八月二十日 日本初の三色信号機が設置された日

 日本で初めて三色灯の自動信号機が設置されたのは、昭和六年(一九三一年)八月二十日だという。

 場所は東京市内三十四箇所の交差点で、尾張交差点(現、銀座四丁目交差点)、日比谷交差点、京橋交差点などである。


 当時の信号機は縦型だったそうだ。そして、信号の色が変わるたびにベルが鳴っていたという。

(昔のおもちゃで、信号機の色が切り替わるとき「チン」と音の鳴るものがあったが、名残だったのだろうか?)


 もちろん交通事故を避けるために設置されたのだが、色の意味が浸透していなかったため、設置当初は相変わらず事故が多発していたようである。設置する前に周知徹底しておくべきだったのでは……と思わなくもない。


 ちなみに、世界で初めて信号機を導入したのは慶応元年(一八六五年)イギリス・ロンドンであるという。当時のメイン交通手段は馬車だった。馬車が事故を起こしまくっていたので、交通整理のために導入したもようである。

 さすが、イギリス。二十一世紀の現代でも普通に騎馬警察が街中を闊歩しているお国柄が如実に現れている。イギリスでは馬も交通ルールを守る対象のようだ。

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