部活動体験二日目・遊び部見学with入江さん
「亀朗君、今日遊び部に部活見学行かない?」今日は各教科の教科書を配って終わり。明日から授業が始まるらしい。そして今は放課後のひとつ前の時間。今から亀朗君、良治君と約束しておく。昨日の部活動体験が楽しすぎたから今日も物凄く楽しみ。「お前、最近亀朗と一緒にいるけど亀朗のなんなの?」普段声を発していない僕の隣の席の人、確か入江さんに聞かれた。「えっと友達」「亀朗、最近私と帰ってくれないと思ったらこんなのと一緒にいたんだ」
こんなのって言われた…地味にダメージが入ってる。ちなみに一緒にいる良治君は気にしてないらしく亀朗君と話してる。
「亀朗との時間私ももっと欲しい。亀朗、ついて行っていい?」亀朗君に話しかけると良治君と筆談をしていた亀朗君がいつものボードに文字を書きながらこっちに向く。その間も文字を書く口は止まっていない。そして一文書き終えると会話の続きであるそれを良治君に見せつつ口を開く。「なんでそんなこと言うの。私だって亀朗と一緒にいたいだけなんだど」何も聞こえなかったけど御伽症の能力とかでしょ。
「それに遊び部の部室にはいっぱい動物いるらしいからその子たちにも会いたいし」「なんでそんなに頑なに否定するの?」
「なにもしないよ。私がそんなことしでかしたのなんて何年も前じゃん」俺から見ると入江さんが一人で話してるように見える会話をしばらく続けてから亀朗君がペンをとった。[部活体験に理有も一緒に行っても大丈夫?]
「おお!勿論!こういうのは人数が多ければ多いほど楽しいからね!」「俺も賛成です。」「だって亀朗?」微笑ましい笑みより魔女が人をだましたときにする様な笑みだった。「じゃあ続きは放課後に話そ」「もう授業始まるしね。」良治君が席に戻ってからすぐにチャイムがなった。
「授業を始める。」そう言って入ってるきたのは小柄でやせた先生だった。「今までの授業では教科書配ったりでこの一時間目を使っていると聞いたがこの授業は教科書を使わない。よってワークだけ配って残り先生の自己紹介と適当な雑談でつぶすぞ。」
ワークは厚かった。ペラペラページを見てみてもかなりの問題数だった。「よし、ワークは全員に渡ったな。それじゃあ先生の自己紹介を。先生の名前は三条真理恵。趣味は微分、積分後動物の癒し動画を見ること。他に質問は?」「はい。先生って恋人いたことありますか?」「あ、あります。」目をそらしながらだった。「はい!先生の……」「ちゃんと考えてから手をあげて下さい。」こんなやり取りを聞いた後チャイムがなった。待ちに待った部活の時間が始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます