ながい散歩道

第7話：ひといき

「ひと駅歩くだけでも結構キツイもんだなぁ。。。」

歩道に設定されたベンチに腰掛けて息を吐く。

ここら辺は、やたら訳のわからないオブジェを設置している

と思っていたが

このベンチもその一環だと思えば有難く思える。

「学生の頃はこれくらいのウォーキングは軽いもんだったんだが。。」

年齢によって運動機能は低下するとは理解していたつもりだが、

それなりに運動神経が良い方だと思っていただけショックは大きい。

「やはり、何かしら始めるべきか」

だが、しかし、

仕事終わりにできることといえば。。。。？

深夜のウォーキングなんぞは、あまりいい目で見られないらしいし。

かといって、ジム的なものに通っても何かと言われるご時世だ。

「コロナ対策で週2時間程度運動している人はかかりにくいとかいってたが。。。。。」

どういった計算でそのような算出がされたのか？

いや、まぁ、運動をしている人としていない人でどちらが免疫力が上かと

言われれば前者だとは思うのだけれども。

「やはり、よくわからないな。。。」

啜ったコーヒーはぬるくなっていた。

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