8章の登場人物+α (1)


例によってメモ的なものですが、置いておきます。だいたい名前が出てきた順です。メインキャラ以外の年齢やレベルは変更することがあるので、目安です。

ネタバレ的な内容は置いていません。端役の生い立ちやエピソードは軽いものは置いていますが、これもメモ的なものです。

(1) は 8-9 の「団長不在の騎士団」編まで。


●〇=主要人物・暫定的な仲間・幕間の主人公

※=名前は出てるが会っていない人物|(バルフサで)

■=用語


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● 田中大地(タナカ・ダイチ)LV280 …… 30歳。MMORPGゲーム廃人のサラリーマンだったが、ある日にホムンクルスとしてバルフサの地に転生した。銀竜のインと、ダークエルフの姉妹と旅をしている。目的は、「自分の出生のあらましを知ること」「ダークエルフの姉妹を故郷に送り届けること」と、「世の中を知ること」。他にも「転生者と会うこと」「姉妹を鍛えること」「金策や金の管理をどうにかすること」などもある。


相手を痛めつけることの苦手意識から、意図せず異様に回避に長けた武術家になっている。使役魔法の才能もあり、《魔力弾マジックショット》の利便性が高かったことから、よく使うように。

また、赤竜のジルをクライシス由来の氷魔法の《凍久の眠りジェリダ・ソムノ》で倒したのを契機に、意図せず“八竜”のリーダー「氷竜」として襲名することになった。


※8章のダイチ一行

フィッタとセティシアがアマリアから襲撃を受けながらも辛くも退けることに成功したオルフェ国。しかし被害は甚大であり、各地では速やかに葬式が行われるとともに今後の対策を練る会合が開催されることになった。フィッタでは村人たちを救出し、戦斧名士のホイツフェラー伯爵から招待を受けたため、ダイチたちは葬式に出ては会合にも出席と、忙しい日々を送ることになる。



● 銀竜(イン)LV105 …… 1210歳。七竜のうちの一柱。ダイチを発見したあと、旅に同行することになった。人化して10歳程度の年齢になっている。容姿のレベルはダイチ曰く、ハーフの超絶美少女の幼女。ただし、コスプレ寄り。魔法のスペシャリスト。肉と食べ物に執着し、ダイチに対してよく母親ぶる。


● ディアラ・トミアルタLV23 …… トミアルタ家の長女でダークエルフの少女。28歳だが、外見は中学生程度。褐色肌+金色がかった白髪+紫瞳。槍が得意で、鍛錬好き。ヘルミラほどではないが、魔法も使える。

● ヘルミラ・トミアルタLV20 …… トミアルタ家の次女でダークエルフの少女。姉と容姿はほとんど変わらないが、姉よりも性格はおとなしめ。魔法が得意で、ダークエルフが得意とする幻影魔法をはじめ、色々と使える。弓も少々。


〇 赤竜(ジル)LV107 …… 1452歳。七竜の一柱。火系の魔法やブレス攻撃が得意。人化すると、オレンジ色の髪、赤目の妖艶な美女に。ヒステリックで高飛車だが理知的な面もある。


〇 黒竜(ゾフ) …… 七竜の一柱。空間魔法が得意。人化すると、ゴスロリ+目隠し+付け角という際立った個性の持ち主。主に空間魔法の《三次元空間創造クリエイト・スリー・ディメンション》により八竜たちを助ける。


〇 ベルナートLV28 …… 34歳。ケプラ騎士団員の一人。薄い茶髪・淡褐色目。くせ毛。弓が得意で、《精密射撃プリサイスショット》を扱える。長剣ももちろん使える。温厚な性格であり、実力はあるが、団のまとめ役としては一歩引いたところがある。若々しい見た目の割には歳を重ねていて、物知りでもあるため頼りがいがある。7章から続き、ダイチたちをエスコートする。


〇 アレクサンドラ・ファヴニルLV31 …… 25歳。商人の娘で、ケプラ騎士団の女性団員。茶味がかった金髪・青目。騎馬が得意。盾も扱えるが、双剣使いでもある。眼差しに不安をかきたてられる系の美人。団員の中でも実力派。《戦気察知》がある。8章では転生後のダイチにできた初めての恋人として、仕事の傍らにこやかに接する。


〇 ベイアーLV30 …… 37歳。東門に配備されている兵。ひげが濃い上にフサフサの、クマのような巨漢の男。人相はそれほど悪くなく、性格も年齢相応に落ち着いているが、圧はすごい。討伐部隊にもよく配備される実力派。元々貴族家の従者だったが、当主が変わってまもなく癇癪を起こされて首になった経歴の持ち主。8章ではケプラ騎士団の人が減ったことにより、念願かなってケプラ騎士団に仮入団を果たした。


〇 ハンツ・ラドモフ・イル・ホイツフェラーLV62 …… 44歳。<七影魔導連>は戦斧名士ラブリュスの現隊長。家は伯爵家。赤茶けた髪に、緑目。ダイチ曰く、髪を白くしたら「RPGゲームの王様風」。貴族ながら平民とも気さくに接する人徳厚き好漢として、市民からも人気。神級法具アーティファクトの「ドゥームズデイ・ルーター」が愛斧。《重撃》《断罪》などの高威力の一撃が得意で、《瞬筋》によって防御面もそつなくこなす。8章ではダイチとともに葬式に参列し、ヘラフルの憩い所での会合にダイチを招待した。



< フィッタ葬式編 8-1~8-6 >

・シャルル・ベイボア …… ケプラの赤竜教教会に所属している司祭。精悍な顔立ちだが、もう眉毛すらも白髪の老司祭。葬送歌の際には、年齢による衰えを感じさせない歌唱力の高さを見せた。

・ハミットモール …… 鳥人族ハーピィの男性。獣人真体ブルートに近いが、変異種ベルクトであり、ミミズクの頭部とクマのような巨体を持っている。このことから「オウルベアー」というあだ名がある。教会としては神父としてはもちろん用心棒としても頼れるため、重宝している人材。

・グリーグ …… ケプラ教会に所属している赤竜教神父の1人。葬式を取り仕切るシャルル司祭を手伝った。

・ウィンフリート …… 20歳。かつて広場でダイチたちと話をしたフィッタ村民の商人見習いの青年。中肉中背で知的な雰囲気。事件直後は生死不明だったが、父親の葬式に参列し、生存が確認された。

・ラディスラウス・レデールLV40 …… 56歳。戦斧名士の副官。白髪交じりの黒髪、濃褐色。濃い口ヒゲが特徴的で、おでこが広い。レデール家はホイツフェラー家に忠誠を誓い、代々仕えている。片手斧の名手。ダイチについては懐疑的な言動を見せるが、ハンツが信頼しているため、年長者として厳しいことを言うことはあれど敵視はしないようにしている。

・ヘリバルト・ノリンフォートLV15 …… 65歳。ホイツフェラー家の老家令。ハンツが昔から頭が上がらない人物。ハンツが不在時は城のみんなから頼られる。葬式に参列し、ケプラの会合にも参加した。

・ランハルト・マッシュLV30 …… 31歳。戦斧名士の隊員。粗暴な印象のある隊員。家は男爵家であり、ヘッセー城内の衛兵長。意外と二重で睫毛が長い。だみ声。実力はあるが、良くも悪くも言動がストレートで、純粋ではあるが外見の印象のままにあまり貴族らしさはない。<山の剣>の掃討戦後、ダイチと絡むようになった。

・イーボック・チルケントLV37 …… 37歳。戦斧名士の隊員。戦斧名士の要の魔導士で、火力魔法の他、補助魔法や治療魔法もある程度扱える。皮肉屋で、戦略家。広範囲の無精ひげ、長めの髪。男爵家の次男坊。ランハルトとよく一緒にいることもあり、ダイチとは親しくなっている。

・クヴァルツ(・アンテル)LV39 …… 24歳。茶髪、淡褐色。ヘッセーで訓練教官をやっているモールド家に預けられている戦斧名士の若い隊員。暇な時はもっぱら訓練に費やし、戦闘面はハンツを除くと随一のものがあるが、自身に訪れた不幸によりひねくれていて隊員たちとはあまり仲良くない。武術も優れている。自身が生き残りのミージュリア人であり、ダイチもそうだと信じて疑わない。

・ヴィクトル・ウラスローLV61 …… <七星の大剣>は、弓術名士ボウマスターの隊長伯爵。黒髪濃褐色目。垂れ眉で、口周りのヒゲが濃く、ダイチ曰く「日和見男爵」っぽい顔立ち。気さくで、よく冗談も言うが隊長格の中では随一の戦略家でもある。ダイチに信頼を置くハンツと仲が良いため、自然とダイチとも親しくなった。

※コルネリウス・サリ・パド …… 49歳。見た目は20代。<山の剣>の構成員の男性エルフで、木の精霊ドリュアドを使役できる召喚士。<山の剣>によるフィッタ襲撃の際、ダイチに敗れて捕縛された。

実は行方不明のパド家の四男であり、見つけた者には報奨金がかけられていた。四男のままに剣と魔法の実力も4番目だった彼は家での地位も低かった。全てに嫌気がさしてフリドランの地を出、遠く離れたオルフェの地で山賊に出会い、悪事を働くようになった。彼にとっては承認欲求を満たしに満たしてくれる日々だった。

・コンチェッタ・ウラスローLV33 …… 29歳。弓術名士の女性隊員。ヴィクトルの嫁。元海賊だけあって勇ましく、弓はいまいちだが曲刀使いの名手で、身体能力が高く、泳ぎも上手い。ダイチは彼女を女将のようだと感じた。ちょっとポンコツ。

・メリットLV28 …… 実年齢30歳、外見高校生。弓術名士の魔導士隊員。鳥人族と人族とのクォーター。女子っぽい顔だち。翼などはなく、顔も亜人と同様に薄めの顔で、ほぼ人族。基本は補助魔法と治療魔法を使い、そうでない場合は弓を使う。祖先が力自慢だったため、力は結構ある。リュートも弾け、憩い所ではその腕前を披露した。

■スカイスパイダー …… 非常にすばしっこく、空を飛ぶように森の中を行き来する躍動感あふれるクモ。ただし、とくに人を襲ったりはしない。甘いものが好きなことはよく知られている。ランハルトはそれを知らず、4日間、攻略者の依頼のため彼らと楽しく(?)追いかけっこした。

・オトマール・ジギ・ベルガー …… 45歳。フィッタの領主。伯爵家。戦斧名士のハンツ・ホイツフェラーと仲が良く、フィッタの警備業や伐採業を共同で運営するほど。<山の剣>の襲撃により死亡し、ヘッセー教会での葬式の後、ベルガー家の墓地に葬られた。

・ラフラ・グレーテル・ベルガー …… ベルガー伯爵夫人。嫉妬深い。自分が子供が出来にくいことに悩んでいて、伯爵の愛人の息子ウーリの受け入れには肯定的だった。<山の剣>の襲撃により伯爵と時期を同じくして死亡した。

・ジャス・メイソンバッハLV42 …… 弓術名士の隊員。剣使い。ルートナデルにいるナクル教官の息子。涼しげな目元で、冷静。ナクルはヴィクトルを誇りに思っている一人であり、是非入れてくれということで、ヴィクトルは断れなかった。もっとも、「ルートナデル衛兵団の剣術師範」とも言われている彼を拒む理由もなかった。ジャスは本当は剣聖セイバーの隊員になりたかったが、父親に駄々をこねられ、丸め込まれていた。たまに読書に耽っている。剣客ウレーノスの著作がお気に入り。

■ヘッセー …… マイアン公爵領にある都市の1つ。領主はホイツフェラー伯爵。3つの区画と城砦からなるモット・アンド・ベーリー様式の城塞都市。近くにはヘッセー駐屯地やマイアン公爵が住まうノーディリアン市、バラトンキジで有名なバラトン湖などがある。駐在している戦斧名士隊の影響で、警備兵には斧を扱える者が多い。

・ヨシュカ・ウッツ・ベルガー …… 21歳。ベルガー伯爵の嫡男。利発的で懐疑的な少年だったが、磊落なホイツフェラー家の人々との付き合いを通していくらか素直で誠実な青年に育った。不運か幸運か、襲撃直前にフィッタを出ていたことが彼を生かすこととなり、両親のベルガー伯爵夫妻の葬式では<山の剣>の掃討を誓った。

※トビアス・ベルガー …… ヨシュカの祖父にあたるベルガー伯爵家当主。ベルガー家の栄光その人で、フィッタの領主を任ぜられた他、多方面で成果をあげた。

・リッツ&クエート …… ヨシュカの従者。ヨシュカとともにフィッタの惨劇を免れた。ベルガー家と彼らの出会いは少しドラマチックで、南の辺境伯領の道端で倒れていたのを通りがかったベルガー家が助け、そのままヨシュカが無理を言って従者にした。もちろん、簡単な調査をした。彼らの家は日用雑貨商であり、とある放浪騎士により、馬車で移動中だった一家を殺害されていた。

・フリーダ …… ラフラの妹。子爵夫人。ベルガー伯爵夫妻の葬式に参列し、よく涙を流していた。

※バシリウス …… 乗馬レースに出るために訓練していたヨシュカの馬。良い馬だが、やや気性が荒く、ヨシュカは苦労していたが、近頃ようやく操れるようになってきた。彼に乗ってレースに参加し、母親に見せることが1つの目標だったが、結局それは叶わなかった。

・シャリオット・イル・ホイツフェラー …… 戦斧名士隊長ハンツの息子。ベルガー伯爵の息子、ヨシュカと仲が良い。ハンツから、これからは今まで以上にヨシュカと仲良くするようにと言われ、父上に言われなくともそうします、と近頃では珍しく素直に頷いた。

※ウーリ …… <山の剣>襲撃事件の生き残りであり、ベルガー伯爵と愛人の遺児。ホイツフェラー家でしばらく引き取ることになった。

・ハンネス …… ヘッセー教会の赤竜教司祭。

・クレイグ …… ラフラの妹の娘。白百合のリース飾りを亡きラフラ夫人に贈った。

・アグネス・イル・ホイツフェラー …… 戦斧名士隊長ハンツの妻。伯爵夫人。

・ランブレー …… 戦斧名士の古株隊員の1人。ダイチとはあまり絡みはなかった。伯爵夫妻の葬式に参加し、ヘッセー教会の扉を同僚のホセと開けた。憩い所ではヨシュカの護衛を務めた。

・ホセ …… 同上。

・ダゴバートLV24 …… 23歳。黒髪、濃褐色目。少し長い髪を後ろで三つ編みにしている。戦斧名士所属のフィッタ警備兵の一人。やや皮肉屋だが、基本的には頼れる兄貴分。フィッタを<山の剣>から奪還した後は、戦斧名士としてヘッセーで暮らすことに。

・グンドゥラ …… 28歳。ダゴバートの妻。幸薄系美人で、内向的な性格。襲撃後はヘッセーで暮らすことに。ダゴバートが自分たちを守って死にかけたことにより自分がいかに無力か知らされ、魔法の勉強を開始していたが、インの助力により、遅咲きながら魔導士としての才能をさらに開花させることになる。

・アルルナ …… 15歳。フィッタの広場でダイチたちに話しかけてきたそばかすの女の子で、ダゴバートの妹。襲撃後はヘッセーで暮らすことに。

・ハスター …… フィッタの警備兵。黒髪で、口の上からアゴにかけてヒゲを生やしている。襲撃後もフィッタの兵士としてではなくヘッセー兵としてだが、フィッタに駐在することになった。ダイチのかけた言葉により、ぼんやりとだが、1年後伯爵夫妻の納骨を終えた後の自分の人生について考え始めた。

・イドニア …… フィッタ市民の女性。ダイチがハスターと共に救助した。フィッタ壊滅後は、ヘッセーの友人に世話になることになった。

・アルビーナ …… フィッタ市民の女性。ラウレッタと共に強姦されそうになっていたところをダイチが救助した。フィッタ壊滅後は、難民としてヘッセーに留まることになった。

・ラウレッタ …… フィッタ市民の女性。風呂屋で働いていた。フィッタが悲劇の村となったあとは、ジギスムント領のガウスの村に行くことに。ダイチが救助して以来、アプローチしていたが、色々とタイミングが悪いこともあり彼女の恋は叶わなかった。

※ピゼンデルLV49 …… 59歳。元剣聖隊長。ジギスムントはガウスの村で、剣術師範をしている男性。ガウス自警団の副隊長でもある。現役を引いてから10年以上が経つが、剣術師範を務めていることもあり腕はそれほどなまることはなく、60歳も近い身でありながら副隊長クラスを維持している。オルフェでもっとも強いとされる警備兵の1人。リュートが趣味という七星の元最強剣士にしては変わった一面があり、近頃はよく弾いている。

※ドルボイLV35 …… 62歳。戦斧名士のドワーフ。掃討戦ではダイチとダゴバートとともに暗躍し、ハンツ隊でも活躍した。フィッタ壊滅後はヘッセーに戻り、引き続き戦斧名士として活動することに。

※ベン …… フィッタ襲撃でドルボイとともに生き残った木こりの大男。フィッタ壊滅後は、ドルボイの薦めもあり、ヘッセーで大工見習いとして働くことになった。


< 団長不在の騎士団編 8-7~8-9 >

・グラッツLV28 …… 35歳。東門に配備されている兵。目つきが鋭く右頬に刀傷がある大男。チンピラ顔。門番兵の中でも屈指の実力派なので、討伐部隊の常連。既婚者。ベイアーの騎士団入りを喜ぶ1人。

・エルヴィンLV20(レベル変更) …… 24歳。ウルフヘア―。ケプラ東門の若い門兵。グラッツとベイアーとともによく勤務している。剣の腕は悪くなく、威勢があり、物怖じもしなかったということで東門によく配備されるが、配備当初は内心ではしっかり大男2人にビビっていた。ベイアーが騎士団入りすることで、嫌いな門番兵のグラハムが同じ東門に配属になることを懸念している。

※グラハムLV25 …… 39歳。門番兵の1人。北門によくいる。あまり感情豊かな方ではなく、エルヴィンからは苦手意識を持たれている。実力は比較的高い方なのだが、訓練では自分よりも格下の相手に容赦がなく、門番兵の間ではあまり信用はされてない。マルトンが同僚。

※キーランド …… ケプラの門番兵を束ねる門番兵長。ワリド団長が亡くなってからは、団長に就任したアバンストとともに警備と防衛の見直しに多忙の日々を極めている。

※ヘイン・イル・ベルマー …… ケプラの西にあるメイホー村を含んだ広大な土地を治める辺境伯。

・アリーズLV27 …… 29歳。ケプラ騎士団員の一人。女性団員。男のような顔をしているが(ダイチ曰く悪魔的でない男版ヘンリー)、磊落な性格で、豪快に剣を振る。タチアナとは付き合いが長く、市内ではゲリーミンとともに護衛のようなことをすることもしばしば。

・タチアナ・グライドウェルLV28 …… 18歳。金髪暗褐色目。傭兵派遣を生業とするグライドウェル家の娘の1人。幼い頃から傭兵たちに囲まれて育ったため男勝りで声もでかく、剣の腕もピカイチで、騎士団員のアレクサンドラやアリーズに勝るとも劣らない。剣術系スキルの他、空間魔法に長けた人族の母親を持ち、魔族と人族のハーフである祖父により、空間系と暗黒系のスキルを扱える。家の名を売ることと助勢の名目でしばらくケプラ騎士団に席を置くことになった。《優位鑑定》《地潜ダイヴ》などのスキルを持ち、ダイチを驚かせた。タクモールブという暗黒魔法系の魔法剣を所持している。

・ムルック・アバンストLV35 …… 42歳。ケプラ騎士団の副団長。金髪(バター色)オールバックで顎髭豊か。表情を緩めるとつぶらな目が印象的。レイピア使いで、精悍な顔つきの割に少々皮肉屋。ダイチたちとは懇意のケプラ市民の1人。8章ではワリド団長が死んだことにより、プレッシャーを感じつつも団長になった。

・ラズロLV22 …… 48歳。ケプラのギルド長。黒髪で鼻が大きめの黒人風味の顔。専門は討伐関係と鍛冶、皮革方面。ギルド長らしく、見た目で態度を変えない人として、ダイチの印象は◎。ワリド、ムルック、ジルヴェスターの飲み仲間カルテットの1人。団員が減った上に団長までも死んで心細くなっているアバンストを気遣う。

・ジルヴェスターLV38 …… 45歳。ケプラの攻略者。ケプラ騎士団の元団長ヒルヘッケンと団長になったアバンスト、ギルド長のラズロとは仲が良い。団長のワリドをはじめ、犠牲が出たケプラ騎士団にしばらく籍を置くことになった。

※カーロイLV11 …… 騎士団員の一人。“鍬しか振れない新人”として団内では有名。マタビ村出身で家が困窮して半ば追い出されてケプラへ。父親がノルトン駐屯兵時代のアバンストと戦友で、頼ってきた。

※ゲリーミンLV34 …… 42歳。タチアナ・グライドヴェルの従者。スキンヘッドの男。ケプラで攻略者をしているゲーザの兄。指導に定評があり、グライドヴェル家でもいくつもの傭兵を育て上げてきたが、弟のゲーザの指導だけは成功しなかった。ブレッフェンの自警団の1つである元『紅い猟犬』の兵士。

※ランボーLV21 …… ノルトン西部駐屯地の兵士。かつてガルソンと籠手のことで騒いでいた若い兵士。テオバルトとともに生存は確認されている。

■メナードクとレーリンゲン …… 前者はワリド・ヒルヘッケンが、後者はムルック・アバンストが好む酒(ワイン)。どちらもクセのない酒で万人が飲みやすい。メナードクは主に下級貴族がパーティなどで飲むワインとして知られ、レーリンゲンはケプラ市民が祭日や記念日などに飲む庶民にとっては少々お高い地元酒。

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