2年生編 第25話

 魔法少女が倒せなかったデカブツを余が中にいる人間を助け出すパターン多くないか?


 そして、毎回そいつらの後悔していること?を見る羽目になるのだが、勘弁してくれないか?


 何だよこの仕様!いい加減にしてくれ!これ直接余の頭の中に一瞬で入ってくるから気持ち悪くなるし、そいつの疑似体験?みたいなことが無理矢理出来るから困る。


 そらぁ、余だって少しは同情する心くらいはあるからさぁ…。


 まぁそんなことは置いておいて、金髪の母親をどこかに置かないとな。


「おい!これなら倒せれるだろ!」


「ありがとう!これなら倒せることができる。みんないくよ!」


「「「「うん」」」」



「「「「「くらえ!!スーパースマイルスプラッシュ!!!」」」」」



 

 ドーーンッッッッ!!!



 はえー、相変わらずすごい威力だな。


 この技で何回余は負けてきたのだ…、その技出されたら余はもう勝てないからな。


 別に言い訳をしたいのではない、あの技はチートってやつだ。


 あの技を何とかしなければ余の勝利は遠いだろうな。


 というか、今思えば今の余ってナイトメアの状態だよな?あのデカブツを余が倒すことも出来たのではないか?


 これは…やっちまったな…。


 あ''ークソ!!


 もういい!これでメッカに勝てば全てのことを許そう。


「何だよ、これじゃ不利になっちまうな。今回はこれぐらいにしておいてやる」


 へ?


「ちょっ、待って!逃げるな!」


 ここで逃げられたら余の努力が無駄になってしまう。


「じゃあな〜」


「待てよーーー」


 余の言葉は虚しく散っていった。


 全然上手くいかないじゃん。


 あ、まだ金髪の母親を下ろしてなかった。


 スッ


「んっ」


 やば!起きる!


 余は急いでナイトメアの状態から変身を解いた。


「ん…、あ、あなたは凛といた」


 くそ、起きやがった。


「私は、何をして…」


「お前はデカブ…怪人化にされていたんだよ」


「そっか、ねぇ私何を間違えたのかな?」


 なに余に相談しているんだよ!


「知らん」


「そうよね、私母親失格よね」


「それは違うな」


「え」


「お前は立派な母親だ。ちょっと過保護なだけだ」


「でも、あの時初めて反抗してきたし」


「あれは反抗ではない、成長だ」


「成長?」


「あいつはもうお前に守られるような奴ではない。自分のことは自分でやれる」


「で、でも、あの娘は誰かが守ってあげないと何も出来ない娘なのよ」


「あいつはそんな奴ではない、あいつは頑張れる奴だ」


「……!」


「あいつの成長を止めてやるな」


 そう言って余は家に帰ろうと踵を返す。


 



 


 はぁ〜、散々な1日だった。

 

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