七月八日 中国茶の日

 日本にお茶文化が入ってきたのは平安時代、遣唐使が持ち帰ったことが始まりとされている。

 中国語で「七」の発音を「チィ」と言い、日本語の「八」を「ちゃ」と呼んだ語呂合わせが記念日になったそうだ。

 今でこそ嗜好品の代名詞だが、当時の「茶」は薬として扱われた非常に高価で貴重なものだった。


 一説によると、現在世界中に広く分布している茶文化の大元は中国にあるという。紅茶といえばイギリスと言っても良い紅茶文化「ティー」も、元々は中国語の「チャ」が語源とする説があり、同様にフランス語の「茶」も「テ」と発音するが、由来とされているのはやはり中国語だという。

 そして当然中国語でも「茶」は「チャ」と発音する。これは北京語でも広東語でも同じだというから、いかに生活に密接してきたかが窺える。


 個人的に好みの中国茶を挙げるなら、福建省の岩茶がんちゃ(岩に自生している茶の木から採取したお茶)は半醗酵で香りやコクが強く、現在の中国国家主席殿の出身地、西湖さいこの白茶(美人の茶で有名)は殆ど発酵させない緑茶葉系の淡い色味とまろやかな味わいが非常に爽やかだ。


 また忘れてはならない台湾の烏龍茶は格別だ。お茶どころ阿里山アリサンの茶葉は人気があり過ぎて似て異なる偽物が横行する事態となり、品質とブランド管理が相当厳しく、ホンモノは昨今、国外ではなかなか手に入らない希少品となってしまった。

 認定農家だけが作れる凍頂とうちょう烏龍茶——その中でも最高級品種の一つに数えられる東方美人は、ギュッと味が濃縮されており乾燥させた茶葉を齧るだけでも相当に美味だ。(現在、相当高価なので齧るのは程々にした方が良い。すぐ食べ尽くして後悔することになる・半笑)


 さて、本日は中国茶の日らしいので中国茶について手短にオタク風味で語ったが、日本茶も紅茶もインドチャイもトルコチャイもコーヒーも好きな私の体は、概ねカフェインで出来ていると言っても過言ではない。

 エスプレッソは砂糖ナシ駆けつけ三倍が基本だ。(良い子は決して真似をしてはいけない)

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