厄災

第285話 LV285 神の判断

 フミヤ達がジョボネゴッダに遭遇した頃、神の間『エミコ』では神々による会議が行われていた。


 初めにアレースが口を開いた。

「ヘーラーはまだ来ていないようだな」


「そのうち、現れるだろう。それより、勇者達に伝えるのか?」

 ヘルメスが皆に尋ねた。


「本来神は人間になど助言してはいけないのだが……」

と、ポセイドンは言う。


「でも、勇者達はこれで『厄災』が終わったと勘違いしているのでは?」

 アテーナーは不安な顔を浮かべる。


「あのフミヤの浮かれようはそうみたいね」


「マイハニー! ブラザーにミーが伝えにGoしようかい?」


「皆の者、アプロディーテーとヘーパイストスに任せてみようか」

 アポローンは言う。


 皆が囲むテーブルの真ん中には1m四方の穴が開いており、その穴からは地上の様子が映し出されている。神達は暗黒大陸の様子を見ながら、会話を交わしていた。


「じゃあ、ちょっとばかしGoしてくるYo!」


「ちょっとお待ち達がジョボネゴッダに遭遇した頃、神の間『エミコ』では神々による会議が行われていた。


 初めにアレースが口を開いた。

「ヘーラーはまだ来ていないようだな」


「そのうち、現れるだろう。それより、勇者達に伝えるのか?」

 ヘルメスが皆に尋ねた。


「本来神は人間になど助言してはいけないのだが……」

と、ポセイドンは言う。


「でも、勇者達はこれで『厄災』が終わったと勘違いしているのでは?」

 アテーナーは不安な顔を浮かべる。


「あのフミヤの浮かれようはそうみたいね」


「マイハニー! ブラザーにミーが伝えにGoしようかい?」


「皆の者、アプロディーテーとヘーパイストスに任せてみようか」

 アポローンは言う。


 皆が囲むテーブルの真ん中には1m四方の穴が開いており、その穴からは地上の様子が映し出されている。神達は暗黒大陸の様子を見ながら、会話を交わしていた。


「じゃあ、ちょっとばかしGoしてくるYo!」


「お待ちを! あそこをごらんなさって」

 デーメーテールはフミヤの元を指差した。


「ヘーラー!」



 その頃、暗黒大陸では……


「どうやら終わったみたいだな」

と、ライガが言う。


 ライガは、フミヤにより樹木化を解いてもらったのだ。


「思ったより『厄災』って大した事なかったね」

 フミヤは小さくなったメロを肩に乗せた。


「モキュ」


「神々が言う『厄災』……。本当にこれで終わりなの?」

 ヴィオラはしっくりこない様子である。


「とりあえずタケル達と合流して、先発隊を探しそうよ」

 

「イルイルの言う通りだ。ドレンの話ではこの辺りに先発隊がいるはずだ」

 ダンは手に持っていた大盾を背中に担ぎ、戦闘態勢を解いた。


「皆の者、お待ちなさい」


 空から声が聞こえる。皆は声のする方を見上げた。


 ヘーラーだ。


 ヘーラーは人間の姿に模し、ゆっくりと空から降下してくる。


「厄災はまだ終わっていません」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る