六月十七日 自由の女神がニューヨークにやって来た
明治十九年(一八八六年)六月十七日、アメリカ合衆国独立百周年を記念してフランスから巨大な銅像が二四〇ものパーツに分かれて贈られた。数多の輸送船を迎え入れるアメリカの玄関口、リバティ島に据えられた自由の女神像がそれである。
フランスを代表する画家、ドラクロワの有名な絵画「民衆を導く自由の女神——マリアンヌ」がモデルとなったこの銅像の設計者は、エッフェル塔を設計した人物だ。
銅製のため、像自体は緑青に覆われているが、高々と掲げた松明は純金製だという。小脇に抱える銅板にはアメリカの独立記念日が記されているのは有名な話だ。
「痛みに耐えてよく
そして、自由の女神はフランス、パリ市内を流れるセーヌ川沿いにも建立されている。こちらはフランス革命百周年を記念してアメリカが「その節は、まいど」と返礼として贈ったものである。
一応、マリアンヌではなくリベルタス(ローマ神話における自由の女神)とのことだ。そして小脇の銅板にはバスティーユ襲撃日が金字で明記されている(=フランス革命はここから始まったと言って良い)。
昨今、自由の女神は現代アートの一環として
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