第6話 LV6 結婚1か月

 フミヤとヴィオラが結婚して1か月、本日は二人でお祝いパーティーをする。


 フミヤは張り切って手料理を作り準備を進める。ヴィオラも今日に限っては鍛錬や依頼を休み、部屋の掃除を張り切る。


 バキバキ!

 

 ドカ!

 

 ガシャン!


「…………。昨日まで合同訓練や依頼で大変だっただろ? 休んでて大丈夫だよ」


(むしろ 休んでください)フミヤはヴィオラに優しく声を掛ける。


「大丈夫だよ。日頃あまりできないから、今日くらい家事を手伝わないと」


 *ヴィオラはテンションが10上がった。


 ミシミシ……ガン!


 ドドーーン‼


「あ、ありがとう。ヴィオラ」


 そして、お昼を少々回ったがようやく全てが終わり二人だけのパティ―が開かれる。


「カンパーイ!」


 二人は立ったまま乾杯し、飲み物を一口飲むとグラスを置いて優しく抱き合う。


「ぐえ」

 

 *フミヤはダメージを受けた。

 *フミヤはこられている。

 

 ヴィオラは優しく微笑んだ。

「これからも仲良くしようね」

 

 フミヤも微笑む。

「うん」


 お互いそんな会話をしながらプレゼント交換。


「はい、フミヤ」

 まずは、ヴィオラからプレゼントを渡す。決して上手とは言えないが、一生懸命編んだであろうリストバンドをフミヤに渡す。


「ありがとう‼」


「喜んでくれた?」


「とっても嬉しいよ。毎日付けるよ」

 ヴィオラを愛おしく感じるフミヤ。


 フミヤは、お返しにと『魔人のフォークとスプーン』をヴィオラに渡す。


「これは俺から……いつものフォークとスプーンはすぐに壊れてしまうから」


「すごく嬉しい。とっても手に馴染む……。ありがとう、フミヤ」

 ヴィオラは可愛い仕草でフォークとスプーンを握りしめる。


「では、頂きますか?」


「さっそく、このナイフとフォークを使うね」


 フミヤとヴィオラは合掌し、掛け声を合わせた。

「いただきまーす」

 

 二人は勢いよく料理に手を伸ばす。


 その瞬間、料理共々お皿が砕け散る。


「おおおおおおおおおお!」


 *フミヤは雄たけびを上げた。


「いやあああぁぁぁぁーー!」


 *ヴィオラは悲鳴を上げた。


 テーブルは真っ二つに裂け、料理は塵尻バラバラに飛び散る。

 

 体中、料理まみれの二人……。


「ははははっ、俺達のパーティーらしいね」


「ごめんなさい」


「大丈夫大丈夫」


「今度は丈夫なお皿とテーブルを作っておくね」


「フミヤ大好き」


「俺もだよ」

 

 仲睦まじい二人であった。

 

 その後、『モンペロ』にご飯を食べに行き、手をつないで帰る二人でした。



 次の日さっそくフミヤはお皿とテーブルを作った。


 *フミヤの製鉄スキルが1から2になった。

 *フミヤの木工スキルが1から2になった。

 *フミヤ魔細工スキルが1から2になった。

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