理由
私はこの間会った人がいる神社に来ていた。私の憶測であるが桜乃には聞かせられないと踏み留守番をしてもらっている。
「幽霊は連れて来てませんよね。」
この間の人が来た。…一つ疑問がある。何でこの人は幽霊が見えているのだろう。
「はい。…何で貴方は幽霊が見えているのですか。…あと名前は何ですか。私は美桜です。」
すると慌てて言葉にして答えてくれた。
「私は体質的に霊能力があるんです。…美桜さんもありますよね。僕ですか浩伴ですが」
「多分あります。…何で名を思い出させることはダメなんですか。桜乃は私が子供の時からずっと居ますけど悪霊じゃないです。…まあ居なくなるのは嫌ですけど…いつか来るのかなって思っています。桜乃は優しい姉みたいな幽霊です。」
少しだけカットなってしまったから強く断言した。桜乃は悪霊じゃない。
「輪廻転生ていう言葉ありますよね。…幽霊は普通は冥府に行きそこで新しい生を受けます。しかし行かないということは何かあったんですかね。」
まさか桜乃が生前に何かやらかしたとは考えられない。
「それに我々は霊と縁を結んでも時間というものがありますよね。それに違って霊というのは半永久居ます。」
何かを諭すように穏やかな口調で話された。
「それじゃあどうすれば良いんですか。」
「一つだけあって…名前を思い出す代わりに未練を解消させてあげる事です。」
そう言われてもなかなか難しいものがあるような感じがした。
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