第1話
皆さん、突然だけど殺人って好き?
いまこれを読んだ方、殆どの人が「ちょっと何言ってんのこの子」と思ったよね?
思ってない人は私と同類じゃないかな?
何がと気になる人は、何行か下へ行ってみよう☆
まぁ、そんなどうでもいい事はおいておいて、脳内で答えは出たかな?
いきなりこんなことを聞いたのはね、今丁度殺人をしたからなんだよ。
…今度こそ何言ってるのか分からないって?分かってよ。日本語不自由じゃなければわかるでしょ。そういう問題かどうかは知らないけど。
それらは置いといて、殺した後…その時の感覚はなんと表現したらいいか分からない。
快感?
いや、何か違う。
罪悪感はないけれども、殺すこと自体に悦びを見出すわけではない。
それは私が必要な時にしか殺らないから。
そこに好きというものが存在しないから。
あっちの私は清い人。
誰かが傷つくのに自分も傷つく優しい人。
ただし、無条件ではない。
いや、最初はそうであるものの伸ばした手を振り払ったり下衆な心が一瞬で見えたり、私がこの人は悪い人だとそう感じた時に、暗い感情が私を覆う。
殺人を起こす衝動が湧き上がる。
無論、許されることじゃない。
見つかれば軽くない罰が待ち受ける。
だから今この瞬間までまで堪えていた。
自分の人格が完全に二つになるまで。
そう、今までのこの脳内の思考でさえ誰が考えているのか分からない。
自分のはずだ。だけど、今の自分じゃない。
神の視点というべきか。
客観的でありつつ、主観的でもある。
そのような不思議思考。
ま、そんな難しいことはどうでもいいのさ☆
わたしにとって大事なのは、人格が二つに分かれたこと。
コントロールも効く、大変便利なもの。
これから先も生きていくのに、とても役立つだろう。
巧さも持ち合わせてるから、殺人をしてもバレる心配はない。
あはは☆便利だね!!いっそ不気味なぐらいに、私にとっても都合が良い。
ま、清い私はなるべく人は傷つけようとはしない。
だからサイコな私は天使を裏切った時にしか出ないだろう。
さて…長い思考は終えて現実に戻りますか。
「んじゃ、どうしよっかなー」
血塗れの死体を見ながら呟く。
初めての殺人記念としてどっかに飾りたいと思ったけど…飾る場所がないんだよなぁ。
………
……
…
……そもそもで、飾ると考えるのがおかしいですね。
元々は人なのですから人には人の対応をしなければなりませんね。
「どうしましょうか…」
外に放ったらかしにしておくのは可哀想ですね…ではせめて、土に還して差し上げましょうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます