第103話
今まではあのデカブツに手こずったいたのは何も変身せずに生身で戦っていたからだ。
だが今回は状況が違う、いつもは魔法少女どもがいたからナイトメアになれなかったが、今は劇に夢中だから来ない。
まぁ、別に余は魔法少女の味方になったわけではない、余はデスゴーンの敵でもあるから、おかしいことではない。
だから別に魔法少女のために今回あのデカブツと戦うわけではない。
さて、向かうか。
普通の道を使っていたら結構なロスが生まれるから、家の屋根の上を走っている。
これたまに屋根が壊れそうになるから怖いんだよなぁ。
まだ怪人化しているわけではない、デスゴーンが現れただけだ。
あいつのマナを感じ取って、それを目指して走る。
お!怪人化になってしまったか、遠くから怪人化になっているところが見える。
だが、余はもう近くまで来ている。
もう余はナイトメアになっているからいつもより速く移動出来る。
本当に便利なんだよ、ナイトメアは。
「おい、余が相手してやる。喜べ」
デカブツの目の前まで行き、余が相手だと認識させる。
余はちゃんと堂々と戦って勝ちたいからな、不意をついて勝っても強さの証明にはならない。
「少しは楽しませてくれ…よ!」
余はデカブツの腹に飛び蹴りを仕掛ける。
手始めに普通に肉弾戦で様子を見る。
「ギャァアアアア!」
かなり良いのが入った。
いつもの感じだったら手応えどころか途中で阻止されてしまうがいつもよりスピードが違う。
「ギャァオオオオ」
デカブツが反撃を仕掛ける。
伸びた右手が余を襲うがいつもより遅く感じる。
やはり余は強かったのだ、これが余の本気だからな、いつもは全然本気ではないからな。
まぁ魔法少女どもがいないからそんなことを言っても意味はないのだがな。
「ギャァオオス!」
「そんな怒るなよ、ちゃんと遊んでやるから」
あまりにも余の強さに興奮でもしているのだろう。
このまま終わるのも面白くないからもう少し遊んでやるとするか。
***
「もう良い、遊びにもならないではないか」
「ギャァ…」
もう少しは楽しませてもらおうと思ったが、思っていたより余が100倍強かった。
今までは肉弾戦でやってきたがもう飽きたから魔法を使う。
右手にマナを集中させ、魔法をデカブツに放つ。
「ギャァアアアアオオオオ!」
余の放った魔法はデカブツには耐えられるはずもなく、デカブツは断末魔の叫びを轟かせる。
というわけで特に何も起こらずに見事余の勝利で終わった。
やはりナイトメアの余は強かったのだ。
いつもは生身で戦ったり、最初は圧倒的だが合体技に負けたり、全然ベストコンディションではなかった。
だが、今回で証明された、余は強い。
「だが、少し物足りなかったな」
「だったら次は俺様と戦ってくれるか?」
ふぅ〜、マジか…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます