2年生編 第64話
「「「「「え?」」」」」
あまりの驚きに余と他の魔法少女どもは声が出てしまう。
こいつらも驚いるということはこいつらもここで初めて聞いたのだろう。
で、で、で、で、で
でぇ〜〜〜〜!?!
い、い、い、い、い
今余は桜井莉緒にこ、こ、こ、こ、こ
告白をされたのか?!?
ちょちょちょちょちょっと待て。
一旦整理をさせてほしい。
まず余は皆を呼び出し、皆に余の話を聞いてもらい、皆に許してもらった。
そして、皆とは別に魔法少女どもを呼び出し、余たちの今後の関係について尋ねてみたらなぜか桜井莉緒に恋人にしてほしいと言われてしまった。
は?
今後の関係って余とお前の関係について聞いたつもりはなかったのだ。
ただお前らと余は敵同士だったから今後は協力していくのかどうかを聞いたつもりだったのだ。
まさか恋人になりたいと言われるとは思わなかった。
え?
も〜なぜこうなってしまうのだ…。
大体余を好きになるとはどういうつもりなのだ?普段からそんな行動は見たことないがな。
いつ、どこで、なぜ余を好きになる要素があったのだ?
別にこれはネガティブでも何でも無いが、普段の余は王だと思っていたから自己中で、わがままで、傲慢だったのだぞ?
そんな余をなぜ好きになれるのだ?
こんな奴ドラマで出てきたら嫌いになるのだがな。
そもそもこいつって好きな奴いなかったか?そいつを差し置いて余を好きになったのか?
それとも今は勢いで余を好きだと言っているが、まだこいつの心には残っているかもしれない。
そんなことより今この状況を何とかしなければならない。
「……」
いや、分かっているが余もパニックになっているから言葉が見つからない。
とりあえず何か話さないとな。
「いや、余は今魔法少女とナイトメアとしての今後の関係を聞いたつもりだったのだ」
「それに関してはもう大丈夫だから」
いや、もう大丈夫なのかよ。
「いや、余はあの〜その〜」
何だよこの空気は!別に余は悪いことをしていないのに緊張感があるこの空気感は。
他の奴らも余がなんて答えるかをじっと見て待っている。
なぜお前らは余の答えをそんな真剣に待っているのだ、お前らは余が何と答えようと関係ないだろ。
「大丈夫、待つから」
待つなよ。
待たれたら答えなくてはならないではないか。
何だよ、もうどう答えても地獄になりそうではないか。
仕方ない、ここは男らしく答えを出すとしよう。
「……」
ダッ!
余はこの場から全力で逃げ出した。
余は先程皆と話していた多目的教室に戻った。
「おい!今からカラオケに行ける奴はいるか!」
もう無理!あの地獄の空間にいられるかよ!
「「「「うぇーーーい!」」」」
「じゃあ今からいくぞ!」
分かっているこれはただの遅延行為だったことを。
もう、また新たな悩みが出来てしまったではないか…。
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