生徒たちの放課後 3

今日は僕と僕の幼馴染、礎の記念すべき高校入学式でした。運良く礎とは同じ高校の同じクラスになったからいいものをならなかったら高校今年一年間がとっても地獄でしたね。そんな僕たちですが今日はどこにも寄らずに帰ります。今日はこれから家でのんびりします。今日は人がいっぱいいる所に行ってとても怖い思いをして来たのです。わざわざこれから人のいる所に行く必要もないでしょう。当然礎は例外ですが。


早速家に帰ってきました。礎も僕も一回も引っ越しを経験したことがないので家は物凄く近いです。それこそ同じ住宅街に家があって走らなくても一分あればお互いの家に着く、そのくらいの家の近さです。今日は僕の家族がいないので僕の家で遊びます。特にやましいことは無いです。只、親がいない方が遊びやすいんですよ、思春期ですから。僕の家ではいつも最近発売されたテレビゲームをします。このゲームは僕が注文して礎が取ってきたものです。共同作業というやつです。ちなみに今日やるゲームは協力型RPGです。先週礎と一緒に買い物に行ったときに買ってきたばかりのものだから全然進んでないです。


ゲームに夢中になっていたらもう6時30分でした。いつも僕は7時ぐらいにお風呂に入っているのでそろそろお風呂を入れる時間です。お風呂の栓をしっかりしてお湯を入れ始めます。


お風呂が沸いたら一緒に入ります。

「謙太なんか筋肉ついた?」脱衣室で服を脱ぎながら、礎に聞かれました。

「そんなことないと思うよ。特に運動とかもしてないし。」礎は時々公園で運動していた。それも結構な熱量で。そんな礎と比べて僕は特に何もしてないです。それで筋肉がついているように見えるなら脂肪が減ったか不思議なことが起こったかのどっちかだと思います。

いつも通りのくだらない雑談をしつつお風呂に入ります。「謙太、水鉄砲できる?」

お手本を示すように水を飛ばされました。手を組んで水を飛ばすやつです。これを僕たちは水鉄砲と呼んでいます。

僕は答える代わりに水鉄砲で水を飛ばして顔に当てました。


はしゃぎながらお湯に浸かって二人揃ってのぼせかけてきた所でお風呂から上がって相変わらずはしゃぎました。腕の筋肉を自慢しあったりとかいろいろです。

礎のお腹のなる音で我に帰ると丁度よく夜ご飯を食べる時間でした。親はあと一時間は帰ってこないからさっさとご飯を作ってしまいます。今日の献立はレタスのサラダに豚肉の生姜焼き、ご飯にあさりの味噌汁です。ご飯はいつも通り協力して作ります。食材を切る、盛り付け係が礎で味付け、火の管理係が僕の仕事です。美味しくできた料理に満足です。

親の分を取り分けてパッパッと寝れる状態にしていきます。使った食器類を洗って乾かして、歯を磨いて。もう寝ようと思ったら寝れる状態になってからが本番です。一緒に寝ることを想定して買ったツインサイズのベットで二人並んで寝ころんだらどちらかが寝落ちするまで話をします。


昨日は僕の方が早くねてしまいました。昨日は人がいっぱいいる所、それも知らない人がいる所に行ったのでとても疲れてたんです。ちなみに起きるのは僕の方が早かったです。

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