五月二日 世界マグロの日

 テンションのあがる寿司ネタといえば、真っ先に思い浮かぶであろうマグロ。お魚大好き日本人が考えた記念日かと思いきや、「世界マグロの日」は、平成二十八年(二〇一六年)に国連が定めた国際デーだ。

 なぜ国連?

 それは、マグロはその個体数に対して需要が高く、世界規模で乱獲されまくってきたからだ。生食だけでなく、ツナ缶や雇用の確保、国レベルでの歳入拡大目的、色々ある。

 結果、マグロの産卵海域にまで手を伸ばし、魚としてのポテンシャルを発揮する以前である一歳未満の若い個体まで狩りまくる事態となった。一大事である。


 その上、回遊魚の代表格マグロ。

 常時、口から大量の酸素を取り込みエラから排出し続けないと、すぐに死んでしまう。だから、急流を猛烈な勢いで泳ぎ回る。その行動範囲は広く、各国単体で管理できる域を遥かに超える。

 そこで国連総会の出番と相なった。


 今後も安定的に、美味しく賞味するためには、ルールと条件を守ることが不可欠だ。どこの海にも有る魚と書いて、マグロ。未来永劫、世界中の海に有る魚であってほしい。

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