のみなさん、絶対敵対行為したアカン。(従えや)
一つ、日本の支配下にあった国の軍隊もぜーんぶ、無条件降伏してな。(従えや)
一つ、公務員と軍関係者はGHQの言うこと聞いてや。(従えや)
一つ、ポツダム宣言は何がなんでも履行しぃや。(従えや)
一つ、天皇さんと国会はGHQの管轄下やからな。(従えや)
一つ、捕まえた捕虜早よ返せや。(従えや)
まあ、こんな感じだ。
この内容に日本は署名し、連合国側はアメリカをはじめイギリス、フランス、ソ連、オランダ、中国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドが署名し、正式合意したわけだ。
余談だが、二通目の署名時にカナダ代表が署名箇所をミスったため訂正をかけているらしい。現物を見たくて画像検索したら、わんさと出てきた(半笑)
本来、署名しなければならないカナダの項目(中盤)が空欄になっている。どうやら行間違いをしたらしい(緊張していたのだろうか?)
以後、一行ずつ署名をずらし、予め印字されていた代表国名が棒線で消され、手書きで国名の訂正をかけてある、確かに。
これが、公式文書として未来永劫残っていくのである。やっちまったな、カナダ。
因みに、文書に使用された紙は白石和紙(江戸時代の頃から「さすが白石、百年経っても大丈夫!」って定評のある宮城県の特産品だよ!)である。
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