OP4:担い手を求めて
GM:次の人~。
ミヒャエル:キッカかな?
キッカ:はーい
キッカ:「――キッカ。」
キッカ:「私に関する手掛かりは、この名前だけです。誰に起こされたか、なぜこの時代に目覚めたのかすら、わからないんです」
キッカ:「私が目覚めた時、手元には一丁のガンがありました。それを売ったお金を手付金として、冒険者を志すことにしました」
キッカ:「……本当にこれだけです。銃を売った店の店主に地図を渡されましたけど、正直ここがどこかもよくわかりませんし……」
GM:あ、ちゃんとキャラクターシートにその流れが書いてある。記憶喪失か、いいねぇ。(以下の文章。許可を取ったのでそのまま掲載しています)
目が覚めた時、彼女はひとりだった。
彼女には、自分の記憶がなかった。
彼女の手元には一丁の銃があった。しかし彼女にはそれを扱えなかった。
彼女は生きるために銃を売った。
店主曰く、「見たこと無い銃だが、引き金も引けないでは値が付けられん……君、どこでこれを拾った?」
「わかりません。記憶が無いんです」
「……俺が魔動機文明語を話せることを神に感謝するんだな。名前は思い出せるか」
「……思い出せません」
「そうだなぁ……じゃあ、キッカだ。この銃にそう刻まれてるんだ、だからきっとキッカだ」
「キッカ」耳に馴染む名前だ。きっと昔も、その名前で呼ばれていたに違いない。
「本来個人用の武器は市場に回せないんだが、見捨てるわけにもなぁ……こうしよう。この銃は1200ガメルで預かっておく。これを持って冒険者ギルドを訪ねな。銃を持っていたということは、お前さんが居るべきはきっとそこだ」
「冒険者……」彼女はその肩書きに、どこか懐かしい響きを感じた。「担い手。担い手を探さなければ」
「担い手?まぁ探し人がいるならなおさらだ」店主は地図を書いてくれた。冒険者ギルドの場所らしい。
「ありがとうございます」こうして彼女は冒険に出ることになる。自身の過去、そして“担い手”を探すため。
ソルベ:キャンペーンの軸にできるタイプのやつだ
GM:なるほど、じゃあキミは店を出た。キミは、今自分が居る場所が『サイレックオード』と呼ばれる都市……その中でも、カーリーヴェリと呼ばれる星であることを知り、冒険者ギルドが立ち並ぶ街道へ向かう所だ。
キッカ:(頷く)
GM:そして――ふと、キミは背後に気配を感じた。
キッカ:気配を感じ次第振り返ります。
GM/???:「おっと。そう睨まないでくださいよ。……ふふ、懐かしい顔ですねぇ」
GM:振り向いた先で、黒い髪、黒い装束の人間……らしき男性が立っています。飄々とした出で立ちで、薄ら笑いを浮かべていますね。記憶喪失なので当然ですが、知った顔ではないです。少なくとも、今のキミの記憶では。
キッカ:「……私のことをご存知なのですか?」
GM/???:「知っている……知っていますよ。えぇ、知っていますとも。少なくとも、今の貴女のこと以外はね」
GM:飄々とした男は、含み笑いを崩さないままに意味深な言葉を連ねます。
キッカ:「……」
キッカ:あまりに早い急展開にビビり散らかしている。PCもPLも。
GM:うん、何も説明できないけどこれやれるのがキミが一番適任だったんだ……。
GM/???:「知りたいですか? 知りたいでしょうね。自分が何者か。私が誰なのか。何故、自分は目覚めたのか。自分は全てを知らない。だからこそ、それを知りたい。えぇ、えぇ、解ります。解りますとも!」
キッカ:うさんくさい……。
GM/???:「であれば、向かいなさい、〈光瞬く双眸〉へ。そこに、貴女を必要としている者がいる――えぇ、今の貴女をね」
キッカ:「私を?」
キッカ:必要としている者、という言葉に反応します
GM/???:「えぇ。勿論。そこで彼らは待っているでしょう。まあ、時が待ってくれるとも限りませんが。……では、また会う時を楽しみにしていますよ。次の貴女を見る時を」
キッカ:「あの、貴方は……っ」
GM:そう言い放つと、キミが言い終わる前に人影はふっと姿を消す。何かを呟いていたような気がするけれど、キミには聞き取れなかったみたいだ。
キッカ:「……〈光瞬く双眸〉、ですか」
GM:男の言っていたことを心の中で反芻しながら、キミは歩を進める。――〈光瞬く双眸〉へ。
キッカ:「どこにあるのでしょうか……」
GM:あ、うん、ごめん。普通に店主のおじさんにもらった地図に書いてあるから見ながら行こうね……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます