6-23 思わぬ再会とノルトン川


 翌日、予定通りに俺たちの元にアレクサンドラがやってきた。風呂と食事をちょうど終えたところだったので、俺たちは出陣の準備に取り掛かった。


 もちろんアレクサンドラの方はすっかり準備を終えていた。

 茶の混じった長い金髪は、例によって大きな三つ編みで一つにまとめて垂らしていた。全身鎧フルプレート姿ではないが各部位にはしっかり金属鎧をまとい、腰には3本の剣と短剣、いくつかの革袋を提げ、手にはバイザー付きのヘルムを持っていた。アランプト丘で見たような装備といで立ちだ。


 また、アバンストさんに言われたようで、アレクサンドラは俺の鉄の胸当てと腕当てを持ってきていた。革袋をかついできたので何かと思えば、装備だったようだ。


 俺の体は防御魔法なしでもインの大魔法でちょっと傷がつくくらいだからいらないだろうと思ったんだが、鳩尾にくらって気絶したことを思い出して多少は有用かと考え直した。アランプト丘で自分だけ鎧をつけていなくて浮いていたのもある。

 つけてみると、重さは相変わらずさほどなかった。重さは予想通りだったんだが、それよりもつけ外しが一人でできないのが気になった。出来ないこともないとは思うんだが、結構練習が必要らしい。


 アレクサンドラはインの分の鉄の装備もご丁寧に持ってきていたので、もちろんつけさせた。


 アレクサンドラは昨夜と同じく甲斐甲斐しくインにつけてやっていたが、インはなんかぶすっとしていたので鎧が合わないのか聞いてみれば、実際は「別にそんなことはない」と答えられつつ、『七竜がただの鉄の防具なぞつけるとはの』という愚痴の念話がきた。

 武器防具屋で姉妹と鉱物についての話をしたのを思い出しながら、じゃあ何なら納得ができるのと聞いてみれば、自分たちが生成に関与した高純度の魔鉱石だの、アダマンタイトだのダマスカスだのの素材を持ち出したので、そりゃあ鉄の装備には不満も抱くだろうと納得した。


 それにしても俺はてっきり日帰りかと思っていたんだが……駐屯地および警戒地には、2,3日は滞在することになるだろうとのこと。

 北部駐屯地まで約2時間かかる上、宿があるフィッタはさらに遠い。討伐後も警戒目的に少し逗留することになるらしい。


 アランプト丘は平野で、魔物たちの動向も穏やかなために殲滅および掌握ができていたが、セルトハーレスは山で、プルシストやミノタウロスをはじめとする魔物たちの動き回る範囲も広く、“沸き場所のズレ”も激しいため、警戒が北部駐屯地の日々の仕事になっているのだそうだ。


 詳しい日程を言わなくてすみませんと謝罪するアレクサンドラに、聞かなかった俺も悪いからと言いつつ、魔法の鞄も持っていくことにした。暇つぶしに錬金術の本でも読もうと思ったからだ。

 誰かに預けるのは少し躊躇われたので、アレクサンドラに相談すると予備のベルトを借りることができた。鞄のストラップ越しにベルトを体に巻き付けるだけだ。あまり良い案ではないが、他にいい案もなかった。寝ている間はインが“厳重な管理の元で”預かってくれるらしい。色んな意味で安心だよ。


 準備を終えた俺たちはマクイルさんに遠征の旨を伝え、無事に戻ることを願われつつ、金櫛荘を出発した。東門の厩舎には騎士団が手配した馬車がある。


 道中でふと見てみると、マップ情報の東門の厩舎に「白い正方形のマークが2つ」あった。白い正方形のマークは何らかの取引が可能な取引NPCを示している。


 西と東の厩舎、革細工店、魔法道具屋、武器防具屋、ギルドに、そして金櫛荘。


 現在はケプラではこれらの代表者が正方形のマークで表示されているんだが、俺が訪れていないもしくは知り合っていない人は残念ながら表示されない。

 また、メイホーでもそうであったように、市場の店の数々も表示されていない。市場の店ではハライさんの革細工店のみが白い正方形のマークとして表示されている。おそらく、ある程度規模の大きい店、相応の大きな承認が得られている店でないと表示されないように思う。


 ただ、紙屋、エリドン食堂、満腹処もまた表示されていない。紙屋やエリドン食堂は規模が小さいのでまだ分かるのだが、満腹処は結構大きな食堂だった。

 俺が単に満腹処の要人と面識がないからかもしれないが、もしかすると料理店は表示されないかもしれないと見ている。クライシスだと、生活コンテンツの一つに料理があって、できた料理はバフアイテムの一つだったりもするのだけど、素材を売るNPCはあってもできた料理を売るNPCはいなかった。


 で、それはともかく、東門の厩舎は本来ならマークは1つだ。ヤギの獣人のタミル君。

 なので、もう一人は誰なのかと思い、白いマークの情報を見てみると……


 東門の厩舎に行くと、案の定の懐かしい顔と遭遇した。


「ガンリルさん??」

「はい? ……おぉ~~! ダイチ殿ではないですか!」


 俺たちは軽く抱擁した。というか、俺が抱き着かれたような形だ。腹が、でかい。


 ガンリルさんは俺がこの世界に降り立った日、インの次に出会ったこの世界の住人だ。それらしく「住人」というところに着目すると、初はガンリルさんってことになる。


「大げさだのう。先日別れたばかりだというのに」


 インはそう言って茶化してくるが、インもまた嬉しそうな笑みを浮かべている。4日振りかな?


「イン殿もお変わりなく。……お二人もまた逞しくなられましたか?」


 そんなことは、ガンリル様もお元気そうで何よりです、とディアラ。姉妹も少し耳が持ち上がっている。


「……ダイチ殿とガンリルおじさんはお知り合いだったのですか?」


 少し驚いた様子なのはアレクサンドラだ。


「ええ、メイホーでちょっと懇意に」

「ダイチ殿はうちの晩餐にも招いたのだ。あの晩は楽しかったものですなあ」


 ガンリルさんがさも昔の思い出に耽った言い方をしているが、俺はインのこの前別れたばかりという言葉に現実に引き戻されているのでガンリルさんほどの感動はなくなってしまったようだ。

 もっとも、嬉しいことには変わりないけどね。いつかメイホーに帰省しようとは思っていたが、やっぱりそれは当たりだったようで、ホームシックが満たされたような気分になる。


 それにしても気になるのは、アレクサンドラとガンリルさんの関係だ。


「ガンリルさんとアレクサンドラさんはどういったご関係で?」

「ああ、アレクサは私の商人仲間の娘でしてな。この子が剣を持つ前、スラムの子に泣かされていた頃も私は知っておるのですよ」


 アレクサンドラは目を逸らして、そんな昔のこと言わないでよ、と恥ずかしそうに言葉をこぼす。今の泣く子も黙る……ほどではないが凛々しいアレクサンドラを見ていると微笑ましい話だ。


「仕事仲間というと……ウーリヤンでしたっけ。商人ギルドの」

「ええ、ええ。アレクサの父ボトンドは私と同じくウーリヤンに所属しておりますね。画商や骨董商などを一緒に細々とやっております」


 かつてガンリルさんは、用があればウーリヤンの名を出しギルドに聞いてくれと言っていた。ある程度用事が落ち着いたら、再会していたんじゃないかとは思う。ミラーさん元気かな?


「骨董商なんて儲かるのか??」


 少し嫌味を含んだ物言いのインの質問に、ガンリルさんはいやぁ、と苦笑しながら言葉を濁した。あまり金入りはよくないようだ。


「家にあるものを全部売ればそれなりのお金になるんですけどね」


 と、ため息をつきながらアレクサンドラ。ガンリルさんの家の物が多かった様子が頭に浮かぶ。売れない系の人だったか。


「うちの父もおじさんも仲良くこんな体たらくなので、娘が騎士団に入団することになったり、ギルドや騎士団に馬車を貸し出したりいいように使われる羽目になっているんですよ」


 アレクサンドラが幼少期を晒した仕返しとばかりにぷりぷりしながらそう返した。

 アレクサンドラないしケプラ騎士団からはそういった雰囲気は感じられないが、女剣士っていうのはジェンダー的に風当たり強いんだろうか。まあ、娼館とかにいるよりはずっといいだろうけどね。


「ボトンドは孝行者の娘がいて羨ましいなぁ……私も息子が生きてたらなぁ」

「はぐらかさないで」

「はは……」


 アレクサンドラの圧に、ガンリルさんがかじろいだ。

 息子死んでるのか……。そういや、息子の話するって言ってたっけ。奥さんもいないのかもしれないね。てか、アレクサンドラのくだけた言動が新鮮。


 インが二人のやり取りにくつくつと笑ったあと、「ダイチも骨董しておったら同じ道を辿っておったかもしれんの? 興味があったようだしの」とこちらも嫌味。


 あながち間違っちゃいない。収集癖は俺にもある。もっとも今の俺の場合は金が余るほどあるから売るのを最低限にしてしまいそうっていう内容なんだけど。

 思いもよらず特許の不労所得が得られたが、攻略者以外での金策もそのうち考えなきゃいけない。隙を見て魔鉱石作成して、宝石屋で鑑定してもらってみるか? 宝石屋は用事もあるしな。


「……それでダイチ殿はなぜアレクサと? その格好を見るに、駐屯地に一緒に行くということですかな?」

「ええ、ちょっと団長さんに頼まれまして。牛退治に」

「牛退治……?」


 ガンリルさんは吹き出したかと思うと、笑い声をあげた。結構豪快な笑い方だったので驚いた。


「はっはっは! 牛退治ですか。確かに、確かに。牛退治ですな。ミノタウロスも牛系の魔物には違いありませんからな」


 ああ、ちょっとずれてた系か。特別気にして発言したわけじゃなかったけれども、救援依頼を出してるのに“牛退治”はちょっと確かにあれだったか。


「……ふぅ。……しかし、騎士団の団長も認めるということはダイチ殿は相当の腕だったようだな?」


 アレクサンドラが、ええ、まあ、とちょっと苦笑交じりにガンリルさんに同意した。ガンリルさんはそうかそうか、と満足げに数度頷いた。


 ガンリルさんから唐突に両腕を取られる。一転してずいぶんやさしい手つきだ。


「……ダイチ殿。人が死ぬのは一瞬のことです。それはもう蝋燭の火のように、ふっと強い風が吹いただけで死にます。時には、誰かの助ける暇もないほどです」


 ガンリルさんはそのまま半ば頭を垂れながら、祝詞かなにかのように穏やかな口調でそう述べた。息子は死んでしまったらしいが、……ガンリルさんに悲観的な様子はない。

 ふっと強い風が吹いただけの死か。戦争や魔物による死だろうか? 落下死とかもそうか。息子もそうだったのかもしれない。


 ガンリルさんは顔をあげた。ノアさんと似た、神父的な慈悲深い笑みだ。


「そのような蝋燭の火が全て消えないようにするには、さぞ骨が折れることでしょうな。なにせそんなことはかつて誰もできた試しがありませんから」


 難しいだろうな。七竜だって、結界を貼るのは人里に限っている。


「ですが、皆と協力することで風を遮る大きな壁を作ることは出来ましょう。それはアレクサもやっていることです。今回はダイチ殿もその一人になるのでしょうなぁ。……帰還した折にはまた晩餐でもご一緒しましょう。メイホーは少し遠いので、ケプラのどこかの店で。アレクサも交えてご活躍のほどをうかがいたいものです」


 あまり活躍したいわけではない心境は留めつつ、「是非。今度は俺がごちそうしますよ」と微笑すると、ガンリルさんはニコリと微笑んだ後、はたと考える素振りを見せ、


「もしや、私は金がないことを気遣われたのですかな?」


 といくらかひょうきんな顔と口ぶりでそんなことを言った。そういうことにしておきましょうと微笑しつつ返してみると、笑われた。


 帰還した折には晩餐とか言ってきたのでそうかなと思っていたが、やはりガンリルさんとは厩舎で早くも別れることになった。もうちょっと話をしていたかった気持ちもあるが、ガンリルさんと戦場はあまり似合わない。仕方ないね。

 ちなみに門番兵のグラッツやエルヴィン君はいたが、騎手のマクワイアさんはルートナデルに行ってるらしかった。残念。


 仕事の前にほっこりした俺たちは騎士団に貸し出しているというガンリルさんの馬車により、ノルトン北部駐屯地まで馬を走らせた。



 ◇



 ノルトン川が見えてきた。川にかけられた巨大な石橋の左右には木造の小屋が二つある。


「止まれぇ~!! お前たちは何しにきた!」


 突如聞こえてきた石橋の番人の威勢にちょっと驚いた。

 馬車の速度を落としながら御者も負けじと「俺たちはケプラ騎士団からきた! 救援要請のため西部駐屯地で馬車を乗り換え、北部駐屯地に向かう!」と声を張り上げる。仰々しい……。


 御者が馬車から降りたようだ。《聞き耳》をONにして開けていた窓に耳を澄ます。御者は証明する何かを番人に見せたらしい。

 やがて幌馬車から顔を覗かせたのはゴブリンだった。だがずいぶん体がでかい。俺くらいはあるか。革の防具を着ていて、頭には模様の入った灰色のターバンを被り、手には“銛”を持っている。漁師みたいだ。


 面相は魔物であるエリートゴブリンほどではないものの、結構強面だった。番人職についているのなら、頼りがいがあるということにはなるが……。

 彼は俺たちと馬車内を軽く見まわしたあと、特に目線を合わすこともなく引き下がった。この世界のゴブリン、とくに社会的なゴブリンたちは癒し系な印象もあったが、色んなゴブリンがいるようだ。


 番人はもう一人いるようで、


「なあ。討伐が終わったらプルシストの肉、分けてくれないか?」

「悪いが俺は騎士団じゃないぞ」

「ならこっちにまわしてくれ。金は払う。200は上乗せする」

「んー……考えとくよ」


 と、そんな会話のあと、


「ダークエルフがいるのは驚いたが……女子供ばかりだけど大丈夫か?」

「フロス。そんなこと言うとアレクサンドラさんにのされるぞ?」

「い、いや、それは勘弁してほしい……」


 ゴブリンが加わるとこんな会話。強面だったが、根っこはゴブリンのようだ。


 インが「有名人だの」とちょっと笑う。アレクサンドラはすみませんと眉間にシワを寄せたあと、「教育しておきますか?」とごく自然な感じで問いかけ。


 教育。


「いらんことはせんでいい。別にゴブリンの親玉になりたいわけでもないからの」

「そうですか」


 姉妹を見ると二人のやり取りに苦笑していた。教育だの。親玉だの。俺は肩をすくめた。ミラーさんが懐かしいねと二人に言うと、そうですねと軽く笑われる。


 馬車は再び発進した。


 ガタンと大きな音を一つ立てたかと思うと、続いて尻の下の方からゴトゴトガタガタとこれまでとは違う感触を伝えてくる。クッションを借りているのもあるだろうが、土の地面よりも振動はない。

 ノルトン川にかかった石橋は結構作りはいいらしい。橋は、端々では地面が覗いている部分もあったケプラの道々とは違い、当然だが端までしっかりと石畳で埋め尽くされている。


 ソラリ農場やアランプト丘を過ぎた先にあるノルトン川はかなり大きな川だ。

 地図によると、今現在通っている川の伸びた先はセティシアの北の方で途切れるが、南部の流域はメイホーの南まで続き、東はルートナデル方面までさほど面積を変えないまま伸びている。


「ノルトン川はオルフェになくてはならない河川の一つです。青竜様の加護がある川とも言われていて、オルフェの作物や家畜が育つために欠かせない水源でもあります」


 青竜か。ということは海に繋がってるのかな。


 川は特別濁っているようには見えない。さほど浅くはないようだが、日光を反射して水面はキラキラ光っている。……あ、カモだ。


「結構深い川ですか?」

「セティシア方面の上流域は浅いですね。西部駐屯地付近は中流域にあたりますが、酒の席でたまに兵士が突き落とされているそうですから、そこまで深い川でもないのかもしれません」


 やんちゃだねぇ……。酒の席じゃ、あんまり参考にならないかもな。


 窓から顔をひっこめる。


「カモとかもここでとるのですか?」

「ええ。水鳥の狩猟は南にあるノルンウッド子爵の粉引き場や、もう少しいった先のベイカル農場などがよくやっていますね」


 粉引き場か……。そういえば銃ってあるのかな? 火縄銃的な?


「水鳥は何で狩猟を?」

「水鳥用の罠か、弓や魔法ですね。ベルナートは水鳥狩猟の名手でもありますよ。昨年はマイアン公爵主催の狩猟大会で2位を獲得していました」


 おぉ、ベルナートさんすごい。アランプト丘ではスキルも使ってたし納得だな。銃はないか、使ってないようだが、スキルで狩猟するのか?


「大会ではスキルとか使うんです?」


 アレクサンドラは苦笑して、基本的に狩猟大会ではスキルの使用は禁止されています、と告げる。そりゃそうだよな。


「そういえばベルナートさんがアランプト丘で使っていたスキルって何ですか?」

「《精密射撃プリサイスショット》ですね。威力や速度、命中精度が上がるのはもちろんですが、風の影響をあまり受けなくなるそうです」


 おぉ?? アーチャーで獲得していたスキルだ。残念ながら主力のスキルではなく、キャラ作成後まもなく習得できる基礎的なスキルだけども。ちなみにエフェクト的にはクライシスと違っていた。


 他に何か習得しているのか聞いてみたが、おそらく習得はしていない、とのことだった。


 もしかしたらクライシスの他のスキルも習得ができるんじゃないかとちょっと思ったが、……矢の雨を降らせるのとか、アクロバティックに後ろに横にと回避しながら誘導する矢を射るのとか……“現実的に”教えるにはどう教えたらいいのか全く分からなかったので諦めた。

 言うだけならできる。でも、ゲーム好きな子供が実際の弓術の体得者に対して無理難題を言っているような図を想像してしまう。反応が怖いというか、恥ずかしい。


 いや、でも、ワンチャン、2,3本の矢を一度に放つのとか、同じ対象に何本も矢を打ち込むのは練習したらいけるのかもしれない。

 今度ヘルミラを連れて練習させてみよう。ヘルミラなら大丈夫だ。うん。“そんな目”で俺を見ないから。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る