第37話 作戦会議
綾香side
「花音と千夏さんは夏休み何かある?」
「学校もないし部活もないから暇だよ?」
「私もバイトがたまに有るくらいかしら。何かするの?」
「夏樹君が暇だったらどこかみんなで行きませんか?」
「夏樹は年中暇でしょ」
「夏樹君のバイトの日なら確認できるわよ」
「でもどこに???」
頬杖を3人揃ってつく。数秒間が開いた後千夏さんが何かを思い出したかのように立ち上がった。
「パパが沖縄の旅行券を夏樹君にって言ってた!」
それを聞いて立ち上がった花音「めっちゃ金持ち!」
「私と花音は自腹ね」
「いや!4人で暮らすって言ってあるから多分4人分あると思う」
両手を私の顔の前に持ってきてハイタッチをして欲しそうな花音。
「ではホテルは私が持ちますね」
「綾香ちゃんと千夏さんお金持ちだ~」
楽しみな反面色々心配だ
「夏樹君来てくれるかしら」
「夏樹は来るでしょ。暇人ニートだもん」
「でも女子3人に対して男1人ですからね」
夏樹side
「ま、マジか」不意に出た言葉。
半強制的な感じで4人でどこか行くことになってしまった。
どこ行くんだろ
そして雄太に電話を掛け直す。
『もしもし?』
『さっきの女の子は?』
『もしも、ハーレム旅行が開催されることになったらどうする?』
『おい夏樹、現実に戻ってこい』
何秒かしてもう一度雄太が言った
『俺なら喜んで行くけど女の子たちが喧嘩になっちゃうんじゃないか?』
雄太にしては筋の通った返答。
『別に俺に好意がないだろうから大丈夫だな』
『じゃあそのハーレマー達に一発かませ』
『ハーレマーってなんだ、そんな関係じゃないって言ってるだろ』
『はいはいそうですか、俺は夏樹に春が来てうれしいよ』
泣いたような声を真似ている雄太はからかっているのか分からない。
『お前は平常運転で良かったよ』
『せいぜいがんばれよ、今度会った時覚悟しとけよ~』
ここで電話が切れて俺はベッドに横になる。
続くようにして花音から着信があった。
『もしもし?夏樹?』
『俺の電話だし、電話する必要ないだろ』
『旅行の行先沖縄だから~』
『はぁっ⁉ちょまっ』
プープープー
マジかよ...
まだ脳内がこんがらがって追いつけない。
?が脳内に無限に浮かんでくる。
本当に勘弁してくれ
p38《海と夏と困惑と》
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