2021年5月編

五月一日 日本赤十字社創立記念日

 日本赤十字社。

 募金といえば、真っ先に思いつく団体の一つだ。


 赤十字自体は、とあるスイス人実業家が設立した「敵味方関係なく人命は大事」という理念の国際活動団体だ。なるほど、四方を列強に囲まれた、永世中立国出身者の考えることだと納得できる。

 この、とあるスイス人の名前はアンリ・デュナン。

 一九〇一年の第一回ノーベル平和賞受賞者だ。(前出の昭和天皇がお生まれになった二日後に、ノーベル賞をもらっている計算になる。)


 日本では、明治十年(一八七七年)五月一日に、前身団体となる「博愛社」が設立された。きっかけは、西南戦争だ。

 そう、西郷せごどんと政府軍の間に勃発した、明治初期最大規模にして、国内最後の内戦である。


 その後、明治十九年(一八八六年)に日本が、戦時国際法の一環であるジュネーブ条約(戦闘負傷者や捕虜の待遇改善に関する条約)に加盟した。

 別名、赤十字条約。

 博愛社は以後、日本赤十字社と改称し、今日に至るというわけだ。

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