七月十三日 日本標準時制定記念日

 日本標準時(JST)——それは明治十九年(一八八六年)七月十三日に勅令第五十一号として交付された北緯三四度三八分五七・八二秒、東経一三五度〇分五・三二秒を貫く子午線を基準にした日本を統括する時間である。


 毎度ご贔屓e-gov法令検索によると、東経一三五度の子午線を日本の一般標準時と定め、明治二十一年一月一日より運用開始する旨が記されている。

 馴染みのある表現をすると、この位置は兵庫県明石市人丸町二番六号。

 昭和三十五年(一九六〇年)にオープンした日本標準時時計を掲げる明石市立天文科学館がランドマークとして建っている。


 JR神戸線に乗っていると、突如現れる昭和懐かしい近未来感を醸し出す白銀ボディが目に飛び込んでくる様は圧巻だ。

 ついでに掲げられた時計はセイコー製である。平成七年(一九九五年)の震災を乗り越え、現在では登録有形文化財に指定されている。


 イギリス、ロンドン郊外テムズ川河畔に鎮座するグリニッジ天文台の世界標準時から見ると+九時間で表現される(要するに、世界標準より九時間早い)。

 現在では、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)のサイトにアクセスすると、標準時をサーバー経由で確認、同期できる。

 試しにアクセスしてみたところ、私のノートPC内臓時計は〇・二秒遅れていた。瞬きするよりも僅かな時間だが、微妙に遅れて時を刻む我がPCの動作に、若干のモヤモヤを覚えた今日だ。

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