10-2 風を操った日
ゾフが帰ったあと、俺とインは寝ることにした。
てっきり爆睡かと思いきや、……寝つきは悪かった。
ジル戦の時もそうだったが、アドレナリンでもどばどばなのか眠くならないもんだなとか思いながら横になっているとこんな会話。
「そういえば明日がケプラ滞在の最後の日か」
「そうだね。……寂しい?」
「ん。まあ、そうだの。たった十数日の滞在だというのに、不思議となかなか名残惜しくはある。50年の眠りが惰眠にも思えるぞ」
インはいくらか爽やかな口調でそう自身の心境を明らかにした。
新鮮らしい。50年の眠りは惰眠以外の何物でもないだろうと内心でツッコんでしまったがそれはともかく。
50年も寝続けられるなら、“起きて活動している日々”は新鮮にもなるだろう。時間や月日の流れを知らないようなもんだろうし。50年もあれば王の代が替わるのはもちろん、世情も一変するだろうし。下手したら他国の領土になってるかもしれない。その時に抱く感情はフレッシュな心地ではなく、後悔や寂寥感だろうと思う。
「しかし名残惜しさばかりではない。次なる地への好奇と期待もあるぞ」
「それって料理に対する?」
少しからかいを含めてそう訊ねると、インは眉をひそめたあと、「それもあるがな」と不服そうに答えた。
「別の土地へはこれまでにいくらか行ったことはあるのだが、たいていが国の主要な都市で秘密裏に王や最高司祭に会う内容でな。人の子の姿で街から街へと移動したことはないのだ」
巨竜のでかさ的に渡り歩くのは無理だろうな。
「移動もゾフに頼んで?」
「頼んだこともあるし、自ら飛翔していったこともある。空から街を眺めていてばかりではかような人の子のような繊細な感情も湧き起こらんかったものだ。……昔によう話しとった王族の若い男がおってな。『世を知るためには、王自ら街に出向く必要もあるのです』と言っておった。当時は単に街で遊びたいだけかと思っとったもんだが、今はよう分かる。実際その通りではあったからの」
俺にとっては主に創作になるが、よく聞く話ではある。
国民の生の声、街の実態は、創作の王たちにはなかなか見えてこないものだった。王宮暮らしであらゆることが王宮内で完結していることも大きいのだろう。井の中の蛙だ。ずいぶんでかい井だけど。
「そうだろうね」
インが「お主は王でもなかったろうに。分かるのか?」と微笑しながら訊ねてくるので、想像の範囲内でねと答える。
「料理や買い出しは使用人に全部任せて、勉強や訓練は先生を呼んで。服も仕立て人に任せて。恋人もまあ、家が決めた人と結婚するだろうから恋愛の過程でもそんな大したこともしなくて。世の中の大まかな情報は入ってくるだろうけど、全部王宮の中で完結してるんだろうなって思ってね」
「そうだの。若いうちは目に見える世界がすべて城の中で終えるのはままある。王族や貴族の話だが」
「戦争とかで王宮から出ることはあるだろうし、偉い人に会うために別の都市に出向くこともあるだろうけどさ。まあ……王さまが街にほいほい出かけてたら、そのうちに誘拐されたり殺されたりするんだろうけど」
「それもあるが、たいてい公務や政務で忙しくしておるか、権力にあぐらをかいて堕落しておるかのどちらかだの、私がよう聞いておったのは。私用で自ら街に出向くような奴はそうおらんかったよ」
そんなもんか。創作は創作だもんな。創作の中で王が王らしく忙しくしているだけなら、盛り上がりに欠けるだろうし。
インが腹をぽんぽんと叩いてくる。
「さ、そろそろ寝た方がよいぞ。お主は王ではないし、街も巡っておるが、公務はしっかりあるからの」
「公務って王や司教と会うこと?」
「重要なことだぞ。体を休めることもな」
公務がそれだけならいいんだけどな。移動も楽だし。
第八の竜なんかより王になってた方が分かりやすくてよかったかもな、簡単に堕落してそうだ、やっぱり創作の王子王女たちと同じで城下町にこっそり出向いたりしてたんだろうか、などとぞんぶんに庶民寄りの浅慮な考えを巡らせていると俺はようやく眠りについた。
◇
さすがに起きるのは遅いだろうと踏んでいたのだが、起きたのは最近の起床時間のままだった。7時くらいだ。
昨夜寝たのがまだ人の動く気配があった頃合いだったので、睡眠時間はそれなりにあったように思う。
イン曰く延命治療の効果は順調に出ているとのこと。いいことだ。
いいことだが……身支度の最中、ネロの話題が少しもないことに俺は不安を抱いた。昨日あんなにすごい激闘をしたというのに。
ジルとの戦いの後は、1人でインとジルを抱え、失踪事件にもなり、姉妹には心配をかけと、色々と大変だったものだった。
インにネロのこと訊ねてみれば、念話には応じないからまだ寝ているのだろうとのことだった。
ネロのことを話すインが少しむすっとしていたのが多少は現実味があったが、やはりどうにも俺は落ち着かなかった。
霊樹にするという妄言。インたちは演技を事前に知っていた。七竜たちが敵か味方か。ユリウスという創造神と、“忠告”。
昨日のことを振り返るなかで、「戦いの鐘が鳴る」という言葉を思い出した。もちろんインに訊ねた。インはネロの発言は単なる注意勧告であり、特別な意味はない、それほど気に病むなとさらっと言ってきた。本当にそうだろうか?
部屋をみんなで出る頃には思い悩むことは止めることにした。
どの道俺には、この八竜になったという話の舵取りはできない。ネロが言っていたように拒み、七竜たちとの関係を断ち切る勇気もない。関係を断ち切ったら、俺の寿命がもう延びることがないかもしれないという恐れも少し。色々障害はあるかもしれないが……もう少し俺はこの世界を生きたい。
食堂で適当に朝食をとったあと、マクイルさんに頼んで訓練場を少し借りることにした。
訓練場を借りる目的は先日購入した
ようは使ってみるっていう話。ネロからも巻物を持ってるだけじゃ意味ないと言われたし、戦いでは手札不足なのも実感もしたからね。
宿泊の最終日ということもあって借りられなければ少しごねてみるつもりだったが、マクイルさんはとくに渋ることもなく承諾してくれ、マグドルナを俺たちにつけた。
マグドルナは姉妹、とくにヘルミナが毎朝の稽古で世話になっている使用人の人だ。
清純派系お嬢様風で実際に品もある女性なのだが、剣と魔法はもちろん、寝技までこなせる逸材でもある。ちなみに単に魔法の試し撃ちをするだけなので訓練服は遠慮した。
訓練場に着いたあと、とりあえずインとマグドルナに2人の魔法の監修を頼み、俺は彼らから少し離れた場所で自分の分の魔法を試すことにした。
姉妹ともども習得の方は既に部屋ですませてある。
ちなみにその際獲得した称号は以下の2つ。
>称号「魔法の巻物マニア」
>称号「上級魔法を習得している」
既に一応遺失魔法なる最強クラスの魔法を習得済みなのでいまさら感もあるが、上級魔法は《
ネリーミアはハレルヤ君の頼みで中級魔法扱いで販売しているそうだが、内部データ的にもしっかり上級魔法の認識らしい。曰く、出来はいまいちらしいけどね。
だいぶ増えた魔法ウインドウのラインナップを眺めつつ、まずは《
バルログとは昔の魔導教員のことで、炎の鞭を出せる魔法だとは聞いている。
手のひらを出して「バルログズ・ウィップ」と念じてみる。
すると、手のひらより一回り大きな赤い魔法陣が現れ、次いで俺の手の上には鞭が出現した。
鞭の持ち手は輝くようなオレンジ色で、炎のような暖色のグラデーションを持っていた。中には水泡のようなものがいくつもあり、ゆっくり動いている。
マケさんに撃った最大火力の《
持ち手からは炎をそのまま細長くしたような燃え盛る鞭が垂れていた。
こちらは持ち手とは違って固形ではなく、言葉通りの細長い炎だ。そもそも炎は物質ではないのだが、持ち手は物質で、鞭の部分は炎そのものといったことになってるらしい。ちなみに熱くはない。
俺が炎の鞭で想像できていたのは、油をしみ込ませて発火させた鞭か、炎が鞭の形をしている魔法的な代物なので、実際に現れた鞭は一応想像の範疇ではあるのだが、土台魔訶不思議な経験であることは間違いなく、俺はしばらく鞭を無心で眺めていた。童心がそそる現象だよ。
それに、これを火と言っていいのか分からないけど、なんか落ち着くのもあった。あの火を見ることによるリラックス効果は木が燃えてはじける音による音響効果がたぶんに含まれるようだけど。さながら水槽の魚をじっと眺めている子供の心地なのかもしれない。
満足して我に返ると、実際に鞭を振ってみた。
軽く振っただけなんだが、鞭は意思を持ったかのように猛烈な勢いで鞭打ち、訓練場の地面を簡単にえぐり取った。
地面に出来た穴は範囲は狭いが、剣かなにかで斬り込んだような縦筋の跡ができていた。結構痛そうというか、普通に威力が高そうだ。
《
破壊力の方は旅の途中で木や石に向けて試せばいいとして、どのくらいの距離まで届くのか試してみようと思い、適当に離れた場所から鞭打ってみると訓練場の端まで届いてしまった。
10mくらいは簡単に届くらしい。攻撃力もありそうだし、使い慣れれば色々と有用そうだ。
ただ、遠距離攻撃は既に《
魔法欄を眺めていると、風魔法の《
これは結構気になっている魔法だ。
イン曰く、豆粒ほどの風属性の魔力の球を飛ばす初級魔法らしいが、俺が使えば空気銃のような代物になるのではないかと踏んでいるからだ。
とりあえず地面に向けて手をかざして「ビーンショット」と念じてみる。
すると一瞬で何かが先の地面にぶつかり、爆ぜもしたようで、土を軽く辺りに散らした。魔力が飛んでいったのは分かったが、魔法陣も何も出なかった。
今度は集中してもう一度飛ばしてみたが、飛んでいったのが魔力の塊であることははっきり分かった一方で魔法陣はやはり出なかった。
着弾すると軽くはじけるようだが、いよいよ見えない銃弾らしい。なんとなくかっこつけて二本指で飛ばしてみたが、問題なく飛んでいった。一本でも同じく。食事中にフォークを持ってても使えるんだろうなととうでもいい考えに至る。ふふ、うざい客がいたら軽く打ち込んでやろう。
殺傷力はさっきの《炎師の鞭》と比べるまでもなかったので、今度は「ビーンショット 強く」と念じてみる。
念じた通り威力は強められたようで、さっきよりも多めに土が爆ぜた。とはいえ、《炎師の鞭》ほどえぐったわけでもなくやはりゴルフボールかなにかを思いっきり投げつけたレベルだ。
比較用で《
本当に弱い魔法らしい。でも刃と球では殺傷力に差が出るのは仕方ないか?
一応用意しておいたカカシに向けても打ってみる。バンと、質量のあるものを打ちつけたような音。
見にいったがカカシは藁束を盛大に凹ませた一方で中の木芯は傷1つなかった。普通の人が木刀で思いっきり殴ったくらいの威力だろうか。
殴打系魔法としたほうがいいのかもしれない。うざい客に軽く打ち込む以外何に使うんだろうなと思う。
戦いの最中に使って気を逸らすことはできると思うが、ネロのような相手じゃまったくもって意味のない魔法だろうし、深淵たちにしてもそうだ。
死の手のトロンボーン相手でも役に立たない気がする。ヘルミラの《
うーん。手合わせで使ってもな……。
狩猟で鳥を撃ち落すとか? 食糧不足に陥るようには思えないけど、旅の道中で鶏肉が食べたいときには使えるかもしれない。インには喜ばれそうだ。
気を取り直して、今度は《
言葉通りなら突風を放出する魔法になる。ミノタウロスが使ってきたレベルの突風が出るなら有用だ。
前方の地面に手をかざして念じてみる。
緑色の魔法陣が現れて間もなく手を向けた先に突風が発生した。風は一瞬にして地面の土を軽く巻き上げながら前方に進み、やがて煙がなくなるように消えた。
あとは何も起きなかった。結構風量はあったようだが、終わりらしい。やはり突風を生む魔法のようだが地味だ。ミノタウロスの突風の風力にはだいぶ足りてない気がする。
今度は「ガスト 強く」と念じてみると、つむじ風が発生した。小さな竜巻だ。
ちょっと小うるさい風切り音を出しながらさきほどよりも数倍の風力で俺の髪や服をも揺らしていく。そうして前方に移動していったつむじ風はやがて消えた。ぱらぱらと落ちていく巻き上げられた土。
ミノタウロスの突風とはちょっと種類が違うようだが、悪くない。竜巻魔法の《
戦ったことはないが、馬に乗った相手も簡単に落馬させることができそうだし。なにより穏当。
次に移ることにした。
今度は《
この魔法はクライシスにもあった魔法だ。
レンジャー系のフォレスターというクラスが使える魔法もといスキルで、3本の魔法の矢が出現し、連続的に3ヒットするという内容だった。
足の遅い敵に対して使う上でMP回復力を高めてあると、敵の周りをぐるぐるまわりながら延々とスキル攻撃ができるという小技があったものだった。
さて、この世界ではどうなるのかなと思いつつ、発動させる。
魔法陣が現れると、俺の頭部上空周辺に3つの矢が現れた。
おお? 矢は緑色で、俺の魔力の塊だ。だが、矢は浮いているままで動かない。クライシスの同名魔法は自動で3本とも発射されていたものだった。
改めて地面に向けて「発射」と念じると、矢の1本がもの凄いスピードで地面に刺さった。やがて矢は消え、地面には剣でも刺したような深めの刺し傷ができた。結構威力があるらしい。
もう2本は発射されなかった。待っても動かない。待機らしい。続けて発射と念じると、1本ずつ発射された。
改めて今度は「3本連続で発射」と念じると、矢は立て続けて急発進した。ほぼ同じ箇所に3本とも刺さったので、跡はずいぶん深くなっていた。
割と強い魔法だとは思うんだが……やってることが普段俺が使っている《
一応、今度はカカシに向けて撃ってみる。
ベキ! と木の割れる盛大な音を鳴らせて、矢は思いっきりカカシに刺さった。矢が消えると盛大な刺突痕が披露される。……やべ。
慌てて見にいくと、藁束が無惨なことになっているのはもちろん、中の木芯までもがしっかり割れてしまっている。半壊だ。またやってしまった……。
ついマグドルナたちの方を見ると、ディアラとヘルミラが橙色の小さな炎を握っているのが目に入る。
炎は《炎師の鞭》のように持ち手から先が力なく垂れているが、鞭ほどの長さはまったくない。
「――時間のある時にでも作っておけばよい。段々と剣が強固になっていくはずだぞ」
「分かりました」
「はい!」
《聞き耳》が講義内容を伝えてくる。《
《聞き耳》は切り、俺の《火剣作成》は頃合いを見てやるかと決意した。どうせ立派な剣が出来るだろうし。
カカシのことはあとで告げることにして、今度は《毒の風》の試し打ちをすることにする。
イン曰く砂漠地域の竜巻を参考にしてつくられた魔法らしいが、《強風:突風》と違ってはじめから竜巻を発生させるなら弱いイメージもない。だいたいネロの竜巻のせいだが。実際の竜巻もやばいけどな……。
とりあえず「シムーン 超弱く」と念じて発動させてみた。
手の前に緑色の魔法陣が現れる。結構大きく、直径50センチくらいはある。陣容も結構複雑だ。
次いで外から2番目の外環と内側に3つある小さな陣のうち1つが赤くなった。この現象は初めてだ。
そうして魔法陣の全体が輝き始め、現れたのは竜巻というか、またつむじ風だった。
意外と小さくできたなと思っていると、俺の身長くらいだったつむじ風は風きり音を大きくしながら身長を伸ばしていく。成長は早く、盛大に周りの土を巻き込みつつやがて訓練場の天井につきそうな規模になってしまった。土色の竜巻タワーだ。でか。
一気に土と埃のにおいを強める訓練場の空気。それに心なしか少し暑い。強烈な風力により、どこからか布切れも巻き込み始めた。にしてもこの規模はまずい。
俺は慌てて『解除!!』と念じた。その瞬間、ふっとあまりにもあっさりと竜巻は消えた。まるで竜巻がここには存在しなかったような消えようだが、巻き込まれていた布切れがひらひらと落ちてくる。シーツのようなものらしいが……。
この魔法は訓練場では使えないと思った。「超弱く」でこの規模だもんな。
と、いつの間にかインが傍にいて少しびびった。集中していたようだ。
マグドルナたちの方を見ると、竜巻が出ていた方を唖然と見ていた。まあ驚くよな。
「《毒の風》か?」
「ん、うん。試し撃ちしたけど、もういいかなって」
「なぜだ?」
「強すぎるっぽいから」
強すぎるか、とインが視線を落とした。
訓練場で使える規模じゃないって意味だよ、と付け加えると、なるほどの、とインは納得した素振りを見せた。
強すぎるっていうのはあまりいい解答じゃなかったか? お人よしに正式的にダメ出しされたばかりだし。
「
「どうだろ。解除って念じたらすぐに消えたけど」
「それはお主の制御力の高さゆえのものだ。本来はそう簡単に消えんよ。使いたてならなおさらな」
インは次いで、「あと何を使ってみるのだ?」と聞いてくるので、めぼしいものでは《
「お。なら私も使ってみるとするかの」
インもトライするらしい。にしても一転して機嫌よさそうだ。
「助かるよ。飛翔魔法は使ったことないし、飛び方のコツとかも分からないし」
「私も初めて使うがな。ダイチは魔法の才に恵まれておるが、こればかりは才が発揮されるか分からんぞ」
インはどこか得意げだ。ん? 飛ぶことがか?
「魔法の才能と飛ぶ才能は関係ない?」
「そういう認識でよいな。鳥が空を飛ぶにも訓練が必要なように、魔法で空を飛ぶにも訓練が必要というわけだな。魔道士としての腕も関係はあるが、飛翔魔法に関しては上達の本質はそこではない」
ふうん。まあ、魔法適性だけで飛べるとは思ってないけどさ。
>称号「風を操れる」を獲得しました。
>称号「砂塵元帥」を獲得しました。
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