部活動体験 にぎやか部 IEC2

正乃君が何故か青くなっているところを眺めながら俺は一緒に帰りたがっていた理有は頑張って説得する。そして何とか正乃君、良治君と部活体験に行くことになった。…これの代償に買い物に付き合うことになってしまった。ただの買い物なら何も嫌がることはないんだけど理有の買い物は、近所の弟子を名乗る猫へのお土産だったり近所で一番偉い蛇への献上品を買う関係でよく分からない視点のアドバイスを求められるから嫌でしょうがない。ちなみにこの蛇は不審者を撃退したり子供を事故から救ったりしてるひと。だからお土産を買うのは分かるけどさ蛇の好きな肉の味なんて知らないよ。それに近所の人とか警察によく迷惑行為として注意されてるから何時共犯にされるかわかったもんじゃない。

こんな事を考えながら階段の上を飛行機型ラジコンで飛んでいた。

「ねぇーどうでもいい疑問なんだけどこの高校ってなんで家庭科室と視聴覚室が3つずつあるんだと思う?」さっきまで青い顔をしていた正乃君が話を振ってきてくれた。…俺どうやって話すの?無理じゃん。まあ話だけでも聞いておこう。と思ってたけど正乃君がメモ帳を渡してくれた。…口を操縦に使っちゃってるから書くことが出来ない。こういう時に理有と一緒にいないと不便だな。

さっきまでの文句じみたことなど忘れ理有のありがたさに感謝をする。IMP-6に追加する機能がまた一つ増えてしまった…そんなラジコン空飛べるかな。まあそんな機械の構造の話など置いておいて話に耳を傾ける。「ああ!そうか。亀朗君その状態だと筆談出来ないのか。なんかいい手はないものか」最初の反応がやたらとデカいのはまあ良治君の個性だとしても後半もほぼ同じ声量なのは目立つからやめてくれ。「そうだ!俺らがYesかNoで答えられる疑問文にして亀朗君が首を動かして答えてもらうのってダメか?」そのアイディアはなかった。相変わらず声がでかいけど。

「あーそれいいね。亀朗君どう?もしこの意思疎通方法で問題なかったら首を引っ込めて、嫌なら首を伸ばして。」勿論迷う理由はない。何か問題があればその度に言えばいいだけのことだし。…中学の時から疎まれてた俺は人に俺のための意見を考えてもらうの新鮮だ。この二人ならあの気難しい理有とも仲良くしてくれるかもしれない。そうすれば俺の高校に来た目的の半分以上は叶ったも同然。

そんな感じで物を書くことが出来ない時の意思疎通決まったところでにぎやか部の活動場所に着いた。

「よし、開けるぞー」多分この声が中まで響いてると思う。「頼もう!」「待って、それ多分部活体験に来た時の言葉じゃない」俺もそう思う。出来れば正乃君に入るときの挨拶をお願いしたかった。

「おお!君たちは!この部活の!見学に!来てくれた!志高き!新入生か!」俺たちを迎えてくれたのは良治君に負けず劣らずの声量をした上級生だった。


~補足

亀朗君が使っている省略の意味の補足です。(IMPとIEC)

英語の略です。ただ私が英語弱者ですので間違いがあれば教えて下さい。速やかに直させて頂きます。ゲーム形式で答え合わせする方ように単語数を先に書いておきます。

IMPは四単語 IECは冠詞を入れて四単語を二通りです。



答え


亀朗君が乗っているラジコン飛行機IMP-シリーズ。これは【It Made from Plastic】(プラスチックからできている)の略です。

また今回、前回の題名であるIECは1の方が【I Express a Class】(私は授業について表現する)2の方が【I Express a Club】の略です。

亀朗君が省略を使ってるのはかっこいいからだそうです。何気に子供っぽい亀朗君紹介コーナーでした。


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