七月九日 泣けばいいんじゃないかな
七月九日は「泣く日」らしい。
書いて字の如く、七と九で「泣く」の語呂合わせだ。喜怒哀楽、感情表現の大切さを改めて考える日とのことだ。
そもそも人間の「泣く」という行為には、そうしなければならないほど昂っている感情を無意識的に鎮めようとする意図があるという。一種のクールダウンだ。
昨今、意図的に泣いてストレスを発散する健康法などが巷でじわじわと市民権を得ているそうだが、もっとも多く泣くシチュエーションには若干の男女差があるようだ。
二〇一一年度のマイナビニュース調べによると、女性の場合は「失恋時に泣く」がもっとも多く、続いて「大切な人が亡くなったとき」に泣くそうだ。
かたや男性の場合は「大切な人が亡くなったとき」にもっとも多く泣く割合が高く、続いて「映画を見たとき」に泣くという結果だったらしい。
泣いて気持ちを切り替える効果が本当ならば、女性の場合の「失恋」は次へのワンステップと捉えることができそうだ。さっぱりと未知なる出会いに向けて新たな一歩を踏み出すのだろう。
これだけで論ずるのは横暴に近い曲解だが、男性の方が余程感受性豊かな感じがしなくもない。
大人になると、なかなか「泣く」機会が少なくなるように思うのだが、かくいう私自身も前回いつ泣いたかはっきりとは覚えていない。それくらい「泣く」という行為と疎遠になりがちだと改めて思い至った。
本日は泣く日らしいので、何かに理由を付けて思い切り泣く試みをしてみたいものだ。とりあえず、我が家のどっかで埃まみれになっているであろう「雲の王国」のVHSを発掘するところから始めようと思う。
(我が身が壊れることも厭わない記憶喪失明けのドラ◯もんのクライマックス特攻シーンには、今のところ全敗している私だ)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます