9-35 兵士たちの饗宴 (3) - 冷えたビールと思慕
マルトンさんの話のあとも武勇伝は続いた。
魔物の討伐譚。武闘大会で
俺の知っている面子ではベイアーとディディが話をしていた。
ベイアーは上記の貴族対貴族の紛争の話で、彼がまだブレットナー男爵に仕えていた頃、ブレットナー男爵の私兵の半分が“喧嘩相手”の貴族に寝返ってしまったという、内情は貴族の喧嘩に兵士を使われ、死傷者も出たといううんざり話――ベイアーは話すつもりはなかったようだが、嫌味な同僚の兵士の1人が「訳ありだったんだろ?」と発言してしまった――で、ディディは意図せぬ形で魔物に出会って散々な目に遭った話だった。
2人とも「やれやれ話」で、ベイアーの話も苦労人の印象をさらに上書きされる内容だったが、話されたすべての話の中でもディディの話は魔族国――アベスターグ国が絡んできたので、俺含めみんなから注目を集めた話だった。
ディディの話は追っていた賊の一党がアベスターグ領は<ヘマドの傷跡>という地域に侵入してしまったという内容だった。
ディディたちはアベスターグの国境警備隊に見つからないよう領内で捜索をしたのだが、あろうことか七つ首の巨蛇の魔物、エレンスゲに遭遇してしまった。しかもエレンスゲは怒っていた。
エレンスゲは日中はほとんど洞窟の中で眠り、そうそう遭遇しないそうなので、賊が誤って起こしてしまったのではないかとディディたちは推測した。
この魔物は言葉通り七つの首があり、刺激しなければ襲ってこない面から、オルフェの七竜教の信徒からは半ば神聖視されていて率先しては討伐は行われない魔物だ。
とはいえレベルは50前後あり、安易に戦いをけしかければどうなるのかはお察しの通りだ。
ともあれジョーラの奮闘もあり、なんとかエレンスゲからは逃れてきたものの、この騒ぎにより国境警備隊に見つかってディディたちは尋問を受けることになってしまった。
しばらく拘留された後、警備隊長にジョーラの七星の勲章を見せることで理解をもらったが、賊は取り逃がすわ、エレンスゲとの戦いでは装備をぼろぼろにされるわ、
この話は上でも触れたがエレンスゲの戦闘の話よりも、魔族そのものの生態や、アベスターグの国境警備隊についての質問が多かった。どのような容姿だったか、実力はどうか、<ヘマドの傷跡>はどのような場所かうんぬん。
魔族は人族社会においては姿を見せず、交流もほとんどない。仮に人里にやってきても姿を偽っていることが多かったため俗説ばかりが横行している。確かなのは200年前の戦いにまつわる話だけ。そんなわけで若い兵士だけではなく、兵歴の長い人たちも彼らには興味があるようだった。
魔族の人物像で俺が浮かんだのは、タチアナやタローマティだ。魔族の血の薄いタチアナは人族となにも変わらないが、ハーフ相当のタローマティには角があったものだった。
話によれば、警備隊の兵士たちは角を生やしている以外は人族と似た外見を持つ「妖異」たちと、「
翼手族は言ってみれば、コウモリの翼を持った獣人ないし
この辺はジョーラやハリィ君が解説していたが、魔族は個体によって身体的特徴に違いはあるものの、人族と獣人の混成種族と見ていいらしい。
人族のような優れた知性を持つか、獣人のような抜きんでた身体能力を持つ。ただし貴族相当の上位市民になると、他種族との混血含め血の混じりが多岐に渡る上、強大な力を持った支配階級の者もいるためこれに限らないとのこと。
「――ま、中身はあたしたちと何も変わらない種族だね。食って寝て、訓練して、勉強して、時には金を稼ぐために他国に渡る。喧嘩もするし、派閥同士で争うこともある。な、ハリィ?」
「そうですね。住んでいる土地柄、高濃度の魔素耐性が高いのと、我々オルフェの者、つまり人族とは得意な魔法が異なるなど、いくつかの種族特性の違いはありますが」
エルフみたいなもんだと思っていればいいよ、魔族たちも秘密主義ではあるからね、とジョーラが締めくくると、店内では頷く兵士たちが多くいた。
なんだかジョーラが話す簡単に付き合えると思えるから不思議だ。
姉御肌もといジョーラ節ここに極まれりだなと思いつつ、ジョッキを口にした。麦の芳醇な香りには期待されるものの、すぐに到来する生温かいのどごしにため息が出そうになる。
インと目が合う。
「なにか不服そうだの?」
エスパーか。
「そんなに顔に出てる?」
私はお主の母だからの、何でもお見通しだ、と念話。さよか。
「冷たいのが好きなんだ、ビールは」
ほう、とイン。念話で、“あっち”ではそうだったか、と訊ねられたので同意した。
「《
おお?
「でも店内は魔法禁止……」
「ちょっと許しをもらえばよかろ。酒を冷たくする程度だしの。誰の迷惑にならん」
インもビールを飲み、は~~、となんとも美味そうな吐息を吐いた。美味しくいただけて羨ましい。まずくはないんだけどな。
《凍結》か……。ちゃんとは使ったことないな。
「《凍結》って凍らせる魔法だよね」
「うむ。指先を水に浸せば指の周囲が凍るぞ」
ほほう。でも凍ってしまうのはなぁ。
「凍らせるんじゃなくて、冷水をつくって浸したい感じかな」
「ふむ。ビールを冷やしたいならそうなるか。よわ~く発動すればよかろ」
インはあまり興味がないのか、そんな些細なことに悩んでるのかとでも言いたげだ。ふうむ。飲みたくなってきたな……。
ちょっとこっそりおねだりしてみるか。パウダルさんなら俺に結構畏まってるし、ワンチャン――
「――よ~~し、頑張りますよ!!」
と、アルマシーの声だったので見てみれば、男性店員が丸い小さなテーブルをカウンターの前に持ってきていた。アルマシーはぐるぐると肩を回している。
何が始まるんだ?
「よし! じゃあ力自慢の奴は出てきな。いい結果を残せばアバンストが目をかけてくれるかもしれないよ!」
力自慢? アバンストさんを見れば、「スキルや補助魔法は禁止だからな? 己の力のみだ!」とルールを宣言していた。
アルマシーがテーブルに肘をついた。腕相撲らしい。なるほど~。兵士らしいレクリエーションだ。
テーブルの周りに兵士たちが群がってしまったため、テーブルが見えづらくなる。
まあ腕相撲の試合はいいや。がんばれアルマシー。俺は冷えたビールだ。
席を立ってパウダルさんを呼んでくる。
「ちょっとお願いがあるんですが」
「なんでしょう?」
パウダルさんがいくぶん愛嬌のあるくりりとした大きな目を向けてくる。
俺はビールを冷やしたい、そのために《凍結》の魔法をこっそり使いたい旨を伝える。
「《凍結》って」
「凍らせる魔法です」
「……前回の獣人の方のようになりませんか?」
ああ。グラナンがそういえばやらかしてたな……。
「大丈夫大丈夫。弱く発動するから。水をちょっと冷やす程度の魔法だよ」
パウダルさんは視線を落として少し悩む様子を見せたが、いいですよ、と承諾してくれる。よし。
ジョッキが入る程度のタライを持ってきてもらい、俺はタライの中に《水射》で水を入れた。
……ん? 《水射》をうんと冷たくすればよかったんじゃないか? 熱湯が出せるんだし。……まあいいか。
パウダルさんは見物らしく、傍で立っている。興味津々といった感じなので、監視っぽくはないけど。
「何をするんです?」
「この水を冷水にして、ビールを冷やそうと思ってね」
「ビールを冷やすんですか?」
ヘルミラからよく分からない風の顔を向けられたので、ビールは冷やすと美味しくなることを伝える。
ジョッキを水を入れたタライに置き、指先を水の中に入れる。「《凍結》 超弱く」と念じる。
手のひらサイズほどのごく小さな魔法陣が現れ、たちどころに水面が白み、凍った。あれ。指の周りとインは言ってたが、全部凍ってしまった感じだ。また、指先には冷たさがまったくないことに違和感を覚える。
指を抜く。手のあった箇所は凍っておらず、丸くくりぬいたような形になっている。
凍った水面をつついてみると、しっかり固まっていた。ただ、少し力を入れて押すと亀裂が走ってしまった。亀裂から染みてくる冷水。下の方は固まってはいないようだ。
今度はしっかり凍るような冷感が伝わってきたので少し驚いたが、温度的にはバッチリだ。
穴の周りを指でつついていって水面を崩し広げたあと、ジョッキを浸した。
あ、と思う。木製か。まあいいか。少し時間かかるだろうけど……さ、あとは待つだけ~。
「ビールを冷やすと美味しいのですか?」
と、タライの中に興味深く視線を寄せたままにパウダルさん。
「それはもう美味いよ。揚げ物や肉料理とも合うよ」
「そうなんですね……」
本当に馴染みがないようで、パウダルさんの言葉には物珍しさはあれど感動はとくにない。史実では冷えたビールってどういう経緯で流行ったんだろうな。
――店内で歓声が起きた。アルマシーが勝利したようで、握り拳で誇らしげに腕を上げている。ちらりと見えた相手の人は体格がよく、腕も腿みたいな太さだ。
純粋な力だとアルマシーはどこまでいけるんだろうな。ベイアーとかいい勝負しそうだけど。
兵士から酒をくれと呼ばれてパウダルさんが去っていく。
ビールに指をつけてみるといまいち冷えてなかった。邪道かもしれないがまあいいかと思いつつ、タライの表面に浮かんでいた小さな氷の1つをジョッキに入れた。
さらにもう一度タライの水に指先を浸し、「範囲狭めに 少し弱く」と念じた。さっきよりは下まで凍った厚い氷ができたので、付け爪程度にした魔力装で軽く切り、かち割り氷を作ってビールに入れた。これなら確実に冷える。
「冷えたビールはよほど美味しいのでしょうね」
ヘルミラがそう言うので、「美味いよ」と俺は頷いた。
「飲んでみる?」
「はい。ぜひ」
ディアラも、「私も飲みます」と小さくアイドルポーズをする。なんだか未知なる味にでも挑戦している風なのが少し面白い。
料理を食べているとやがてビールがキンキンに冷えてくれた。さてさて。
ぐびりとジョッキを煽る。
……くううぅぅ~~~。これだよこれ!
「ちょっと飲ましてみい」
「ん」
インが飲むようなのでジョッキを渡す。
「――ぷはっ~~~。美味いの??」
「でしょ? ……って、もう飲んだの。俺の分……」
返されたジョッキは空だった。早いよ、飲むの。やれやれだ。
仕方ないので、人数分ビールを頼むことにした。もちろんみんなで冷えたビールの試飲会だ。
インはついでに3皿目の狼肉のスープ。俺もすっかり肉の気分になったのでソーセージを追加注文した。美味かったんだよな、このソーセージ。
「……む。頭が痛いな」
そりゃあ一気に飲むから。
インは頭に手をやって自分に治療魔法をかけた。便利だな~。
――注文したビールに氷を入れ終えて3人にジョッキを配っていく。
結局ジョッキをタライの水につけることはやめて、タライの水でかち割り氷をつくる形になった。味が少し薄まるが、背に腹は代えられない。
「インみたいに一気に飲まないようにね。頭がキーンってなるよ」
「分かりました! ――美味しい……。すっきりします」
「それは良かった」
ヘルミラも美味しくいただけたようで、俺もジョッキを傾けた。
……はぁ~~。喉に冷たい炭酸水が通る懐かしい感覚。ここまで長かった……。まずい酒をどれほど飲んだことか……。生温かいのも悪くはなかったんだけどね。
短く切ったソーセージを口に運ぶ。揚げ物や焼き鳥がベターではあったが、このナッツっぽい?ナッツ入りの欧風ソーセージでもまったく美味しくいただける。
そうしてしばらく疑似居酒屋メニューを堪能してると、ハリィ君とジョーラがやってきた。
「美味いかい?」
ジョーラが俺たちのテーブルを見ながら破顔する。
ジョーラはテーブルに妙なものがあるのにすぐに気付いた。
「それは……氷かい?」
「うん。そう。こっそり魔法を使わせてもらってね」
ジョーラは首を傾げたかと思うと、ハリィ君と顔を見合わせる。
「確かに水魔法の痕跡がありますが……なぜ氷を?」
「ビールを冷やすのに使ったのだ」
インがやれやれといった風に肩をすくめる。自分だって美味しく飲んでるじゃん。
「ビールを? それはまた変わった飲み方だね。あたしも飲んでみてもいいかい?」
「どうぞどうぞ」
差し出された俺のジョッキに、ジョーラは一瞬ためらったかのような素振りを見せたが、すぐに受け取ってビールを口にした。
「……お? こりゃあ美味いね」
ジョーラはビールを嚥下すると耳をぴくぴくと動かした。
短いぺースで2口目。全部飲まれそうだが、いかにも美味いといった感情がこもっていたので俺の鼻も高々だ。
「でしょ?? ハリィ君も飲んでみなよ」
「はい。ぜひ」
「あ。すまないね、ダイチのはもう空にしてしまったよ」
「じゃあ頼もう」
「では私が頼んできます。ジョーラさんの分も」
ハリィ君が注文しに行くと、ジョーラは座っていいかい? と訊ねた。断る理由もない。
姉妹にずれてもらい、ジョーラは座る。
「……なあ、ダイチ。オルフェを出るって本当かい?」
え。
ジョーラはついさっきまでのビールによる上機嫌の調子をすっかりなくしていた。
眉をしかめ、うかがうように訊ねていて、これから聞きたくない事実を確かめようとする様子の何物でもなかった。ジョーラには旅立ちのことはまだ伝えてはいないが……。
「……出るって言っても二度と戻らないわけじゃないよ。オルフェは縁もあるし」
言っていて痛ましい心境になる。別にやましいことをしているわけではないが、ジョーラの俺への好意は筒抜けだった。俺もまったく悪い気分じゃなかった。
「誰から聞いたの?」
「ハンツさ。セティシアでね。仲良くなったんだろ?」
ああ。ホイツフェラー氏か。
俺は頷く。別に言うなとも言ってなかったしな。
「いつ出るんだい?」
嘘を言っても仕方ない。
「明後日だよ」
そうか、とジョーラは一瞬目を丸くしたが、すっかりしおらしくなってしまったようで、目線も耳も下がってそのあとに言葉が続かなかった。
45という年齢的にさすがに初恋だとは思っていないが、あの初心っぷりと名残惜しむ様子を見るに、俺への思慕に対していくらか本気で向き合おうとしているのがありありと伝わってきたものだった。
この分だと拠点がケプラになって彼女が喜ばなかった姿はあまり想像できない。想像できないからこそ、俺の胸は痛んだ。
店内で歓声が起こった。アルマシーがまた腕を上げている。「さ。次に挑戦する者は?」というアバンストさんの司会者然とした声。勝ち進んでいるらしい。
ジョーラは一度大きなため息をついたかと思うと、姉妹やインに視線をやりながら酒は残ってるかいと訊ねた。
ディアラが同情を隠さずに、「あります」と言葉少なにジョッキを手渡した。
ジョーラは一口飲んだかと思うと、ぐいっと勢いよくジョッキを傾けた。そのままジョッキは勢いよく降ろされ、乱暴にテーブルに置かれるかと思ったが、勢いは直前で止まり、改めてゆっくり降ろされた。
「王都の案内は出来なくなったな……」
ジョーラがそうつぶやく。
「そうだね……」
「すみません。旅路は私たちのためで……」
ディアラがふと謝罪してくる。ジョーラの心境を察しているのかは分からない。その辺を察する部分は黙って動向を見守っているヘルミラの方が信頼度は高い。
だが、旅路が自分たちのために計画されていることに対して抱く申し訳なさは、今のヘルミラも抱いていることだろう。
「別に謝る必要はないさ。あたしも忙しかったしね。むしろ旅立つ前に挨拶が出来ただけ運が良かったってもんさ。あんたたちだって故郷には戻りたいだろ?」
ディアラは少しの間、俯いて黙っていたが、やがてはいと静かに頷いた。その後の言葉は続かない。
ヘルミラもすっかり耳が垂れたままに、視線を落としてしまった。姉妹ほどの悲痛さはないがインも黙っていてこの場の成り行きを見守っている。
ハリィ君がジョッキを両手に携えて戻ってくる。
場の重たい雰囲気を察したのか、無言でテーブルにジョッキをそっと置いていく。
「……よし! 今日は飲むよ、ハリィ」
「はい」
唐突な宣言の理由を知らないハリィ君は、俺たちに理由を訊ねるように視線を寄せた。
旅立ちのことを知っていたか訊ねてみると、ハリィ君はちらりとジョーラに視線を寄せたあとホイツフェラー伯から聞いていました、と首を縦に振った。
「旅路にはあなた方だけで?」
「いや。グライドウェルの傭兵3人と、あとエリゼオっていう知り合いの攻略者がガシエントまで一緒にね」
そうでしたか、とハリィ君は安心したような微笑を浮かべる。ハリィ君は俺たちのことを色々と気遣ってくれてたからな。
我々と別れたあとの生活はどうでしたか、とインにハリィ君。
「楽しく過ごせておるぞ。料理も美味いし、ケプラの賑やかさも心地よい。金櫛荘の者たちもよく尽くしてくれておる」
インの穏やかな言葉にハリィ君はそれはよかったとにこやかに頷く。
「ダイチも戦士たちに目をつけられるのが得意なようでな。ま、飽きんよ。ディアラとヘルミラもそう思っておるだろう。な?」
ディアラとヘルミラはこの言葉には微妙に返しづらかったようだが、見合わせたあと、はいと双子のように同調して同意した。
肩をすくめつつタライの水でかち割り氷をつくっていく。
魔力装で氷をカットしていると、器用なもんだね、とジョーラ。顔には落ち着いた笑みがあった。
「そんなに簡単に切れるもんでもないだろうに。あたしにはハムでも切ってるように見えるよ」
ハムか。ハリィ君が自分がやると言い出したので、軽く説明して任せた。
最初はなかなか切れずにいたが、やがてギコギコとのこぎりの要領でスライス出来るようになった。ステーキ肉でも切ってる感じだ。
「ところで戦士ってどんな奴らと戦ったんだい?」
いくらか調子を取り戻した様子のジョーラの質問を機に、俺たちはジョーラたちと別れたあとから今までに起きたことをかいつまんで話していった。もちろん八竜関連を除く、話せる範囲で。
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