449.狩人の本領


 ジルバギアスはアーサーと話し中のようだったが、そんなことは関係ない。


 どんな手段を使ってでも対象を撃滅する。それがヴァンパイアハンターの作法だ!


 レキサーの双聖剣、さらに若手ヴァンパイアハンターたちの聖剣が次々にジルバギアスの背に突き込まれる。


 ――硬い!


 ガガガァァンッと鋼鉄の壁でも叩いたような音が連続して響き渡った。聖剣の刃が輝き、じりじりと聖属性で魔力の障壁を焼くが、ほとんど削れない。なんという強度だ……!


「ふん、小賢しい!」


 まるで不意打ちを予見していたかのように、大して驚きもせずジルバギアス。


 轟、と振り向きざまに槍を振るう。若手のヴァンパイアハンターたちが数人、まとめて槍の柄に叩かれて吹き飛ばされた。レキサーはかろうじて双聖剣で受け――


 ……重い!


 ――止めきれないと判断し、転がって衝撃を受け流した。ひらりと馬車から飛び降り、赤黒いコートを土塗れにしながら素早く立ち上がる。魔王子は闇のオーラを揺らめかせながら、悠々とこちらを見下ろしていた。


「……チッ」


 ちら、と周囲を見回して舌打ちした魔王子も、馬車から飛び降りる。槍をビュッと振り払い、厳かに、間合いを詰めてくる――


 この魔族。今まで戦ってきた、どんな存在よりも『強い』!


 凄まじいプレッシャー。濃密な死の気配。レキサーの額を冷たい汗が伝う。まるでアリが巨人に挑みかかっているかのような、隔絶した力の差。


 だが、ここで退くわけにはいかない。見よ、この王子が築き上げた死体の山を。軍団に単身殴り込むとは正気の沙汰とは思えなかったが、それも納得の強さ、凶暴さ。たったひとりでこれほどの被害をもたらすとは。


 しかし裏を返せば、今はひとり。共連れの姿もない。もしもこいつが魔王国に帰還し、再び戦場に出るようになればどうなる? 今度は、軍勢を引き連れて攻め込んでくるわけだ。


 さらに仕留めるのが困難になり、同盟軍にいったいどれだけ犠牲者が出るか、想像もしたくない。


 ――つまり、今このときをおいて、ジルバギアスを討ち取る好機はない!


(魔族め……許しはしない、許しはしないぞ!!)


 固く、両手の双聖剣を握りしめるレキサー。


 生涯をかけて吸血鬼を駆逐すると誓ったレキサーだが、吸血鬼の次に魔族を憎んでいる。



 なぜなら、レキサーの故郷が滅んだのは、ほとんど魔王国のせいだからだ。



 レキサーの生まれ故郷は、闇の輩とは無縁の内陸部だった。清流沿いの平和な村。今は遠い昔、父と川釣りしたり、母に見守られながら友達と遊泳したりと、レキサーの幼少期は川の思い出に彩られている。


 だが――この川が、滅亡のきっかけともなった。


 魔王国が清流の下流地域を占領し、吸血鬼どもが川を遡上して侵入してくるようになったのだ。川沿いの集落が次々に襲われていき、とうとうある日、故郷もその魔の手にかかった。


 一夜にして、住人の半数が犠牲となった。父は血を吸い尽くされて死に、母は面白半分に眷属化され……レキサーの血を吸うよう吸血鬼に命じられた。母は必死で抗っていたが、吸血の欲求と命令に負けそうになって……


 あのまま、ヴァンパイアハンターたちの介入がなければ、レキサーもまた母に血を吸い尽くされて死んでいただろう。母はヴァンパイアハンターの手によって、苦しみなく浄化された。


 その後、孤児院に入ったレキサーは、成人の儀で聖属性に目覚め。


 吸血鬼どもに復讐するため、ヴァンパイアハンターになったわけだ。


 だが、魔族さえいなければ。魔王国さえなければ!


 故郷の村が滅びることはなかった。父と母が老いるまでともに暮らし、ふたりを看取れていたに違いないのに。


(許しはしない!!)


 眼前の魔王子は、直接の加害者ではない。


 だが、魔族というだけで。魔王国の王子というだけで。



 ――万死に値するッ!



(父さん、母さん)


【ニコラ】と【マリア】、両親の名を冠した双聖剣を重ね合わせる。


(……力を貸してくれ!)


 バチバチィッと銀の雷を身にまとうレキサー。


「【迅雷アストラフト!】」

「【腕萎えよ!!】」


 魔王子が放った呪詛――闇の魔力のカーテンを切り裂き、肉薄する。まるで夜闇に閃く稲妻のごとく――


「【神雷ケラヴノス!!】」


 ドォォンッと落雷の音、電撃をまとって突き込まれる双聖剣。魔王子は速く、その一撃は重い。ならばこちらは、それを上回る速さで攻撃するのみ!


「おぁぁァァァッッ!!」


 怒涛の連撃。ジルバギアスの障壁を削っていく。反撃の槍や呪詛は、勘でかわす。防護の呪文さえ捨て、全てを速度強化に割り振ったレキサーは、限界を超えた速さで無理やりに肉体を動かしていた。


「くゥッ……!!」


 目は血走り、口の端からは赤色が混ざった泡を吹きながらも、レキサーは動きを止めない。右、左、槍を間一髪で避け、さらに右、左、蹴りで牽制し、反撃の薙ぎ払いをくぐり抜け、紫電を散らして回り込み、呪詛を切り払い、さらに刺突。視界が赤く染まる、肺の奥から血の匂い。レキサーの鬼気迫る猛攻に、魔王子さえたじろいだように見える。


 当然、こんな無茶な挙動は、そう長くは続かない。心臓が、いや全身が爆発しそうだ! 事実、このまま無理を続ければそうなるだろう。


 だが、それでも今は構わない。


 なぜならレキサーはひとりではないから――!



 さぁっ、と地面に水の波が広がった。



「【湧き立て】」


 間欠泉のように、魔王子の足元から水が噴き出す。


 アーサーだ。聖剣で斬りかかりながら、水の魔法を行使する。まるで蛇のように魔王子の脚に絡みついていく水流――


 そして。


「【聖なる輝きよヒ・イェリ・ランプスィ この手に来たれスト・ヒェリ・モ!】」


 そこへ銀色の輝きが吹き込まれた。


「ぐぅぅっ!」


 苦悶の声を漏らす魔王子。ジャッ、と全身にまとわりついた水が沸騰するかのようだ。ボコボコと無数の気泡とともに、魔族の肉体を焼く煙が吹き出す――防護の呪文は液体の浸透に弱い。そして水の魔法はそんな搦め手が真骨頂。


「おぉぉぉッ!」

「はァァァッ!」


 動きが鈍った魔王子に、連撃を畳み掛けるレキサーとアーサー。がつんがつんと採掘するように防護の呪文を削ぎ落としていく。いや、ふたりだけではない。復帰したヴァンパイアハンターたちもレキサーたちを避けて次々に攻撃魔法を放ち、遠方からはイェセラが魔力を帯びた矢を放って障壁を削る。


 魔王子を逃さぬとばかりに周囲を取り囲む近衛騎士たち、さらには――


「きェェェェェい!!」

「かァァァァァッ!!」

「イヤァァァァッ!!」


 アーサーの魔除けの加護をこれでもかと受けた、騎士が、踏み込む。



 ――異次元の加速。



 ズガガガァンッと三方より、水蒸気爆発の尾を引いた神速の斬撃が叩き込まれ。


 魔王子の防護の呪文を、粉砕する!


「これで――!」


 仕留める、とばかりに剣を振り下ろすアーサーたち。



『【――――】』



 が、その瞬間、魔王子がおぞましい魔力の波動を放った。



「「……!?」」


 ガギンッと型にはめられたかのように、の動きが一瞬止められる。唯一、最大の魔法抵抗を誇るアーサーのみ、未知の呪詛を弾き返したが。


 怒涛の連撃は、アーサーただひとりの斬り込みに。


 それを、難なく槍で受け止める魔王子。当たり前のように、あれだけ苦労して叩き割った防護の呪文が、再び展開される。


「見事」


 揺れる赤色の瞳。


 ゆらりと構えられる、色褪せた刃の槍。


「【絶望せよ】」


 ぞわ、とそれが漆黒に染め上げられた。


 とてつもない魔力を秘めた一撃が、来る!


「――!!」


 これは受けてはならない、と直感が囁いた。アーサーは飛び退いてかわす。髪の毛が数本、切り飛ばされて呪詛に焼き切られたのがわかった。まともに受ければ、どうなっていたか。背筋が凍る。


「【湧き立て】」


 ジルバギアスの追撃を阻害するため、その足元にたっぷりと水を撒く。途端に泥濘と化す大地、聖属性のおまけ付き。自分たちの動きも邪魔されるので諸刃の剣だが、今は味方に雷使いがいる。


「【神鳴フールメン!】」


 大地に双聖剣を突き立てたレキサー司教が、電の魔力を振り絞った。バチバチィッと銀の電撃が、地面の水を伝ってジルバギアスを焼く。


「ぐぎッ……クソッ、小癪なァ!!」


 怒り狂った魔王子が、槍を振るう。稲妻じみた速さでそれをかわすレキサーだったが、魔王子は空振った槍を地面に突き立て。


「らァッ!」


 ぐんっ、と槍の柄が伸びた。伸びた!? なんだアレは!? と思う間もなく、槍に押し出されるようにして間合いを詰めた魔王子が、ズドンとレキサーの胴に前蹴りを叩き込む。


「ぐぼっ……!」


 吐血しながら、ボールのように放物線を描き、信じられないほどの距離をすっ飛んでいくレキサー。そのまま、近衛騎士たちの頭上を越え、遠巻きに見守っていた軽装歩兵のただ中に落下し、数名をなぎ倒す。常人ならば死んでいてもおかしくない一撃だ……!


「……怯むな! 敵は手負いだぞ!」


 アーサーは叫びながら、自身と周囲の兵士たちに「【大いなる加護メガリ・プロスタシア!】」と改めて魔除けの加護をかけ直した。


 魔王子もまた、防護の呪文を再展開しているが、その全身は聖属性で焼けただれて酷い有様だ。凄まじい痛みに苛まれているに違いなく、動きもわずかに鈍っている。


 しかし、油断はできない。


(なんだ……さっきの無詠唱の魔法は!?)


 自分アーサー以外の動きを一時的に止めた魔力の波動。呪詛か? いやしかし、呪詛は基本的に口に出さねば発動しないはず。なぜならば相手にかける呪いの言葉こそが、その本質だからだ。それとも魔王子は、念じるだけで敵の行動を阻害できるのか? いったいどんな魔法だ、ムチャクチャじゃないか……!


 警戒心をさらに高めるアーサーの眼前、しゅるりと槍の長さを元に戻した魔王子が闇の魔力を練り上げた。


 そして――視線をさまよわせる。それはまるで、獲物を探す肉食獣を彷彿とさせる仕草。


「ッ!」


 何を企んでいるかは知らないが、相手に隙を与えるのはまずい。悠長にお見合いをしていられる相手ではない!


「【水泡フスカーレス】」


 ふわふわとした水弾を立て続けに放つ。衝撃を受ければ弾けて水を撒き散らすだけの児戯のような魔法だが、聖属性を含ませば闇の輩相手に凶器と化す。水弾の群れを盾にして前進、再び魔王子に斬りかかる。


「チッ」


 反射的に槍で叩き落とそうとして、その面倒さに気づき舌打ちする魔王子。ギロッとアーサーを睨んだかと思うと、濃厚な闇の魔力を全方位に撒き散らした。


「【恐慌せよ】」

「【加護プロスタシア!】」


 咄嗟に魔除けの加護を重ねがけしたが、肩透かしの圧しか感じない。――ただの目眩ましか!


 闇が晴れると、魔王子はアーサーではなく、金ピカの馬車へと取り付いていた。


「ふんッ!」


 バギャッと槍で馬車の壁を粉砕する魔王子。きゃーっ、と女たちの悲鳴が聞こえ、さらに空いた大穴から執事服の男が転がり出てきた。


「ひっ、ひぃぃ!! 頼む、殺さないでくれー!!」


 いきなり魔王子の眼前に飛び出す形になってしまった執事服の男が、震えながら命乞いする。


「! まさかっ!」


 人質か!? 卑怯な――と思うアーサーだったが。


「【転置メ・タ・フェスィ】」


 実際は、もっとタチが悪かった。


 魔王子の焼けただれた肌が、一瞬にして元に戻る。


「……ぎゃわあああああぁあぁアァァァッ!!」


 反対に、執事服の男は全身が焼けただれたようになって、失禁しながら白目を剥いてひっくり返った。


「さて。誰が手負いだって?」


 愕然とするアーサーに、槍で肩をトントンと叩きながら振り返る魔王子。


 仮面をつけていても、不敵な笑みが透けて見えるようだった。




          †††




「くっ……そっ、なんだ、アレは……!?」


 そしてその一部始終を、血反吐を吐きながらレキサーも見届けていた。


「あぁっ、あれは……!」

「転ナントカとかいう魔族の魔法だぁ!」

「クソッなんて奴だ! めちゃくちゃだよ!」


 周囲、レキサーを助け起こした帝国軍の軽装歩兵たちが、絶望的な声を上げる。


「転ナントカ……? とは?」


 どうにか上体を起こし、傷ついた内臓を治癒の奇跡で治しながらレキサー。先ほどの蹴り、即死こそしなかったが、軽装歩兵たちの「しっかりしてください!」「神官様! お気を確かに!」との声掛けがなければ、意識を保てずにレキサーでも死んでいたかもしれない。


(防護の呪文を捨てていたこともあるが、ただの蹴りでこれほどの深手を……)


 改めて、魔王子のとてもつない身体強化に震撼した。しかも、なぜか知らんがあれだけ痛めつけたのに今はピンピンしているように見える……!


 これも、軽装歩兵たちが言う「転ナントカ」によるものなのか。


「アイツ、自分の傷を他人に押し付けることができるんです!」

「さっきデケェ声で自慢してたんスよ!」

「転置呪とかいう名前らしいです!」

「なんだと……!?」


 兵士たちの説明に、あんぐりと口を開けるレキサー。


 ――闇の輩は奇跡の治癒を使えない。だから、細々したダメージでも、蓄積させていければいつか力尽きる。


 対魔王軍戦の基本的な考え方はこうだった。それを、根底から覆された形だ。


「馬鹿な……それでは、いったい……」


 どうやって勝てばいいのか。思わずそう言いかけて、言葉を飲み込む。



 ――すがるような目でこちらを見る一般兵たちの前で、自分が希望を失うわけにはいかないと思ったからだ。



 だが、実際問題として。


(傷を、他人に押し付けるだと!? いったいどうすればいいのだ……!?)


 この身を犠牲にしてでも、傷をつけさえすれば、いつか後続が倒してくれる。その前提で戦っていたのに、向こうはいつでも振り出しに戻せるなんて……


 アーサーの魔除けの加護は、主に自分たちと近衛騎士を対象としている。周囲の兵全てを、高強度でカバーするのは無理だ。


(耐性のない兵士が存在する限り、あの魔王子は無敵だとでも!?)


 そんな……ムチャクチャだ……!


 目の前が真っ暗になるレキサーだったが――


「あっ! あのっ! 神官様ぁ!!」


 と、そのとき、弓を担いだ軽装歩兵が、ズザザッとレキサーの前で跪いた。祈りの仕草からするに、彼はどうやら光刃教ではなく聖教会の信徒らしい。


「おっ、おれ! 猟師の家の生まれで! 行軍中も食料の調達とかやってて、だからこれ使ってて! これを!! 神官様!!」


 何やらグイグイとレキサーの手に小さな壺を押し付けてくるが、早口な上に慌てていて、要領を得ない。


「ちょっと、落ち着きたまえ。これはいったい何なのだ? 何が目的なのか?」


 兵士の肩を掴み、治癒の奇跡まじりの電流でビリリッと活を入れる。「おっふ」と目を白黒させた兵士は、文字通りショック療法で落ち着きを取り戻した。


「す、すいません。おれ、猟師の生まれで、弓兵なんですけど、よく軍隊でも狩りで飯の調達してるんです。で、これは――」


 厳重に封がされた壺。



「――毒です」



 思わず、壺を凝視するレキサー。


「毒?」

「はい。どんなにデケェ猪も熊も一発です。焼いて食べなきゃダメっすけど」

「これをあの魔王子に使えと? しかし――」


 傷を他人に押し付けられるようでは――


「アイツ、毒には手を焼かされるって言ってたんですよ! さっき!!」

「……は? わざわざ自分から、そんなことを?」


 にわかには信じがたかったが、周囲の兵士も「そういや言ってたな」「だな」などとうなずいている。どうやら本当らしい。


 いや、本当に言ったとしても、それが真実かは別問題なのだが……ブラフにしては妙なのも事実だ。まさか、自慢した勢いで口を滑らせたのか?


「もしかしたら、毒は効くのかもしれないって思って! だから……!」


 必死に、毒の壺を差し出す弓兵。



 その想いは――伝わった。



「……わかった!」


 何にせよ、試す価値はある! 壺を受け取り、中身のドロドロとした黒い粘液を双聖剣の刃に垂らすレキサー。


「この際、毒でも何でも、奴を倒せるなら使わせてもらう……!!」


 据わりきった目で、ふたつの刃をこすり合わせ、念入りに毒を塗り込んだ。


「奇しくも、私も狩人なのだ。ヴァンパイアハンターだがね」


 そして弓兵にニヤリと笑いかけ、ウィンクまでしてみせた。


「――さあ、あとは任せろ。必ず奴を仕留めてみせる!!」


 ご武運を! お願いします! と兵士たちの声援を受けながら、毒の刃を手にしたレキサーは再び立ち上がった。


 睨む。アーサーと打ち合う魔王子。


(必ず。必ずや、討ち果たすぞ……!!)



 我が身に、いや、この命に代えてでも!



「【迅雷アストラフト!!】」



 眩い火花を置き去りに、雷を身にまとったレキサーは。



 そうして死線へ舞い戻るのだった――

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