2年生編 第23話

 またこの面倒くさい時に来やがった。


 なぜこういった、時に必ず来るのだ、狙っているのか?


 もう良い、今日で全ての決着をつけてやる。


「おい、余は用事が出来たから今日は帰る」


 余はメッカと戦うため適当な嘘をつく。


 ここで変身をしてしまうと金髪にバレてしまうからとりあえず金髪の目が届かない所に移動をする。


「え、ちょっ、ボランティアはどうするのよ」


 まぁ、そうなるよな、わざわざ母親から連れ出したのに余が帰るっていうのはおかしな話だ。


 だが、こいつもあともう少しすれば魔法少女として女神の奴に呼ばれることになるだろう。


「大丈夫だ、明日はボランティアの量を倍にしてやるから」


「え、それはちょっと…、ねぇ?」


 倍という言葉を聞いて金髪は怖気ついたようで、すぐに余の言葉を撤回させようとしている。


「とりあえず余は用事ができたから帰るからな」


 余は走って1人になれる所を探す。


 1人になれる所を見つけてナイトメアに変身をする。


 待っていろよメッカ!



 ***



「どうした?今日はお前から来るなんて、まさか俺様に会いたかったのか〜」


「そんなわけがないだろ、今日でもう一生会うことがなくなるだろう」


 そうだ、今日でこいつを倒すのだ。


「だが、少し遅かったな。もう人間を怪人化しておいたからな。これで1対2になってしまうなぁ」


 もう怪人化にしたのか、早いな。


 だが、何も心配することはない。


「いや、1対1だ」



「そこまでよデスゴーン!」


 待っていたぞ、魔法少女。


「これで1対1になったな」


「まぁ敵は何人だうろが潰すまでだ」


 デカブツの方は魔法少女に任せておいて余はメッカとタイマンをする。


「おい!こいつと戦うから邪魔させるなよ!」


 余は魔法少女に向かって叫ぶ。


「ちょっ、どういうことよ!」


「何で命令してるのよ!」


「なぜあなたの言うことを聞く必要があるのですか?」


「…………」


「ひっ!」


 各々それぞれの反応を見せる。


「大人しく言うことを聞いておけ!」


「そんな楽しそうに会話していていいのか?」


 ビュンッ!


 余がよそ見をしてるところを狙ってメッカが魔法を飛ばしてくる。


 それをギリギリのところでかわす。


 そうだ、余が今敵にしているのはメッカだ、簡単に勝てる相手では無い。


「無視して悪かったな、さぁやり合おうぜ」


「そうだな」


 余とメッカは顔を合わせてニッと笑い合う。



 ***



「何だよそれで終わりかぁ?」


「うるせぇ!今から本気を出すところなのだ!」


 明らかに前より強くなっている。


 余も強くなっているはずなのだが、メッカはそれより強くなっている。


「もういいわ、飽きたからお前倒すわ」


「何だ?まだ本気を出していなかったのか?」


「いいや、手を貸してもらうだけだ」


 ん?こいつに味方なんかいたか?


 ビュンッ!


 ドンッ!


 余の背中に重みが感じた頃には地面に叩きつけられていた。


 いってぇ、メッカみたいな傍若無人な奴に味方なんかいるはずが無い。


 2対1だとだいぶ不利になってしまう。


 誰だよ、余の邪魔をしてる奴は。


 


 デカブツじゃねえか。


 早く倒してくれよ。


 

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