八月十日 第一回よさこい祭り開催日

 昭和二十九年(一九五四年)八月十日、高知県において第一回よさこい祭りが開催されたことに因み、平成三十年(二〇一八年)に高知県の行政、振興会、市県民等々が集まり高知商工会議所にて「よさこい祭りの日」を宣言をしている。


 高知市公式サイトには、一般社団法人 日本記念日協会より発行された記念日証明書をご丁寧に掲載している次第だ。現在、当時の記録映像(モノクロ)がYouTubeにて特別公開されている。(よさこい振興会保存映像=公式である)

 わずか六分半ほどの映像だが、桂浜から始まり当時の高知県下の人々の生活スタイルや祭りの準備などの様子が生き生きと残されている非常に興味深い資料映像だ。


 昨今、「よさこい」というと「よさこいソーラン」のような激しい踊りを連想するが、開催当初の「よさこい」は鳴子や酒桶を手に女子供誰でも参加しやすそうな非常におっとりとしたテンポの踊りだったということが分かり、なかなかどうして面白い。踊りの変遷を辿るのも一興と言える。

 そしてさすが酒豪揃いの県民性というべきか、時折映像に映り込む酒瓶の種類とサイズに苦笑いが溢れる。他府県民に同じノリで勧めたら、すぐに酔っ払って卒倒することだろう。(駆けつけ一杯ならぬ一升瓶という良い子は真似をしてはいけない感がすごい)


 遠縁が高知県に固まっているのだが、確かに何かあって一族が揃うととんでもない量の酒盛りが始まるので呆れ返った記憶がある。(これも美味い、あれも美味いと次から次へと酒瓶が転がり出てくる摩訶不思議な台所だった)

 大伯父(叔父)たちはご陽気に歌い始め踊り始め、てんやわんやだったが昔から変わらない光景だということが、改めて証明された気分だ。

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