2年生編 第2話
やっとどこか行った…。
あいつら本当に邪魔だったな。
だが、もうこれからはごく普通の静かな高校生活が待っている。
そして、いつかは地球を征服してやる。
そうだよ、何も焦る必要はない、確実に地球の王に近づいているのだから。
さぁ行こう、新たなる道へと。
ガラガラッとドアを開けて自分の席を探し、自分の席に着いて寝る。
いつもならあの3人が起こしてきやがるからあまり寝れないが、もういないからずっと寝ていられる。
じゃあ、おやすみ…。
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ーー
ー
「……さい、………なさい、起きなさい」
ん?誰かの声が聞こえてくる。
「ん?ああ?」
「もうホームルーム始まってるから!」
「んぁ?またお前か…」
どこか聞き覚える声だと思っていたら、1年生の担任の教師だった。
ここにいるということは多分そういうことだろう。
「そう、またよろしくね。あと、お前って言うのやめなさい」
「気が向いたらな」
「はぁ〜、もういいわ。じゃなくて、今自己紹介中なの。で、今宇野くんの番だから」
「そうか」
もうホームルームは始まっていたのか、よく寝ていたから気づかなかった。
よく見たらクラスの奴らが余の方を見ていた。
余は自己紹介するため立ち上がる。
「宇野章大だ」
自己紹介を終え、余はゆっくり自分の席に座る。
「え、あ、あのね、みんな、悪い子ではないの」
おい。
担任の教師が謎の補足を付け足す。
「勘違いされやすいけど本当に良い子なんです」
担任の教師に続いて後ろに座っている男が立ち上がり、謎の補足を付け足す。
「この子ちょっとイタイだけで良い子なんです」
「自分からは話しかけないのでみんなから話しかけてあげてください」
「皆さんどうかこの子のことをよろしくお願いします」
おいおい、余計なことを付け足していくなよ。
しかも、余がなんかお前らの子供みたいではないか。
よく見たら立っている奴らは皆、前クラスが一緒だった奴らではないか。
頼む、恥ずかしいからやめろよ。
「フンッ、もう良いですか?」
後ろの奴が不機嫌そうに余の付け足しを遮った。
「私の名前は
自己紹介を終えるとすぐに座った。
何?こいつ、自己紹介失敗してないか?自己紹介の内容終わってるだろ。
誰がこんなので仲良くなりたいと思うのだ。
しかも、こいつプライド高そうだしな。
にしてもこいつどこかで会ったような気がするのだが…、どこでだ?
なんか、自己紹介の最初に「フンッ」って言っていなかった?
これどこかで聞いた気がするのだが、どこでだ?
それに金髪の奴なんか多くはいないはずなんだがな。
このプライドの高そうな印象最悪金髪ロング女に一度会ったら忘れないのだがな。
ん〜???
そんなことを考えていると自己紹介は隣の奴の番になっていた。
「あ、あ、あ、あの、わ、わ、わ、私の名前は…く、く、
何だこの根暗の女は髪が長くて顔も見れないな。
あれ?こいつの話し方もどこかで聞いたことがあるな。
どこだ?このクソ陰キャの喋り方を聞いたのは?
にしても黒くて綺麗な髪だな、でも邪魔だろ。
ん〜???
プライド金髪女?………イエロー?
根暗クソ陰キャ黒髪女?………ブラック?
マジかよっ…。
また、面倒くさくなりそうだ。
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