OP5:彼の者、望むは神への階梯
GM:というわけで、最後だ。ミヒャエル君。
ミヒャエル:はーい
ミヒャエル:「ミヒャエル・カイルス。流浪の魔導師だ。何を隠そう吾輩は神になることを目標としていてね。このサイレックオードに何人も触れぬ魔剣があると聞きやってきたのだ。いずれ冒険者として名を上げ、その剣に相応しき力と知恵を得た時、吾輩はその剣を握り、賢神キルヒアに並び立つ知の神になるつもりだ、よろしく頼むよ」
魔剣――先に述べた通り、"冒険者が集う星"カーリーヴェリには〈カーリーヴェリの大迷宮〉と呼ばれる巨大な魔剣の迷宮が存在する。この魔剣は人をも消滅させるような光の柱(俗に、〈大迷宮灯〉と呼ばれる)を顕現させており、この迷宮を生み出しているその魔剣に触れれば、神への階梯を上れるという噂があるのだ。
GM:賢人、知識。タビットらしいね。いいんじゃないかな。
ソルベ:めんどくさそ~
GM:一番めんどくさそうな人がなんか言うんじゃないの。
ミヒャエル:失敬な
GM:じゃあミヒャエル君。カーリーヴェリの上層、冒険者ギルドが立ち並ぶ街、"光仰ぐ街"エンデリントにキミはやってきた。当然ながら、周りは冒険者らしき人の群れでいっぱいだね。
ミヒャエル:ふむ
GM:街の外周の方を向けば、噂に聞こえる〈大迷宮灯〉……神への階梯たる魔剣が放つといわれる光の柱も、その目に映る。石壁と監視があるから、触りにはいけないけどね。
ミヒャエル:「おお……あれが……!」
GM:物珍しそうにキミが周囲を見渡すと、ある一つの看板が目に入る。木でできた簡素な看板だが、妙にキミはそれに興味をそそられた。
ミヒャエル:なんだろう
GM:看板には、〈光瞬く双眸〉と書かれているね。掛けてある建物の雰囲気を見るに、周りと同じく冒険者ギルドのひとつらしい。
GM:どうやら建物は酒場も兼ねているようで、内側からは盛況な話し声も聞こえてくるね。キミは、その会話を聞いていて、不思議と何か惹かれるものを感じるかもしれない。
ミヒャエル:「ふむ、あまり酒場は好まない吾輩であるが、たまには酒精に身を浸すのも悪くない、か……?」入っていきます
GM:中に入ると、何人かの冒険者らしき人影がこちらを向く。
GM:そして、ギルド長らしき雰囲気の人物がキミに声をかけてくる。白髪のナイトメアの女性だ。
GM/レーア:「おや、新人か? 丁度いい、これで五人目というわけだ」
ミヒャエル:「楽しげな声が聞こえてきたものでね」
GM/レーア:「私はレーア。ここ、〈光瞬く双眸〉のギルド長をしている者だ。今は彼らに初依頼の説明をしている所だ。聞いていくか?」
GM : ギルド長のいる近くのテーブルを見ると、4人組がいるね。ティエンスが2人、エルフが1人、ルーンフォークが1人。ずいぶんと珍しい組み合わせだ。見たところ、魔導師――ソーサラーやコンジャラーの類は居なさそうだね。
ミヒャエル:「どれ、人員の募集中かね?」
GM/レーア:「ちょうど新人が何人か入ったものでな。パーティーの当ては?」
ミヒャエル:「パーティーの当ては無いとも。今日この街に来たものでね」
ロラン:「おや、同僚候補かな?ようこそ……といっても僕も来たばかりでね」
ゴッドフリード:「初めましてだな。よろしく?」
キッカ:(このひとはまともだといいなぁ)
ソルベ:「おっ? いけm………………タビットかぁ」
ミヒャエル:「はは、タビットの中では眉目秀麗と評判だったがね」
ソルベ:「いやゴメン、別に悪し様に言うつもりはないんだけどね。”そういう”ニュアンスでは選べないかなーって。種族的に」
GM/レーア:「では丁度いい。新人に相応しい依頼がある。……話を続けても?」
ミヒャエル:「うむ、どうぞ」
ゴッドフリード:「応、頼むぜ」
キッカ:「お願いします」
ロラン:「頼むよ」
ソルベ:「はてさて、金の生る木か枯れた木か」
GM/レーア:「では、改めて依頼について説明しよう――」
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