顧問物語・松川先生

前書き~

今回の主人公、松川先生の事を忘れている人もいると思うので紹介です。

松川先生の生態は

・お酒にやたらと強い

・努力家

・三条先生が担当するクラスの副担任でベテラン

以上です。


私がこの学校に来てからもう7年が経った。その間私が担当する部活は変わってない。その部活というのが全力サバイバルゲーム部、略してかんサバ。サバイバルゲームはそのままただのサバイバルゲーム。全力というのは普通は禁止されている御伽症の使用もあり。なんなら殴る蹴るもほぼ容認、という部活。

だからこの部の生徒はボクシング部と同じぐらい筋肉が付いてる。活動場所は学校から駅一つほど離れた所にある山。ここは元々私の勤め先の能力地検専門学校の建設予定だった場所。何かの原因で使われなくなってしまったのが今もこの学校が所有をしているという謎の土地。

その山に近づくに従って日常生活で聞くことのない種類の破裂音と鳶のような鳴き声が耳につくようになってくる。もう既に部活が始まってしまっているということだ。「確か今日は助っ人が二人でいたはずですから指導中ですかね。」つい声が出てしまった。最近独り言が増えてきている。「はぁ、若い頃はこんなことなかったのに…全盛期じゃないということですね。」独り言に気を取られてるうちに山に入るための入り口に着きました。とりあえず着替えるために部室という名のテントに入る。このテントで着替えてやたらと頑丈なロッカーに着替えを置く。それと同時に二期前の生徒が卒業祝いにくれた私用のモデルガンセット一式と初めてここに来た時に生徒から貰ったモデルナイフを手にする。

ちなみにこの山に入るときは胸と肘、膝にしっかりとしたクッションと目を保護するためのゴーグルがフードに着いた専用の服を着る。これがないとほんとに毎日何人のけが人が出るものか。

話がそれてしまったけれど私愛用の武器を持って山に入る。獣道を歩き上の方を目指していくと段々と色とりどりのペイントが着いた木々が目立ち始める。この色のペイントを好んで使っていた卒業生のことを思い出して泣きそうなってしまった。


「「こんちは!」」木々の隙間から気づいてくれた生徒が挨拶をしてくれ、その挨拶で私のことに気づいた生徒が次々に挨拶をしてくれる。「あ、先生。にぎやか部から来ました。加子陵平です。今日一日だけになりますがよろしくお願いいたします。」「よろしく。うちはいつでも人がいないから今日だけと言わずにいつでも来てくれて構わないからね」「ありがとうございます。」助っ人の一人目と挨拶をしてからもう一人を探す。このにぎやか部のと同じぐらい挨拶とかの礼儀を気にする子って聞いてたんだけどな。辺りを見るとうちの部員も何人かいない。「ねえ、今ここにいないのはほかの場所で練習中?」うちの部活の部長、大潮満みちるに尋ねる。「はい。今ここにいないのは三条先生に手伝って貰って先生狩りしてます。」「了解。じゃあ誰か今ここにいない人達に模擬戦闘するから準備してから来るように伝えてくれ。ここで練習してる人も準備を始めてくれ。」「「はい。」」生徒たちに指示をしてから私も模擬戦闘の準備を始める。モデルガンの中にペイント弾が入っていることを確認してからモデルナイフの位置を確認する。そして服の締め具合を確認していたら人が集まり始めた。「「こんちは!」」「こんにちはー。遊び部から来ました。豊浦ですー。よろしくですー。」なんかチャラいな。まあ気にしない。この学校のモットーは多様性だから。「よろしく。これから模擬戦闘するけど無理そうならすぐに山から出てね。まあそこならのペイント弾も届かないだろうから」「じゃあ全員揃ったみたいだから始めるぞー。ルールは私対全員な。今日は二人助っ人いるから考えろよ。いつも見たく馬鹿みたいに暴れんなよ。ああ、後助っ人組の二人は無理だと思ったらすぐに山から出ろよ。ケガしないうちにな。以上。じゃあ5分後に開始!」「「はい」」

五分が経った。



総勢20人の生徒にペイントを付けて模擬戦闘はお終いになった。服を見るとペイントが一個付いている。鍛え直さないと…「じゃあ今日は今出た反省を振り返りながら練習してね。私は近接部隊の練習に参加するから。じゃあ解散。」

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