第39話
状況が全く分からない。
3人は俺にら、ら、裸体を見られてもかまわないのか?
見られたくないに決まってるよな。
それに3人だって俺のなんて見たくもないよな。自信ないし。
自信とかの問題じゃないが。
もう扉の向こうでは服を脱いでいるのか?
やばい、やばい、やばい、
疑問ができては否定してを繰り返していると扉の向こうから天花寺さんが俺を呼ぶ声が聞こえた。
「夏樹君先入ってるからちゃんと来てね~?」
「お、おう」
恐る恐るドアを開けてゆっくり服を脱ぐ。
3つのかごに服が畳んであったり散らかっていたり。
水滴のついたドアをそっと開けて中を覗くように入った。
「夏樹君遅いです」
口を膨らませて天花寺さんが言ったのだが目線は下の方へ行ってしまう。
タオルで巻いて見えないもののしっかりとした膨らみが視界に入る。
「な、夏樹君?どこを見ているのですか!?」
手で隠すような素振りを見せて次第に天花寺さんの頬は見えづらいながらも赤くなっていった。
「ち、違うんだ天花寺さん。これは」
「まぁいいです。早く温泉に入りましょう」
「まずシャワー浴びてくるよ」
天花寺さんは温泉の方へ足を進めた。俺はシャワーの方へ。
「えっと、リンスはこれか」
「夏樹君ちゃんと洗ったの?」
千夏さんが肩の横から顔を出して前屈みになって言った。
「ち、千夏さんっ」
横を向くとタオルでも覆い隠せないほどのものが近いくにあった。柔らかそに小さく揺れる。
「私が夏樹君の背中洗ってあげる」
「え?大丈夫ですよ?」
「いいのいいの、これは夏樹君への感謝の旅なんだから」
「そういう訳には」
すると千夏さんはタオルで俺の背中に触れた。
なんだこの感じ。アニメか
次第に千夏さんの手は背中の上部の方へ
「ちょ、千夏さん?」
「なに?かゆい?」
「その、あ、当たってます」
千夏さんのものが俺の背中に押しつぶされるような状態になっていた。背中でも感じ取れるマシュマロのような柔らかい感触だけどしっかり重さも感じ取れた。
「あっ、ごめんっ」
千夏さんの手が止まった。
手を止めた千夏さんの方へ体を向けると泡のついたタオルを顔の前にしてこっちを向いていた。
「ご、ごめん。夏樹君」
「だ、大丈夫ですよ?」
お互いに動揺して目が合わせられなかった。
「私、温泉入ってくるね?」
火照った顔を笑いで誤魔化したように見えた千夏さんは行ってしまった。
すごいなぁ
恋する青年は恋を知らない めいの助@不定期投稿 @ta3124
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