さぁ、二つの心を切り替えましょう☆
烏賊蛸
プロローグ
この世界は魔法があります。
それは強力だったり、とても使い物にならないものまで幅広く存在します。
誰でも使えますが、使える魔法はたかが知れてます。
それはそうでしょう。人が全てを掌握する事など出来るわけがありませんから。
だから一つ事を極めようとする。究めて、真理を見て強力な魔法…究極魔法一歩手前の威力を出す。
ただし、これは神様にとっては面白くありません。
誰か一人ぐらい自分の考えた魔法を全て使って欲しい。
誰か一人ぐらい自分の理想の人生を歩んでほしい。
あぁ。ならその負荷に対応できる肉体の持つ人を用意すればいいじゃないか。
最初の人をみたいという夢さえも忘れた神様は万能な身体を用意します。依代とも言えるでしょう。
それと、込める魂にも気をつけなければなりません。悪人は何をするかわかりませんから。
だから死神も巻き込んで、初めて人を創りました。
創られた少女は何も知りません。知れません。
だから今日も、幼いながら優等生振りを発揮して生きていきます。
…あぁ、ですが残念。少女は完璧ではありません。創られたものは、少なからずの欠点はありますから。
それは我慢ならなくなった時に現れます。
人の愚かさに、浅はかさに我慢ならなくなった時。
神を一部取り込んでいる少女はそう感じてしまうでしょう。
…残念。とても残念な結果です。
神は完璧な人は創り出せなかった。
神は自分の願いを叶える事は出来なかった。
可哀そうなお二人様。なんて、哀れで愚かなんでしょう。
…あら?でも神は面白そうに水晶を見ていらっしゃる。
それはそれは愉快げな表情で見ている。
ひょっとして、今回の思いつきも、目的も既に忘れているのでいるのではないでしょうか?
段々と狂っていく歯車の音は、誰の耳にも届きません。
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