7章の登場人物+α (1)
例によってメモ的なものですが、置いておきます。だいたい名前が出てきた順です。メインキャラ以外の年齢やレベルは変更することがあるので、目安です。
ネタバレ的な内容は置いていません。端役の生い立ちやエピソードは軽いものは置いていますが、これもメモ的なものです。
別で死亡者リストをまとめます。(1) は 7-10 のフィッタ来訪編まで。
●〇=主要人物・暫定的な仲間・幕間の主人公
※=名前は出てるが会っていない人物(バルフサで)
■=用語
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● 田中大地(タナカ・ダイチ)LV280 …… 30歳。MMORPGゲーム廃人のサラリーマンだったが、ある日にホムンクルスとしてバルフサの地に転生した。銀竜のインと、ダークエルフの姉妹と旅をしている。目的は、「自分の出生のあらましを知ること」「ダークエルフの姉妹を故郷に送り届けること」と、「世の中を知ること」。他にも「転生者と会うこと」「姉妹を鍛えること」「金策や金の管理をどうにかすること」などもある。
相手を痛めつけることの苦手意識から、意図せず異様に回避に長けた武術家になっている。使役魔法の才能もあり、《
※7章のダイチ一行
セルトハーレス山の警戒戦1日目を終えてフィッタ村に向かうダイチたち。自然豊かな山村を満喫していたが、2日目の警戒戦の帰りに、フィッタが山賊一味の<山の剣>から襲撃されたことを知ってしまう。ダイチの奮闘や駆け付けた戦斧名士たちにより<山の剣>は掃討することが出来たが……セティシアもまた、アマリアから襲撃を受けてしまっていた。
● 銀竜(イン)LV105 …… 1210歳。七竜のうちの一柱。ダイチを発見したあと、旅に同行することになった。人化して、10歳程度の年齢になっている。容姿のレベルはダイチ曰く、ハーフの超絶美少女の幼女。ただし、コスプレ寄り。魔法のスペシャリスト。肉と食べ物に執着し、ダイチに対してよく母親ぶる。
● ディアラ・トミアルタLV22+1 …… トミアルタ家の長女でダークエルフの少女。28歳だが、外見は中学生程度。褐色肌+金色がかった白髪+紫瞳。槍が得意で、鍛錬好き。ヘルミラほどではないが、魔法も使える。
● ヘルミラ・トミアルタLV19+1 …… トミアルタ家の次女でダークエルフの少女。姉と容姿はほとんど変わらないが、姉よりも性格はおとなしめ。魔法が得意で、ダークエルフが得意とする幻影魔法をはじめ、色々と使える。弓も少々。
〇 黒竜(ゾフ) …… 七竜の一柱。空間魔法が得意。人化すると、ゴスロリ+目隠し+付け角という際立った個性の持ち主。エルフと付き合いがある。主に空間魔法の《
〇 ベルナートLV27(+1) …… 34歳。ケプラ騎士団員の一人。薄い茶髪・淡褐色目。くせ毛。弓が得意で、《
〇 アレクサンドラ・ファヴニルLV31 …… 25歳。茶味がかった金髪・青目。商人の娘で、ケプラ騎士団の女性団員。騎馬が得意。盾も扱えるが、双剣使いでもある。眼差しに不安をかきたてられる系の美人。団員の中でも実力派。《戦気察知》がある。7章では、引き続いてベルナートとともにダイチ一行に同行し、<山の剣>掃討戦でも果敢に共闘した。団長の死の知らせのあと、セティシアに向かおうとするダイチを引き留めようとし、そのままダイチと閨を共にすることになった。
〇 ベイアーLV30 …… 37歳。東門に配備されている兵。無精ひげが濃く、クマのような巨漢の男。人相はそれほど悪くなく、性格も年齢相応に落ち着いているが、圧はすごい。討伐部隊にもよく配備される実力派。元々ブレットナー男爵の従者だったが、当主が変わってまもなく癇癪を起こされて首になった。6章から続き、セルトハーレス警戒戦に参加、オランドル隊長からの“輩からの不当な因縁に対する抑制役”の推薦も受けて、フィッタに宿泊するダイチたちに同行した。
〇 エリゼオLV37 …… 30歳。<ランク3鋼>の攻略者。意外と純朴そうな顔で、ダイチ曰く淡泊系ハンサム。大剣使いであり、フリクトベローなどの
< フィッタ来訪編 7-1~7-10 >
・バーニーLV22 …… 28歳。北部駐屯地の兵士。騎手もできる兵士で、警戒戦の1日目を終えたあとにダイチたちをフィッタまで馬車で送り届けた。じゃっかん目が据わっている。あまり口数は多くなく、愛想も少ないが、まだ若い身ながらレッドアイを一撃で倒したダイチに年齢を越えての憧れの感情を見せてくる。
※ハンツ・ラドモフ・イル・ホイツフェラー …… 七影の現戦斧名士。家は伯爵家。
※オトマール・ジギ・ベルガー …… 45歳。フィッタの領主。伯爵家。七影のホイツフェラー家と仲が良く、フィッタの伐採事業と警備業の方は共同で運営している。<山の剣>の襲撃により死亡した。
■赤斧休憩所 …… フィッタにある宿の一つ。プルシストの牛肉がときどき食卓に出る。1泊2,000ゴールド。デレックが主人で、支配人はベルガー伯爵の家令のシュヴァルツ。
■涼風とトウヒの木亭 …… フィッタにある宿の一つ。安宿。ヘルムートが主人。食事は出ないし、主人も突き放したような言い方をするので、評判はあまりよくない。ただしこれは意図的なもので、フィッタの財政を担う者たちの作戦。ヘルムートは別で給金はそこそこもらっているので満足している。
※ブレットナー男爵 …… オルフェ貴族の一人。ブレットナー家ではかつてベイアーを雇っていたが、当主が嫡男に替わると癇癪を起こしてベイアーを首にした。
※ギュンターLV18 …… 50歳。フィッタの鍛冶師。武器鍛冶師・甲冑工。ヘンジルータの出身。ヘンジルータで鍛冶師をやっていたが、鎧の出来を競う決闘で負けて、売れ行きがさっぱりになったので流れてきた。その噂はフィッタにも流れてきてしまっていたが、ベルガー伯爵が作品を褒めて以来、食い扶持は確保できるようになった。<山の剣>の襲撃によって、弟子たちともども死亡した。
※ヨシュカ・ウッツ・ベルガー …… 21歳。ベルガー伯爵の嫡男。利発的で懐疑的な少年だったが、磊落なホイツフェラー家の人々との付き合いを通していくらか人好きのある青年に育った。フィッタの村民からも親しまれている。<山の剣>の襲撃の直前にフィッタを出ていた。このことが彼を生かすことになり、伯爵たちと運命を分かつことになった。
※ラフラ・グレーテル・ベルガー …… ベルガー伯爵夫人。嫉妬深い。
※トビアス・ベルガー …… 先代のベルガー伯爵。現当主であるオトマールの父。
※アレクシア・ベルガー …… 先代のベルガー伯爵夫人。若い頃は嫉妬深かった。
※ハンネローネ …… ベルガー伯爵の愛人。元々とある貴族の庶出児だった。給仕をやりながら娼婦もしていた。
※ウーリ …… ベルガー伯爵の庶出児。小麦色の髪の青目で、髪の色と目の色は違うが、ヨシュカと似ている。フィッタ襲撃により母を失った。難を逃れたヨシュカとともにホイツフェラー家で養育される見込み。
・アルルナ …… 15歳。フィッタの広場でダイチたちに話しかけてきたそばかすの女の子。<山の剣>の襲撃の際には、ダイチによって兄であるダゴバートが生還、グンドゥラとともに難を逃れた。
・ダゴバートLV24 …… 23歳。黒髪、濃褐色目。少し長い髪を後ろで三つ編みにしている。アルルナの兄で、戦斧名士所属のフィッタ警備兵の一人。やや皮肉屋だが、基本的には頼れる兄貴分。妻のグンドゥラにはよくきつく当たるが、子供の頃から嫁の貰い手がないだろうと囁かれていたグンドゥラを何かと気にかけていた数少ない一人。<山の剣>襲撃の際には奮戦するも瀕死の重態を負い、死を待つばかりだったが、ダイチの上級ポーションで一命をとりとめた。以降は、ダイチたちや戦斧名士隊とともに掃討戦に参加した。
■フィッタ警備兵 …… フィッタ村の警備兵。仕事は主に伐採とフィッタの警備。都市の警備兵に比べるとそれほど本格的な訓練を経た兵士ではないが、斧などによるパワフルな一撃は大男も切り伏せることができる。やや勢いに任せるところがあり、あまり戦略的に動けないことが玉に瑕。とくに仲が悪いわけではないが、はじめからフィッタで警備兵をしている者と、七影の戦斧名士から派遣されている者とで実力の差があり、派閥のようなものがある。また、前者は槍と剣が使える一方で、戦闘用斧の扱いはそれほどでもなく、後者は全般的に斧の扱いに長ける一方で、剣はそこまででもないという特徴がある。
・グンドゥラ …… 28歳。ダゴバートの妻。幸薄系美人。内向的な性格が災いして、家では半ばいじめにあい、居場所がなかった。そんな自分を昔から助けてくれ、嫁にまで迎えてくれたダゴバートには感謝しかなく、たまに苛立たせてしまうことがあるものの、日々愛情深く接している。アルルナとは実の姉妹のように仲が良い。
・ベノ …… 58歳。広場でダゴバートたちと一緒にいたおじさん。老け顔で、ダゴバートからときどきじいさん呼ばわりされている。昔はケプラで油や蝋燭を売っていたが、公示人(ラッパを吹いて、宣伝や官報を叫んで伝える人)になり、やがて北部駐屯地の兵士になった。ラッパ吹きと太鼓叩きの達人だった。現在は再び油と蝋燭を売りながら、現ベルガー伯爵の嫡男ヨシュカの成長を楽しみにしている。憎まれ口を叩いてはいるが、ダゴバート夫婦とアルルナのことも気にかけている。人生経験が豊富なこともあり、年齢相応に人間模様に関しては鋭いところがある。<山の剣>の襲撃により死亡した。
・コンスタンツェ …… 42歳。広場でダゴバートたちと一緒にいたおばさん。小太りで人の良さそうな顔立ち。亜麻織工で、帽子工の準親方でもある。帽子工の仕事がない時に亜麻織工をやっている。器用で、副業ながら亜麻織工の腕もいい。<山の剣>の襲撃により死亡した。
・ウィンフリート …… 20歳。広場にいた青年。中肉中背で知的な雰囲気。フィッタのとある商人の元で見習いをやっている。帽子も売るので、準親方のコンスタンツェとは既知。魔法にも多少詳しく、インの三連魔法陣には驚いていた。家は代筆屋なため、読み書きも出来る。父親のクサントゥスが酒と賭博で借金をよくしているので、手堅く稼ごうと考えた。<山の剣>襲撃による生死は不明。
■アカカブガエル …… 背中が赤かぶのように膨らんでいる大きなカエル。鳴き声が少し変わっていて、ダイチを笑わせた。
※ジーファ …… トルアルエの里のダークエルフ。ディアラたちの父であるトルアルタ氏と親しい。
■ヘンジルータ …… レプロボス川を挟んでフィッタの東にある村。七星は弓術名士のヴィクトルを迎えているウラスロー伯爵が領主。近いこともあり、フィッタとは交流があり、合同で祭りや狩猟大会をやったりする。近年は毎回弓術名士を迎えていることも手伝って、村では弓術や罠などのレンジャー系素養を磨いた村民が多く、山賊からの被害は少ない。町民たちは特別体つきがいいわけでもないので、伐採の方はフィッタほどではないが、麦や亜麻、キャベツなど農業の方は盛ん。
・ティルマン …… 45歳。フィッタの会計士。節約家。主に宿と市場(農作物)方面を担当している。伐採、鍛冶、皮革方面でフィッタの会計士をしているベンとよく言い争う。ダイチたちに紹介状を書いた。ケプラの外交長官のミラーとは既知。あまりゴブリンに良い印象はなく、内心では思うところがありながらもそれなりに媚びを売っている。<山の剣>の襲撃により死亡した。
※アリーズ …… ケプラ騎士団の一人。女性団員。男のような顔の醜女で、アレクサンドラには一歩劣るが腕もあるため、ケプラ騎士団の女剣士の一人としてマイアン領界隈ではそれなりに有名。会計士ティルマンの妻であるズィビーが兵士たちの噂はいくらか耳にしていて、アレクサンドラに知っていることを語った。
・ズィビー …… 25歳。ティルマンの妻。家ではよく亜麻糸を作っている。ティルマンは子供の養育費のためだというが、金があるのに節約ばかりしているティルマンに不満を溜めている。ズィビーのフィッタ村民らしい尾を引かない気遣いの数々に惹かれたはずだが、ティルマンは結婚後はズィビーの凡庸さが目に余っている。ズィビー自身はなぜ夫がときどき眉をひそめて接するのかいまいちよく分かっていない。ベノは二人の関係性をよく分かっている一人であり、仕事ばかりのティルマンをズィビーと一緒に引っ張ってきて酒に誘ったりする。<山の剣>の襲撃により、ティルマンとともに死亡した。
・ヴィレッフェン …… フィッタの木工品をよく取り扱う商人の一人。自身も木工品職人としてそれなりの腕なので、教えたりしている。近頃は木材の入手先であるフィッタによく出入りしていて、ゴートンのような輝かしい才能との出会いを心待ちにしている。ダイチからは、口を酸っぱくして木工品の彫り方を教えているところを目撃されている。
■マニエラ商会 …… 主に工芸品を取り扱う商会。その道ではオルフェでは大家。
※ゴートン …… フィッタに住んでいる若い木工品職人。早熟な才能を見せていて、マニエラ商会にも作品が出せている逸材。
・ベンLV19 …… 丸太を運んでいた屈強な男性。見た目の割に温厚な性格で、体力もそれほどではない。よくドルボイから悪態をつかれている。元々奴隷商人の下男だったが、奴隷の少女と仲良く話しているのを悪く思われ、解雇された。生まれについては知らないが、ドルボイは古竜の血か巨人族の血が入っているのではないかと冗談半分に考えている。襲撃された際は森の方へ逃げ切ることができ、ドルボイとともに生存した。
・ドルボイLV35 …… 62歳。丸太を運んでいたドワーフ。フィッタに派遣されている戦斧名士部隊の一員であり、警備隊の仕事や伐採を手伝っている一人。フィッタで実力は随一なので頼りにはされているが、気難しい性格で打ち解けづらい面があり、村人からの評判はいまいち。ただ情がないわけではなく、ハンツや警備兵たちをはじめ一部の人はそのことを理解している。フィッタが襲撃された際はベンのおかげで命拾いし、フィッタへの思い入れを節々で吐露していた。元々ガシエントの荒くれものだった。また、金にうるさいところがある。<山の剣>掃討の際には、戦斧名士の1人として奮闘した。
・デレック・フォルクマールLV12 …… 41歳。明るい茶髪で淡褐色目。平らな眉で、耳周りを刈り上げている。赤斧休憩所の主人。ウィルマという婚約者の女性が従業員にいることは周知の事実で、客からはいつ結婚するのかと囃されるのが日課。元々は敷物や既製服、靴、その他生活雑貨などを取り扱っていた商人だった。商才があったタイプというよりは、非常に運のよかったタイプで、交際範囲も広く貴族から目をかけられることも多々あった。フィッタが襲撃された際には両者ともに生存する一方でウィルマが強姦される不運に見舞われたが、周囲のフォローもあって仲が途絶えることはなかった。ダイチが駆け付けてきたこと含め、この時も運がよかったと言えた。
※クサントゥス …… ウィンフリートの父親で、代筆屋。頭は良いのだが、酒と賭博で借金をしては返済しての毎日。粉屋のルーカスは悪友。ルーカスは盗みの誘いをクサントゥスによく持ちかけていたが、道徳心は硬いため、断っている。
■プルシスト(牛肉)のステーキ …… プルシストの肉を焼いた料理。単純な料理だが、美味とされる。タレは、「赤ワインビネガー、玉ねぎ(ニンニク)、ローズマリー、塩、オリーブオイルなど」。ハーブ類は逐一採集してるので、日によって変わる。ダイチたちが来た時はクローブが使われていた。ダイチは肉に刺さっていたクローブを食べてしまい、しばらく軽い興奮状態にあった。
※マルトンLV25 …… 41歳。ケプラの西門のベテランの門兵の一人。西門警備隊長。
■ムニアステイル …… 150年ほど前に作られたルーカス・イゴーティエによる戯曲。主人公イーヴォと仲間たちによる復讐悲劇であり、多数の人物が死ぬ。この物語に登場する主人公側につくマリア・ランルーニは、赤竜の人柄や容姿を投影しているという説がある。
■マリア・ランルーニ …… ルーカス・イゴーティエの戯曲『ムニアステイル』に登場する架空の女性。橙色の髪を持った美女であり、気が強く、舌鋒鋭く、賭け事にも強い女性。父と恋人を殺した公爵家に復讐を誓った主人公に味方し、匿ったり、資金提供をしたりする。戦いには参加しないが、賭博に負けて殴りかかってきた男の顔にジョッキを投げつけるくらいはする。実は貴族の令嬢でもあったが、男性と恋愛関係にあったり、婚姻を結んだといった描写はない。研究者や一部の読者の間では彼女は赤竜であり、賭博師の間では彼女は半ば神格化されている。内々では、彼女の横顔を描いたメダルやハンカチは、一定の価値がある。
※ルーカス・イゴーティエ …… 戯曲『ムニアステイル』の作者。法廷弁護士をする傍らで作品を書き、晩年は赤竜の祠の番人になった。作品の評価は存命中にはそれなりだったが、亡くなって半世紀経ってから脚光を浴びるように。
■ロンデルー …… バルフサの北東にある大陸。シルシェンなどがある。
■ユギア …… ロンデルーで現在猛威を奮っている遊牧騎馬民族の一派。
・ミーラモ …… ヘンジルータの徴税人。プルシストが狩られると、よく休憩所に食べにくる。ケプラ騎士団員だというのが聞こえてダイチたちに話しかけてきた。昔、息子が山賊により奴隷商人に売られそうだったところをケプラ騎士団に助けられた経験がある。
・ドゥイリオ …… 嫁のベッティーナと各地を巡っている賭博師。祭りになると食堂や酒場に現れては、賭け場をつくる。2人ともコロニオの出身。実はイカサマ師でもあり、フィッタは稼ぎ場所の一つだったが、不運にもたまたまフィッタを訪れたマストラッハに見破られた。
・マストラッハLV38 …… 34歳。エリゼオと親しい。<ランク3の鋼>の攻略者。1と2の目がないイカサマサイコロを持っていてたまにイカサマをするが、多くは総合的には勝てていないので嘆いている。剣士としても凄腕だが《身体強化》などの補助魔法をいくつか使える上、その辺の魔導士よりも効果が高いのでパーティにくると喜ばれる。ブリッツシュラークの出。
■魔女霊セイラムとセイラムの守り人(ロダン) …… クライシスでクエストを進めることにより戦うことができるボス。
セイラムは人型の女性モンスター、ロダンは上位ボーンナイト系モンスター。セイラムが魔法攻撃をして、ロダンが近接攻撃を仕掛けると言うコンビプレイを見せるが、セイラムは狂戦士状態であり、魔法攻撃がロダンにも当たる。ただ、これを見越してロダンのHPは非常に高く設定されているため、だからといって弱いというわけではない。
クエストアイテムに「セイラムの日誌」がある。残るタイプのクエストアイテムだが、何の効果もないので破壊が推奨されるものの、ダイチは忘れていて所持していた。
※ストーリー:王の右腕として活躍していた女魔導士のセイラムだったが、陰謀により、追放されることになった。その時に深手を負った。同時に妹夫妻も殺害された。森の奥深くで治療を続けながら、復讐のために死霊系MOBの軍団を生み出すことにした。セイラムの騎士であるロダンはしばらくセイラムの世話をしていたが、忘れ薬を飲まされてセイラムのことを忘れて故郷の村に帰ってしまう。その間にセイラムは死亡した。セイラムは自分が死んだ場合の計画を立てていた。復活し、死霊系モンスターとして存在することになった。生前の意識はもちろんない。
2週間後、ロダンは思い出して、セイラムを一人で逝かせたことや支えになれなかったことなどを悔いながら、森に戻る。アンデッドたちに苦戦しながらようやくセイラムの元にたどり着いたとき、その身は炎で焼かれていた。やがて現れたのは立派な鎧とマントで身をまとった「スカルジェネラル」だ。セイラムに攻撃を仕掛けると、ロダンも攻撃を始める。
戦闘終了後、セイラムは消えてなくなるが、ロダンは残る。瀕死で消えかかろうとするロダンに、ユーザーは入手した「セイラムの日誌」を見せる。日誌を見たあと、ロダンは息絶え、成仏する。日誌には、もし不死者となった自分が誰かに討たれた時は、自分の生を生き、役目を終えるようにと綴られていた。「セイラム様は逝かれたのですね……。私たちの生を終わらせてくれた礼を言います。タイチ・長谷川殿……」
■蒼炎の魔女カラとミノタウロス(シグルズ)について …… 魔導士カラは、魔族の元で育ったことがあった魔導士だ。魔族も人族と大して変わらないことをカラは知ったが、同様に他種族を受け入れられない魔族もいる事実を知った。その時の諍いの際に受けてしまった暗黒魔法により、頬には痛々しい火傷痕が残った。醜くなってしまった顔を仮面で半分覆っての生活は、カラの性格を内向的にする一方で、部屋にこもらせては魔法や薬学や錬金術への造詣を深め、魔法力を高めるばかりだった。死霊術もこの時に覚えた。
カラは馴染みの魔族の村を出ることにした。人里には足が向かなかった。ヴァーノン小山がちょうどよかった。錬金術に入り用の植物も多いし、少し降りた先にある2つの村は薬や魔法があまり得意でなかったからだ。
カラは別に人が嫌いなわけではない。ヴァーノン小山に紛れ込んだ子供の手当てをしてやったり、村に魔法の巻物や薬草を卸したりしているうちに、カラは「蒼炎の魔女」と呼ばれるようになっていた。《
そのうちに、カラの魔導士としての実力を聞いて騎士一行がやってきた。救援要請だった。カラは仕方なく応じた。何度か応じるうちに、一行の中心人物である騎士のことが気になっていた。
ある日に、傷ついたミノタウロスが森に入り込んできた。セルトハーレス山から逃れてきたものらしい。彼は珍しく、魔物でありながら好戦的な方ではなかった。カラは手当をした。ミノタウロスはカラの顔を見ただけで、そそくさとその場を後にした。あくる日に、死んだシカが家の前に置かれてあった。知り合いの村人に頼んで屠殺して分け合った。次の日の朝、物音があったので外を見れば、ミノタウロスだった。傍にはシカの死体があった。ミノタウロスはやがて、カラの元にいるようになった。カラはミノタウロスのことを「シグルズ」と名付けて呼ぶようになった。
そのうちに人族と魔族の戦いが激化した。最終的に魔族は敗戦し、停戦になったが、魔族は大量の人族を殺した。その遺恨はカラにも飛んできた。カラが暗黒魔法を使っていることはよく知られていることだ。また、隠してはいたが、シグルズの姿も見られていた。カラはボーンナイトたちを召喚し、服を着せて、警備の兵にした。たとえ自分が死んだとしても、シグルズを助けるように強い術式を込めた。
カラはシグルズが不在の間に討たれた。自分が好意を寄せていた騎士にだ。シグルズは怒り狂って騎士たちを追いかけ、重体を負わせた。だが、自分も瀕死だった。シグルズは手当たり次第にカラの薬を飲み、幸運にも治療薬を飲んで復活することができた。そして初めて願った。「死んでもなお、ここでカラを守る者になりたい」と。そして、「この場所に入る者は殺しつくしたい」と。
シグルズの強い復讐心は、森に死体を増やす一方だった。200年が経ち、森は死者が溢れる不気味な森と化した。シグルズは既に死に、物言わず、動きもしない幽魔になっていた。
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