五月十七日 高血圧の日

 高血圧——それは、最低血圧 90mmHg水銀柱ミリメートル 以下、最高血圧 140mmHg 以上の値が示す、年齢を重ねれば重ねるほど、じわじわと忍び寄ってくる人類普遍の老化現象の一つである。

 英語ではハイパーテンションといい、ドイツ語ではアーテリエーレ・ヒュパトニーという。医学用語だが、無駄にかっこいい。


 因みに、平成二十年(二〇〇八年)時点のWHO(世界保健機構)調べによれば、世界一八九カ国の高血圧ランキング中、日本はカザフスタンと並んで同立三十九位、ランクCに位置している。まあまあ上位だ。

 しかし、トップランカーは軒並み東欧諸国と中央アジアが締めているのが興味深い。旧ソビエト連邦下、食生活と気候環境、長らく続いた情勢不安もあるいは一因と言えるのかもしれない。


 実は、世界高血圧デーは、正式な国際デーの一つである。二〇〇五年に国際高血圧学会に属する世界高血圧連盟によって、啓発を促す意味で制定された。これを受け、日本では二〇〇七年より五月十七日を「高血圧の日」に制定している。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る