六月二十一日 夏至(げし)

 一年でもっとも日の出から日没までの時間が長くなる日——と北半球に住む我々は認識している。北極圏では一日中太陽が沈まない(=白夜)。

 季節の変わり目を示す言葉だ。

 英語では the summer solstice 直訳すれば「夏の極み」という表現が使われる。太陽黄経が九十度となるとき、と定められているから年度によって多少日付は前後する。


 理論上、昼が長くなり、夜が短くなる日なのだが、実際この時期の日本は梅雨時期真っ只中であることが多いため日照時間そのものは然程長くないことが多いという。


 そして当然、南半球では夏至は一年でもっとも昼の時間が短い日であり、南極では一日中太陽が昇らない極夜である。

「夏至か……冬だな」と天邪鬼なことを言っても「だよね」と至極真っ当な返事がもらえる日である。

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