3-18 死線採集 (4) - 恵みの恩恵と黒波


 ディディとインと別れ、野草たちを踏みつけながら、一人小さく盛り上がっている高地に向かう。


 未だに草原の広大さに少し恐怖感があるのだが、マップではインを表す緑色のマークがしっかり動いているので孤独感の方はいくらか薄まってくれる。


 風景は見ていても特に何か変わったものがあるわけではなさそうなので、目的物のある足元に注視しながら歩いていく。


 足元にはクローバーやタタバミを始め、エノコログサ、ドクダミなどの雑草――あくまでも外見が似ているというだけなのだけど――が所狭しとある。

 でもタタバミが明らかに多いようで、類似のクローバーはというとあまり多くないらしい。


 時々むっときつい匂いが鼻につく。

 ドクダミだ。学生時にファミレスでバイトしていた頃、裏手で散々かいだ匂いだ。

 現実世界だったら臭くてたまらなかったんだが、どこにいても植物の匂いのするこの世界にいるせいか、今はそれほどきついとも思わない。


 きっとこの採集を追える頃には、みんなこの匂いが染みついているに違いない。

 ……それはちょっと嫌だな。インもほのかに植物の匂いがするが、良く言うと薄いオーガニック系コスメの匂いなので全然嫌な匂いでもないし。


>称号「開拓者」を獲得しました。


 さほど新鮮な光景に出会うこともなく、丘というほどでもない、ふっくら盛り上がっている場所にたどり着いた。

 遠くから見ると坊主頭に見えたものだが、特別変な要素はなく、単に生えている植物がいくらか少ないだけのようだ。


 地面は、地面だ。黒に近いこげ茶色の土は柔らかく、しっとりしている。インの魔力がお恵みとして昇華されているくらいだ、特に根拠もなく栄養豊富なんだろうと思う。

 視線を峰々にやる。

 インはあそこに普段からいたんだろうか。そうなると、あの遠方の峰からメイホーまで魔力が届いていたわけか……? もはや地母神だな。


 頂上から草原を見渡してみる。光景は相変わらずうんざりするくらいの黄緑一辺倒なのだが、大きい石が一つぽつんと先にあった。


 近づいてみると、人が5、6人は軽く乗れそうな巨石だった。1/3ほど地面に埋まっている。

 ぱっと見は、河原でもよくある砂岩といった感じだ。ぐるりと回ってみるけど大きさ以外当別変わったところは見つからない。

 ただ散策の際の目印にはなりそうだ。俺の場合は仮に遭難してもインという繋がりがあるし、マップ情報では姉妹の動向も一応分かるのだが、ジョーラたちはそうもいかない。


 触ってみると、巨石にはニスで表面加工をしているかのように指に吸い付く変わった感触があった。見た目は砂岩だし、てっきりサラサラしているかと思ったのだけど。

 もう一周丁寧に見てみると、地面スレスレのところになにやら光を放っている箇所があった。10センチほどの範囲で繊維状に半透明の結晶になっている。うっすら緑色をしているようだ。


 綺麗だけど。鉱物?

 触れてみるとツヤツヤしていた。間もなく懐かしい感覚が手から伝わってきた。


 魔素マナだ。


 ただ魔力操作のスキルを習得していた時に木の内部から感じた魔素よりもだいぶ濃いらしい。魔素の中心部――特に結晶付近はエネルギーが詰まっているというか、かなり力強い感じがある。

 木の魔素は掴んでもあまり感触がなさそうな、存在の薄い印象を受けたが、この石の魔素は物理的に掴めそうなくらい存在感が強い。


 銀竜のお膝元だもんな。


 かつて肉屋も言っていたが、インの魔力ないしお恵みとやらは動植物の生命力を高めるようだし、魔素も濃くなるのだろう。

 木の魔素は、幹や根の形に合わせているのかうどんのような形をしていたが石の魔素はそういったことはなく、結晶付近は濃く、離れるにつれて薄くなっていく。

 石の上部では魔素は途切れてしまい、地面に面する下部では、似ているが別の魔素にやがて切り替わっている。地面の中の魔素だろう。


 それにしても魔素の影響で変質してるということはこの鉱物は魔鉱石になるんだろうか?

 ディアラは金竜石と言っていたか。

 金竜石は銀竜と同じく七竜の内の1匹である金竜の魔力の影響を受けて変質した鉱物だった。ということは、これは銀竜石?


 ……俺の魔力を混ぜたらどうなるんだろう。


 ふと沸いた疑問から、以前の要領で魔素を操作して、手のひらから俺の魔力を結晶部分の魔素に絡めつつ覆っていってみた。

 輝いていた鉱物は緑色がなくなりつつも透明度が段々と上がっていき、やがてガラス細工のようになった。


 綺麗ではあるが……これが俺の魔力の影響? カットしたらダイヤモンドにでもなるのかな。


 別に金には困ってはないのだが、これを売ったら金になるだろうか。

 ディアラはアダマンタイトやダマスカス石が硬すぎて加工できず、貴族が持て余して飾り物にしていると言っていたように、加工が出来ない可能性もあるけど。頭に入れておこう。


>スキル「魔鉱石生成」を習得しました。

>称号「魔鉱石生成職人」を獲得しました。


 まさかのスキルを獲得してしまったが、やはり魔鉱石になるようだ。それにしても魔鉱石そのものを作ってる人間がいるのか?

 魔力を注入した末に変質した鉱物が魔鉱石というなら、いるか。別に七竜でなければならないわけじゃないんだろう。


 ……ジョーラの命が掛かってる。遊んでないで散策を続けよう。



 ◇



 結局巨石以外何もなかった。ある程度散策を終えたので来た道を引き返す。

 まもなくしてこの草原を迎えた場所でもある木のいくらか生えている場所と、天幕らしきものが見えてきた。


 設置は終えたらしい。


 アウトドアは会社のメンバーで日帰りのBBQをしたくらいなんだが、いわゆる三角テントらしい。傘っぽい作りのようで、内部から通された紐を、数本の金属の杭で地面に打ってある。

 中は人が二人やっと寝れるくらいのスペースで荷物が集められている。ただ全員入るには厳しいし、雨が降ったら採集は難航しそうだ。


 天幕の前では、居残り組のジョーラたちが地面に座り込み、顔を突き合わせてハムラの説明を受けているようだった。

 インとディディはまだらしいが……ジョーラは何やら見慣れない格好をしている。


 ジョーラは細かく編んだ濃緑の皮の下地に、鈍い金色の意匠と縁飾りを刻んだ鎧を着こんでいた。

 ケプラの門番兵やメイホーの警備兵の鎧はもちろん、ハリィ君たちのものよりも明らかに上等な代物だ。


 各鎧には縁飾りと彫刻模様がふんだんに刻まれているが、肩と手首部分と腰の左右には角のようなとんがった意匠がいくつもある。

 特に腰にある左右の彫刻の意匠は現代ファンタジー風というかスタイリッシュで、竜の顔に見えなくもない。七竜を信奉している世界なので、実際にモチーフにしているのかもしれない。


 ジョーラの大きな胸元はしっかりと覆われ、その上には太陽にドラゴンの翼が生えたようなエンブレムめいた左右対称の彫刻飾りがある。

 太陽にはきちんとカットされた赤い宝石が埋め込まれてある。ファンタジー的な鎧なら、何かしらの魔法効果が期待される様式だ。


 鎧の細工や飾りの数々には目を見張るが、一方で、さんざんリアルな世界観に触れてきたので、肘や腿部分には金属鎧がないことに違和感を感じもする。戦場に行く者としては全身を覆うのが当然なんだろうけど、でも素早いジョーラだ、動きやすさを考慮しているのかもしれない。

 実際スキルや魔法もあるので、なおさら鎧は多少重くしてもいいのかもしれないが、じゃあ軽量化すればスピードが変わらないなんてのは道理に合わない。


 鎧の傍には青緑色のハルバードがあった。

 布で包んでいた槍だろう、これもまたファンタジー的な意匠をふんだんにあしらった武器で、斧部分は斧と言うより槍の穂先で、柄には緩くまきつくかのように螺旋を描いた飾りがある。


 鎧も合わせて、七星としてのフル装備って感じか?


「おかえり。どうだった?」


 戻ってきたが鎧と武器に目が行って視線を合わせなかった俺にジョーラが声をかけてくる。


「人が数人乗れるほどの大きな石が1個あったけど、あとは見渡す限り草ばかりだったよ。タタバミは結構見つけたんだけど」


 30分ほど歩いたと思うが、本当に草しかなかった。

 タタバミはたくさん見つけることができたし、それは収穫ではあったが……。鳥のさえずりすらも聞こえないのは少々不気味だった。

 それほど気が滅入っていたつもりはないのだが、人が決して踏み入れてはいけない“原初の草原”的なものを草原に感じつつここに死体遺棄したら確実に完全犯罪になるだろうと、そんなよろしくない考えも持ち上がったほどだ。健全な精神には視界の適度な変化は必要だよね。


「そうか。生物の気配のない大草原だしな。一応聞いてみるが……飛竜や魔物は見たか?」


 そう言って、ジョーラは周囲を軽く見渡す。

 気づけば、天幕の表面はポリエステル的な質感のようだった。一応防水加工的な加工がされてるらしい。とはいえ、広さ的に雨が降っても全員で雨宿りは難しい。


「いや見てないよ。動物も虫すらも見てない。ほんとに草ばかりだった」

「そうか……」


 ジョーラはいくらか安堵の表情を見せた。飛竜から襲われる危険はないと教えてあげられないのがもどかしい。


「大きな石か」

「ああ、俺たち全員が乗れるくらいだったよ」

「でかいな……この草原の様子だと目印くらいにはなりそうだね」


 だね。


「その鎧と武器」

「ん? これかい? まあ、飛竜がいるから一応ね。どっちもあたしの相棒さ。最悪対峙することを考えて持ってきたんだが……使わないかもしれないね」


 使わないだろうね。


 インとディディが戻ってきた。


「何か見つかりましたか?」


 ハムラの問いにディディもインも、俺と似たような解答を寄せた。

 ただ二人は俺とは違い、巨石も木の類もなかったようだ。俺が巨石を見つけたのは運がよかったようだが、いよいよ本当にここには何もいないし、何もないらしい。


 ため息しか出てこない。


 採集の期限は三日だが、仮に三日三晩歩いたとして、何かめぼしいものが見つかるのだろうか? 何度もよぎった不安が飽きもせずに頭をよぎる。


 目的物は他ならぬ草だし、それしかないのはある意味打ってつけかもしれないけどさ。もう少し何か欲しかった。魔鉱石がそこらじゅうで輝いている神秘的な洞窟とか、小さいけどマイナスイオンばりばりの清廉な滝とかさ。

 もちろん一番欲しかったものは、岩だの、樹木だの、あるいは動物たちなど、もう少し現実的な草原の“配置物たち”だ。


 ディディとインの回答にハムラは特に驚いた様子もなく、「やはりそうですか」と手に持っている1本の植物に目を落とした。傍にも草の束が2種類ずつ、いくつか置いてある。


「タタバミですか?」

「うん、そう。下見とはいえ、先に見せとけばよかったねぇ」


 ハムラがタタバミを手のひらに乗せてよく見えるようにしてくれる。


「タタバミが群生していたなら、第一関門はクリアだね」


 私のところもタタバミばかりだったぞ、とインが後ろからタタバミを見ながら答える。その答えにハムラがうんうんと頷く。


「タタバミは雑草のなかでも繁殖力が強めの植物でね。それでも他のと比べて抜きんでているかと言われるとそうでもないんだけど……まあ今回ばかりは救いだ」


 ハムラがタタバミの葉を意味ありげに指で挟んでこする。何かあるのか訊ねてみたら、ここのタタバミは通常のタタバミよりも葉がだいぶ厚いらしい。

 俺も触ってみると、確かに意外と厚みと弾力があって、アロエやサボテンなどの多肉植物の手触りを思い出した。


「七竜の住処の近くで育つ植物はたくましく育つのが特徴でね。植物は基本的に魔力を蓄えることはできないんだけど、七竜の近くに生息していると一部の植物ができるようになる。その特徴の一つとして葉や花弁の厚みが増すんだ。どれも何かしらの薬効効果を持つようになってるんだけど、万能薬としての効能は夜露草が突出しているよ」


 ほんと七竜様様だな。


「それにしても……銀竜様は七竜の中でも特に恵みの多い竜と聞いてるけど、本当にそうらしいね。生態への影響が穏やかだ。タタバミも多いし、この分だと夜露草もすぐに見つかるかもしれない」


 ハムラが感動を言葉ににじませて吐露する。すぐ見つかるかもって、ほんとにそうか?

 俺の心境とは裏腹にインがドヤ顔していた。やれやれ。というか、“七竜の中でも”なのか。


「逆に植物への影響がひどいというか、あまり恩恵の少ない竜もあるんですか?」

「そりゃあ、黒竜様と赤竜様だね。黒竜様の魔力は育つは育つんだけど、植物とは相性がよくなくてね。毒草になったり外見がおどろおどろしいものに変わってしまったりするし、赤竜様の近くでも植物は枯れてしまってね」


 毒草は怖いな……。


「黒竜様と赤竜様以外の七竜でも、近くで生息していたら生態が変わっているのがほとんどらしくてね。霊薬化はもちろん、精霊化に魔物化。こうして普通の雑草が原型を留めて、なおかつ人体に悪影響を与えない程度の薬効作用を持ちつつ生えてるのは本当に珍しいことさ。銀竜の顎には初めて入ったけど、素晴らしい場所だよ。まさに楽園だね!!」


 ハムラが語っていくうちに子供のように無邪気に喜びを露わにする。

 この人工物もなければ動物も虫すらもいなさそうな“生き地獄”な場所を素晴らしい楽園という感性には同意しかねるが……植物だの、あるいは竜の魔力だのの研究には役に立つらしい。


 声を大きくしたハムラをディディが睨む。ハムラは「ま、まあ解毒効果には申し分ないはずだよ」と、ぎくりとする。ディディのその態度はまあ正しい。


 ハムラの情報がようやく出てくる。


< ハムラ・ヨルツド LV26 >

 種族:人族  性別:オス

 年齢:31  職業:兵士

 状態:健康


 LV26か。ジョーラ部隊の中でも一番低いけど、採集担当だしね。


 それにしても精霊化に魔物化か。

 魔物化というのは魔狼のこともあるしなんとなく分かるが、精霊っていうのは木の精霊ドライアドとか火の精霊サラマンダー的なものだろうか。

 魔力の動植物への影響の強さ弱さは何で決まるんだろうな。


 一応インから、七竜それぞれの特徴は軽く聞いている。


 黒竜は空間魔法と幻影魔法が得意で、赤竜は火魔法が得意な竜らしい。青竜は水魔法、緑竜は風魔法、白竜は治療系の聖浄魔法、銀竜は聖浄魔法の上位的位置づけの神聖魔法、金竜は土魔法……と、七竜たちは各魔法の使い手だとのこと。

 ちなみにインと金竜は他の魔法も手広く使える魔法のスペシャリストらしい。クライシスでは二者はだいぶ後のアプデで出てきた100竜だが、その辺が関連しているのかどうかは分からない。


 赤竜の魔力が植物を枯らしてしまうというのは、赤竜の魔力は火を内包しているイメージもあるので、なんとなく分かる。でも空間魔法や幻影魔法が得意な黒竜の魔力が植物に悪い影響を与えるとは?

 別に空間魔法にも幻影魔法にも悪いイメージは持ってはいない。バーバルさんもディアラたちも何か悪影響を患っている素振りはないしね。


「黒竜の魔力がなぜ動植物に悪い影響を? 赤竜はなんとなく分かるんですが」

「黒竜様の魔力には黒波ニグルムが多いからな」


 ジョーラが横から回答する。ニグルム?


「我々の先祖の肌を青くしたのは黒竜様の御力によるものだが……特にそれは、黒竜様の魔力に含まれている黒波と呼ばれている古の魔力によるものだ。黒波は、我々が取り込むと身体能力や魔力の質を爆発的にあげてくれるのだが、代わりに肌や髪の色を変えたり寿命を縮めたりする。許容量を超えると、性格を歪めたり、精神を崩壊させたりするんだ。ルーザックが狂人になったようにな」


 ジョーラの丁寧な説明に各々頷く。邪悪な魔力、もしくは巨大すぎる魔力的なものか。古の魔力か……。魔狼を浄化させた際の瘴気とはまた違うんだな。

 気付くと、姉妹が神妙な顔になっていた。ルーザックは件のダークエルフの里を襲った首魁だ。里のことを思い出したためだろう。

 隣にいたディアラの肩にぽんと手を置く。一瞬、小さく驚いて俺を見てきたが、表情を緩めてぽんぽんと肩を叩くと、ディアラもまた表情を和らげたようだった。


 黙って一連の話を聞いていたハリィ君が、そろそろ探し始めましょうと提案する。心なしか、その顔と声には焦りがある。ハリィ君の提案に皆が賛同した。


 改めて作戦会議が行われた。練られたものは以下だ。


 まず俺の見つけた巨石のある場所に行き、ロープ――綿製の細いやつだ――をテントの見える場所まで伸ばす。これは仮に伸ばすものだ。このキャンプ場所から巨石は見えないしね。

 次に巨石からロープを四本、十字の形に渡し、分けた四面で各々散らばり、タタバミがまとまっている場所を探す。そして見つけたタタバミの群生地でハムラが魔力探知の魔法を放つ。

 これを繰り返しながら、夜露草を探していくというものだ。


 この作戦には皆が遭難しないように、もとい飛竜に遭遇してもすぐに合流できるようにするという意味もあるし、効率よく探すという意味もある。

 目的物がヒマワリくらいの背丈なら、歩き回るだけでよさそうなものだが、そういうわけではないし、夜露草の希少性、さらには開花時間の短さなどを加味して、こういう作戦内容になった。


 もし、夜露草の霊薬効果が、完全に開花している状態だけにあるなら、この草原からにょきっと顔を出しているはずなのでしらみつぶしに歩き回るだけで済んだかもしれない。

 それを誰よりも嘆いたのはジョーラだった。

 へらへら笑っていた出会った頃ほどひどくはないし、やる気もあるようなのだが、そろそろジョーラには俺たちに対して申し訳なく思うのはやめてほしいと思う。皆で結託して、人跡未踏の地まできたのだから。


 気持ちは分からなくもないんだけどさ。俺もたぶん、申し訳なさでいっぱいになるだろうし。


 この生物の気配のまるでない不気味な草原で行う途方もない地味な作業で、精神に何らかの異常をきたさないなのはきっと、ハムラのような植物や霊薬の類に目のない研究者とかだろう。

 そもそも普段から変人的だった、という可能性はともかくとして。

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