昔の言葉と現代の物

桜乃から聞いた分からない言葉をまとめて聞いた。牛車や御簾やあとと卯月いう言葉。家にあった電化製品に驚いていた。

「ねえ父さん牛車て何なの桜乃が車に乗るときそう言ってた。」

すると父さんは百科事典を持ってきて調べた。牛が車みたいなものを引いている絵があった。桜乃は縦に頷く。

「あとね卯月と御簾だって。何なの。」

「卯月は4月っていう昔の言葉で御簾は竹でできた今で言うカーテンみたいなもの。」

やっと桜乃が言っていた言葉を理解した。しかしなぜ桜乃は今の言葉を話せるのだろうか。

「ねえ何で今の言葉を使えるの。」

「それはですね。桜の周りに人がくるじゃないですか。それでだいぶ勉強したんですよ。桜の周りは色んな面白い話がしてたくさん笑いましたね。そんなことよりもあれはなんですか。暖かい風が吹いている様ですが。」

「それはエアコンだよ。温度も冷たいのから暖かいのがあるよ。」

不思議なことに何故か桜乃は物に触れられて感覚もある様だ。テレビによると幽霊はそんな事もままならないとやっていたが。不思議な幽霊もいるもんだな。と考えているうちにまた桜乃は目を輝かせて分からないものを聞いてくる。まるで浦島太郎がうちに来た様だった。

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