8章の登場人物+α (2)
その (2) です。8-10 から 8-21 の「ヘラフルの憩い所にて (12) - 英雄たちへの賛歌」まで。
< ヘラフルの憩い所編 8-10~8-21 >
※カルリーノ …… ケプラ市のコルヴァンの風の店主。メイホーのコルヴァンの風の店主、ミュイは弟にあたる。弟よりも落ち着いた性格だが、服装は派手。コロニオの出身で、ミュイや他の子たちとともにコルヴァンイルカとよく遊んでいた。8章では後日談のみ。
※マリ・フーリッヒ …… 有名な染色師。天才。ケプラのコルヴァンの風で購入したダイチの服が彼女の作品。
※ペクチェ・バラジュ …… 有名な女性刺繍家。オルフェ式刺繍の大家の一人。
■ショーズ、ブレー …… ショーズがタイツ、ブレーが服の一番下に履くハーフパンツの名称。タイツには穴があり、ブレーの裾の紐と結びつけることで、タイツのズレ落ち防止になる。
・ヴィクトル・ウラスローLV61 …… <七星の大剣>は、弓術名士ボウマスターの隊長。黒髪濃褐色目。垂れ眉で、口周りのヒゲが濃く、ダイチ曰く「日和見男爵」っぽい顔立ち。七星は七影に比べると、隊長に気さくな者が多いが、ヴィクトルもまたその1人。海賊出の嫁がいて、酒の席でときどき話のネタになるのをやれやれと思いながら許している。言うまでもなく、射手としての腕は一級品で、オルフェ一と名高い。
・ウキジンLV39 …… 弓術名士の副官。角刈り+いかつい顔の盾と長剣使い。兵士時代にヴィクトルがよくつるんでいた兵士仲間で、現在も続く悪友ならぬ“だらしない友達”。本人は副官は実力含め荷が重いと思っているが、作戦指揮は悪くないものがある。ヴィクトル曰く、「日頃からの懇親会の賜物」。
・ダリミルLV42 …… 弓術名士の魔導士隊員で、
・ティボルLV29 …… 30歳。ケプラ騎士団員の一人。色素薄めのロシア人風の巨漢。長剣使い。力で押し勝ちだが、見極める力はあり、悪目立ちはしない。もしアバンストが引いたら、訓練教官の候補筆頭と囁かれていたが、団長が亡くなった今は副団長候補筆頭。よくつるんでいたオデルマーが死に、少し元気がなかったが、葬式以来入団希望者が詰めかけたため忙殺されている。
※ルドン・ハイルナートLV58 …… 62歳。魔導賢人の隊長。戦闘要員としてはほとんど引退しているようなものであり、「杖を振る図書館」や「オルフェの叡智」というあだ名のままに豊富な知識を生かして、現在は主に魔法と魔道具の研究に勤しんでいる。副官のウルスラを隊長に据える時期を見計らっている。
※メイジーニ …… ルートナデルの学匠。愛称「メイ爺」。七星の教育係にもよくなり、とくに平民出の七星の隊長はみんな彼から教養や歴史など、隊長として恥ずかしくないよう最低限かつ必要不可欠な様々な知識を教わる。
■オノドリムLV54~60 …… トレント種のいわゆるボス級モンスター。木としては老木だが外皮は非常に硬く、強力な魔法攻撃に加え、精神系魔法も使ってくるため、討伐困難種に指定されている魔物。オルフェでは鳥人族の英雄の血の薄れを抑制させる薬を作るため、1年に1度ほど、七星および七影の部隊を投入し、定期的に狩っている。
・ハレルヤ・ナディア・ヴィレッドLV65 …… 外見20歳。中身35歳ほど。七影魔導連は天翔騎士の隊長。鳥人族の英雄コロン(コロンナード)の末裔の1人で翼人。薄緑色の髪に、灰色の目。人族とのハーフ。ダイチ曰く、「微妙に蛇顔の美青年」。風魔法の使い手であり、翼を駆使した高速の飛行術と組み合わせた多彩な攻撃は脅威で、対遠距離の攻撃手段がない敵にはまず負けない。メリット繋がりで弓術名士の面々と仲が良く、歌と音楽が少なすぎ、人の多すぎる都市での暮らしでのストレスの発散になっている。自身もよく歌を歌い、歌声は人気が高い。
・ユッダ …… 天翔騎士の隊員の一人。明るめの茶髪で、短い眉に広いアゴにといかめしい顔立ちの鳥人族。ハレルヤの従者のような立ち位置で、憩い所へ。違うと言ったのに似て非なるアーラーニの実を買う羽目になった面から苦労人の側面もうかがえる。
・ヨエル・ポンラッダ …… 天翔騎士の隊員。非翼人で、鳥人族と人族のハーフ。ユッダとともに憩い所に参加するハレルヤに追従した。リュートの演奏も巧みで、会食中にはその腕前を披露した。
■アーラーニ …… タジフールの地に育つ上半分が黄色で、下半分が黄緑色の果実ないし植物。硬い殻を割って食べる。黄金の木の実とも言われ、根、茎、葉、などすべてが万能薬になるのはもちろん、ナシに似た瑞々しい果実の味わいは絶品。ハレルヤがケプラの市場に売られていたのを勘違いして買った。
・ダビエス・ナハルト …… 43歳。ヘラフルの憩い所の店主。もこもこした髪を2:8で分けている。ナハルト家は親戚にオネスト男爵があり、オネスト家から借金と返済を繰り返した後に、「鮮魚屋」という魚を新鮮なままケプラに卸す小さな事業の成功を収めた商家。七星のファンであり、今回の会合場所になったことと憩い所に勤めていた幸運を噛みしめている1人。
■アピスLV45 …… 牛の体に三本のワニの尻尾がついた魔獣。顔も牛だが、角は一角。素材に優れ、七星・七影の隊長になった暁には、ミスリルの鎧とともに革鎧が贈られる。
■リーンドゥルLV33 …… 青緑の翼が美しい鳥の魔獣。腹には丈夫な革があり、鳥型の魔物にしては防御力は高め。それほど強くはないが、だいたい素材目当てに討伐され、その場合はなるべく傷つけないように戦うことになるので、討伐難易度は高め。ハレルヤが特別に着用している。
■ヘラフルの憩い所 …… ケプラにある老舗料理店の1つで、ケプラで最も高価な料理を出す店としても知られる。金櫛荘の料理もここで出される。現店主はダビエス。かつて、もっと豪壮な外観にリフォームすべきだという提案が貴族からあったが、昔の外観を守りたいという店主と折り合いがつかず、裏では軽く暴力沙汰になった末に結局店主は辞めることになり、貴族の方も常連客の市長やケプラの商会長からの苦言もあり、計画から引かされた。ヘラフルとは鳥人族に伝わっている神話で人々を導く11の氏族<ノアカーナン>たちのうちの1つ。憩い所を開いた店主が鳥人族に恩があり、いつか再会できるようにこのような店の名にした。
・ウーモルト・ニクラム …… 40歳。アンスバッハ王室所属の第三書記の副書記官。坊主。第三書記は王家や王侯貴族の私生活方面、つまりパーティや祭事での記録を担当する。記録係としてディーター伯爵とともにケプラにやってきた。有能だが、堅気であまり気が利かず、貴族たちからは煙たがれがち。
・ヘルムスト・アーデン男爵LV42 …… 憩い所内でヴィクトルに話しかけてきた貴族。ジギスムント領の将軍であり、半年前に叙勲したばかりの歴戦の猛者。イェリネクとは懇意。
・ミュットフォルテ子爵 …… ジギスムント伯爵の家臣。憩い所にはジギスムント伯爵の名代として参加した。
・マシルト・イェリネク …… アーデンとともに憩い所内でヴィクトルに話しかけてきた武器商人。武器商会のライゼンギル商会の弓部門を担当する1人。ヴィクトルと付き合いが長い。ヘルムストが将軍になった頃から仲が良い。
※レベリオン・ディクス・テル …… ライゼンギル武器商会の弓部門の代表。
※ヴォルデマール …… ライゼンギル武器商会の短剣・長剣部門の代表。
※チュール …… ライゼンギル武器商会の槍部門の代表。
・アルバン・イムレ・ピオンテークLV19(レベル変更) …… 31歳。目が大きく、好青年風の顔立ち。亡きピオンテーク子爵の嫡男であり、ベルガー家と並んで今回のアマリア襲撃の最大の被害者の1人。もし彼が「優れた領主の息子」なら領主業を継ぐのだが、自他ともに認める愚息の彼に国境都市の領主を任せられることもなかった。ピオンテーク家は任を解かれ、領主には武力・人格ともに期待高き貴族のバッツクィート子爵が据えられ、彼はセティシアに疎いであろう子爵の補佐をすることになった。子供は3人生まれたが、3人とも出産時と病気により亡くしている。妻は2人目であり、幸い存命。
・オランドル・ウィードゥルフLV35 …… 45歳。ノルトン西部駐屯地の隊長。黒髪黒目で、短い髪を撫でつけた常に眉間にシワを寄せている精悍な男性。セティシア襲撃後、ピオンテーク子爵家に転属になった。アルバンの愚息っぷりは知っているし、あまり気乗りしていなかった転属ないし出世だが、ディーター伯爵からの勅命により、傷心ながらも領主補佐としてやる気を見せるアルバンを支え、運命を共にすることを誓う。これが彼の没落貴族の道の始まりでないことを願いつつ。
・ウルスラ・デッカートLV63 …… 魔導賢人の副隊長。黒髪ロングヘアーでオレンジ目の妖艶な美女。火魔法の達人で、赤竜の加護も持っている。子供の頃、ガウスの村に1年ほど逗留していた時期があり、フーゴやアインハードとはよく遊んでいた。その縁もあって今も2人とは仲がいい。
・ロアLV31 …… 魔導賢人の隊員。剣使いで、体格はそれほどでもないが、流しの腕は一流で、タンク役も多少は担える逸材。
※デイカー・ヴィジランス …… 魔導賢人の隊員の1人。力量はそれほどでもないが、《魔力量透視》の上位スキルである《深層魔力量透視》を使える貴重な逸材。
・アズバリ・ダルシャン・テホ …… ムニーラ出身の大商人。ムニーラ産の絨毯や工芸品などの特産品や、奴隷の売買を生業とするテホ商会の会長。オルフェでは七影に出資している七影派。亜人をこよなく愛する変わり者であり、亜人救済のためには力を惜しまない面がある。亜人国にも多く足を踏み入れ、支援もしていて、その点から、亜人国の間では友好的な扱いを受けている。亜人に友好的なケプラには好意的であり、そのためにケプラ騎士団には援助することに。
・ハマーヤン・マクリオ …… コロニオ出身のマクリオ商会の会長。いかめしい男だが、少女に惜しみなく愛を注ぐ変わり者。毛織物と絹織物を取り扱う<小竜鳥の毛皮>のトップでもあり、衣類に関しては目利きであると同時に、彼の指定した価格設定がすぐに市場価格に反映されるほど。また<エナガの花園>という組合を結成し、ドレスやアクセサリーなどの少女が着る衣類を集めて売買している。また、コロニオ公国のバラルディ公とも懇意で、「バラルディの代官」というあだ名も持つ側面もあり、憩い所には代官の役割もまっとうするために参加した。
※バラルディ公 …… コロニオ公国の公爵。出資者であり、情報も逐一提供してくれているハマーヤン・マクリオのことは信頼しているが、彼の少女趣味に関してだけは少々悩みの種。急きょの開催だったのと公務のため、憩い所での会合には欠席し、マクリオから鳥便をもらうことにした。欠席のことについては七世王に通達済み。
・クライム・オネスト男爵 …… ヒルデブランド大商会の副理事。長い口ヒゲを生やし、ハット帽子をよく被っている。祖父のミスリル鉱山の発見を機に、一族は大金を得た。クライムはその金を元手に、着実に金を増やし、武具を取り扱う商会ではオルフェで一番巨大な商会の副理事にまで上り詰めた。武人ではないが、商人にしては珍しく、七星・七影から好ましく思われている逸材。近頃の悩みは、甘やかして育てた息子のハークライが、あまり好ましく思っていない攻略者として活動していることだ。いつでも支援するため、オネスト家はケプラに移り住んだ。
・アルドエリアス・テオ・イル・マイアン公爵 …… オルフェの三大公爵のうちの1人で、西の広大な領土を治めているノーディリアンの城主。武人ではないが、領主の腕は確かであり、切れ者でもある。美食家であることも知られ、諸国から異国の料理を取り寄せて堪能するのが趣味。この趣味にかける情熱は諸国でしか取れない素材を輸出入し、売買する商会をつくるほど。この美食家であることが理由ではないが、王になることにはさほど興味はなく、玉座にかける情熱は全くない。もっとも、他に王にふさわしい者がいない場合、新しい王を待つ間なら王になってもいいとは、周囲に漏らしている。
■オルフェの三大公爵 …… アイブリンガー公爵、マイアン公爵、バラルディ公の3人。
・ジョン・ハミッツLV44 …… 42歳。マイアン公爵の騎士。剣の腕は一流、頭も切れれば弁も立つという有能な剣士。公爵の少々奔放な食の旅路に付き合い、公爵に言われそのことを紀行本ないしグルメ本として出版、売れていることにより、「グルメの騎士ジョン」というあだ名がある。はじめはなんとも変な名誉がついたものだと思っていたが、近頃は新しい料理の試食会で信任を得、試食料ももらうようになり、いよいよその道の名声を獲得しつつある。
・エルマー・イル・ディーターLV32 …… 45歳。ディーター伯爵家の当主であり、王侯貴族の1人。優れた魔導士でもあり魔導賢人の隊長ハイルナートを師と仰ぐ。「シスルーン商会」の商会主。七世王と子供の頃からの友人であり、そのことをよく周囲にひけらかす。憩い所では王の代理を立派に務め、議題もしっかり進めたが、子供の頃は半ばいじめてきていたハンツが参加していたため、ちょくちょく顔に泥を塗られてはため息をついていた。もっとも貴族たちには彼らの間柄はよく知られている。
※メルヒオール・ラース・イル・アンスバッハ …… アンスバッハ王朝の2人目の王。アンスバッハ1世王と違って戦争をあまり好まなかったが、アンスバッハ家でもっとも賢かったとされる王(お世辞込み)。2年の間ながらフリドランと友好関係を結んだことから、「安寧王」「オルフェのエルフ王」のあだ名がある。ディーター伯爵が王の代理人を務めるに辺り、彼の所持品だったバングルを借用した。
・ジョーラ・ガンメルタLV70 …… 20代の見た目だが、実年齢は45歳のダークエルフ。<七星の大剣>は
・ネーデル・グラシャウス …… アンスバッハ王室の軍務長官。七星派。白髪交じりで、巻き毛が耳にかぶっている。8章ではディーター伯爵と共にヘラフルの憩い所に赴いた。近頃は隠密を育て、アマリアにも派遣しているが、何人かと連絡が取れなくなり(うち1人はサリア。6章幕間参照)、先の戦いはそのような不穏な気配を感じ取った矢先の出来事だった。
※ヴィクトル・チェザリ・ピオンテーク子爵 …… アルバンの父親であり、セティシアの代行領主。セティシア市街戦で討たれた。
※オトマール・ジギ・ベルガー伯爵 …… ヨシュカの父であり、フィッタの領主。<山の剣>による襲撃により、夫人のラフラ、多くの村人ともども命を落とした。
※アンドリュー教官 …… ルートナデルで訓練教官を務めている男性。セティシアが占領されるまで、ケプラ騎士団に教官として派遣される予定だった人物。ただ、兵士の補充と兵士育成を兼ねた槍闘士たちの派兵にとって変わったため、保留になった。
■フラリス市 …… オルフェにある都市の1つ。かつて亜人排斥(特に獣人)の意向が強かった都市であり、数十年前に領主が断罪され、処刑されるまで、亜人たちへの横暴が公然とまかり通っていた。現在では領内で無闇な亜人への暴力は禁じられているが悔恨は根深く、この街に立ち寄る亜人は腕に覚えのある者以外にはほとんどいない。この問題は広く知れ渡り、オルフェが亜人にそれほどいいイメージを持たれていないのはこの都市の悪影響であるとよく考えられている。
※バウナー・メリデ・ハリッシュ …… アマリアの<黎明の七騎士>は<金の黎明>の党首であり筆頭騎士。「古竜将軍」のあだ名があり、古竜の血が流れている人物。大陸でも最強と名高い剣士。だったが、セティシア市街戦で党首を名乗ったのは、彼ではなく別の者だった。
・エナンド・キルスホールLV40 …… 56歳。「マイアン兵団」の兵団長。やや長い茶髪を流し、前髪が数房垂れている風格のある初老の男性。キルスホール家は代々マイアン公爵に仕える家系。亜人、それもオークを部下に据えているバッツクイートには思うところはあるが、彼自身の人格的問題はないし、なるべく言動には出さないようにしている。息子が若い頃の自分よりも数段剣の才能があり、期待している。ヘラフルの憩い所に赴く公爵に付き従い、セティシアの状況を詳らかに報告した。
■バナーヌ …… この世界でのバナナのこと。オルフェから南にいったタジフール国などで取れる。オルフェでは高級な果物として知られ、貴族が夫人や子供のご機嫌を取るために振舞われたりするが、流通は増加の一途であり、多少裕福な商人でも食べられるくらいには値段が落ちた。
■オクトパシー …… この世界でのタコのこと。オルフェではオクトパシーが魚介類の中でも変わり種の種という認識はあるが、食材でもあることはあまり知られていない。
・エディング・マーカス・バッツクィート子爵LV27 …… 40歳。少し長い耳、長方形気味の顔。文武両道で、努力家でもある。近年はマイアン公爵直属の傘下にあり、訓練所に赴いたり、領主の仕事を手伝ったりしている。殺されたピオンテーク子爵の後を継ぎ、セティシアの領主になった。
元々は貧しい小貴族に過ぎなかったが、とある日に祖父の品が見つかった。トゥロー族からもらったらしい短剣だった。トゥロー族が滅亡の危機にあると知ったエディングは、恩の返済と少しの野心を胸に誰もが反対する中で彼らが出没する僻村を訊ねた。やがて彼らに会い、殺されかけたが、彼の真に迫る声、誠実な言動はオークたちに届いた。2年ほどの交流を経て、彼ら一族と同盟関係を結ぶに至った。バッツクィート家の躍進の始まりだった。
※フォルストン伯爵 …… 41歳。アイブリンガー公爵の名代としてやってきた貴族。ホイツフェラー曰く、鼻につく男だが切れ者。公爵の何人もいる右腕のうちの1人。チェスとビリヤードが得意。8章では出ていない。
※ミュットフォルテ子爵 …… 35歳。ジギスムントの傘下の貴族。ジギスムント伯爵の名代としてやってきた。ホイツフェラー曰く、若獅子のような有望な男。魔法剣士。8章では名前のみ。
・マスタス・ベルグフォルクLV58 …… 実年齢60歳。イノームオークの戦士。イノームオークたちが会するトゥロー族の頭領、転じて、ベルグフォルク一派の代表。バッツクイート子爵の護衛。彼曰く、朋友であり、従者ではない。
■ベルグフォルク家(トゥロー族) …… イノームオークの戦闘民族的一派。巨人族の血があり、男性は2m級の巨躯を誇る。一般的なオークとは違い、肌の色は肌色だが、頭部に複数の短い角があり、一族の証として瞳の上下にボディペイントの線を入れている。魔物の肉を食してみるほど滅亡の危機に瀕していたが、バッツクィートと出会い、この問題は解決した。現在はバッツクィート家と同盟契約(トゥロー族の滅亡を防ぎ、繁栄を助けること)を交わし、行動を共にしている。ベルグフォルクという家名は、彼らの勇猛さを知らしめるためと彼らが再び一族の危機に瀕さないよう、エディングが作らせた。
■ビルギス・マウシュタット …… 山賊に占拠されていた村。バッツクィート子爵たちによって山賊たちは討伐され、村は解放された。現在は復興に向けて、土地の調査士や建築家、木こりたち、数名の兵士たちが出入りしている。
※トゥルシムカ・トゥロー …… トゥロー族の偉大なる祖先とされ、崇められるイノームオーク。古竜の加護を授かっていたとされるが、定かではない。
■ムニーラの料理 …… ヘラフルの憩い所にて、ムニーラ出身の大富豪アズバリ・ダルシャン・テホの料理人により振舞われた料理。フムス、ピタパン、マチュブース、ケバブ、デザートのバクラワというラインナップだった。ダイチは知らなかったが、どれも実際にある料理である。
・カイ・ランスロ・イル・フェタイディガーLV64 …… 40歳。七影は
※佐藤
※初代魔導賢人マクベス・ラーシュハット …… 魔導賢人部隊の初代隊長を務めた魔導士。バルフサで最大の力を秘めた魔導士とされたが、2代目に隊長を譲った頃、誰にも行き先を告げず、突如としてその姿を消した。僻村に晩年を過ごしにいったとか、七竜の眷属として転生したなど、色々な俗説がある。インとは親しかったと思しき人族の1人。
※コロンナード …… 約300年前の鳥人族の英雄。現在、彼の血は脈々と受け継がれている。
※オフルマズド・アフリマン …… 魔族と鳥人族とのハーフ。妖魔国アベスターグの皇族の証であるそそり立つ立派な赤い角と鳥人族の白い翼を持つとされ、かつて魔族に偉大なる勝利と繁栄をもたらした王タランティード・ワヒシュタの転生者であるという。文献(「復讐の書」と書かれた日誌的な書物)でしか知られておらず、事実確認も出来なかったため、世間にも公表されていないが、この文献の内容は200年前の戦いの背後関係も描かれており濃密だったため、発見当時は一部の学匠たちの間でちょっとした研究対象になった。
※タランティード・ワヒシュタ …… 約190年前に即位した妖魔国アベスターグは魔族の王。200年前の人族との盛大な戦争では獅子奮迅の活躍をし、やがて王にのし上がった。王を退位してからの行方は定かではない。
※サラス司書官 …… 王都はグレーデン城で本の管理をしている老司書官。博識だが非常に頑固者。ノアとは古い仲で、学校の弁論の場ではよくやかましく言い合っていた。ディーター伯爵がワヒシュタ王の日誌を禁書に指定していることを持ち出して、彼をなじった。
・ヒュライ・アジリストLV45 …… 七影は
※ビュッサー子爵 …… バラトン湖の南部にあるフィリッツァーの領主。
※フルト・ビュッサー …… フィリッツァー子爵の嫡男。
※ハークライ・オネスト …… オネスト男爵の嫡男。攻略者としての腕は確かだが、メキラ鋼の装備と彼の実力はやや乖離しているため、やや物笑いの種になる。
・フルド …… ムルック・アバンストの息子で、ケプラ騎士団所属。所属してからまだ数年の身だが、親譲りの剣と戦いの才能でめきめきと頭角を現している。最近、失恋した。
・アルマシー、ハムラ …… 槍闘士部隊の隊員。アルマシーは小太りの槍使いで、ハムラは植物に研究者並みに詳しい魔導士。3~4章の夜露草探しの一件でダイチたちは親睦を深めた。
・ヒーファ …… 槍闘士に所属するダークエルフの隊員。ダークエルフである上、実力も副官のハリィを抜いて槍闘士隊の中で一番あり、次代の隊長と目されている。
・イデリーナ・ヒルヘッケン …… ワリド・ヒルヘッケンの元妻で、寡婦。名誉男爵の勲章や褒賞をもらえたのは名誉なことだったが、彼女の喪失感は深い。ワリドの骨をもらったら、デニスとともに実家に帰ろうかと考えている。
・デニス・ヒルヘッケン …… ワリド・ヒルヘッケンの息子。順当にいけば彼に剣を教えるのはアバンストだが、デニスはロングソードで訓練しているため、ジルヴェスターが担当になった。
・オデルマー、ユラ、イグナーツ、チェスラフ、サイモン …… セティシア市街戦で死亡したケプラ騎士団員。生存時にはダイチは目立った関わりを持たなかった人々。
・ビル・ウェーバー、センスタッフ …… セティシア市街戦で死亡した西部駐屯地兵。生存時にはダイチは目立った関わりを持たなかった人々。
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