1-9 銀竜の魔法講座


 肉串でご満悦になってちょうどよかったので、頼みごとを一つすることにした。


「ちょっとスキルのチェックをしようと思うんだけど、見てもらっていいかな?」


 うんうんと腕を組んで頷く銀竜。肉串のおかげでだいぶ機嫌がいいようだ。


「構わぬぞ。絶品の肉も食わせてもらったしな、銀竜の名にかけて答えようぞ! 大船に乗ったつもりで質問するがよい!」


 肉串よっぽど美味しかったんね。ベタに泥船とか言わなくてよかったよ。


 習得したスキルに攻撃魔法はないのでこの家を破壊してしまうということはないと思うが、家が狭いという物理的な面から集中を削がれるのも嫌に思って外に出ることにした。


「防御魔法使ってみようと思ってるんだけど、魔法ってどう使うの?」

「念じればいいぞ」


 え。それだけでいいの。


「それだけ? 銀竜はなんか大きな魔法陣出してたけど」

「《断罪の矢ダンナティオ・アロー》のことか? 高度な魔法だからな、魔法陣は自然と大きくなる。魔法は習得してしまえばどれも基本的に念じるだけでいいぞ。一応詠唱文句というものがあるにはあるが、大規模魔法や儀式魔法以外ではほとんど使われてはおらん。慣れぬうちは声に出すのもいるらしいが、詠唱は時間もかかるし、集中力も削がれるしで、あまりよいことはないの」


 ふうん。ファンタジー諸作品では技名と同じようにばこばこ詠唱文句言ってるが、リアルだとそんなもんか。それはそれで夢が壊れた気もするけど、まぁ敵にもバレるしな。


「もちろん難易度の高い魔法ほど扱うのは難しくなるぞ? 必要な魔力量が多くなるしの。仮定の話だが、魔力をほとんど持たない剣士が高威力の魔法を放ったところで思い通りの魔法は放てん。つまり《断罪の雨》なら、威力が減ったり矢の本数が減ったり、下手をすれば発動せんくなるな」


 銀竜がこんな風にな、と掌をかざして、竜時に見たものよりもずいぶん小さい黄色い魔法陣を出現させる。

 すると、戦ったときに見た光り輝く黄色い矢が1本だけ出てきて発射されるが、すぐに空中でかき消えた。


「今のは魔力をほとんど使っておらん。本来必要な魔力の1割以下といったところだ。ただの。私はしっかりと平常の《断罪の雨》を扱えるからこそ、この魔力量ですんでいるが、先ほど言った剣士であればごっそり魔力を取られた上で、こんなしょうもないものしか撃てないであろうな」


 なるほどね。クライシスではゲームなのでそういう概念はないが、理屈は分かる。赤ちゃんの頃から俺に使われたような5×10本ものホーミング弾を撃てるならとんでもないことだ。


「熟練度やそやつの持つ魔術のセンスなどの影響もあるのだが、しかしホムンクルスはその点優れていてな。ダイチ、習得した防御魔法を使ってみよ」


 言われたままに習得した魔法の一つである《シールド》を念じてみる。念じるといっても、シールド、シールド、シールド、と頭の中で言葉を並べただけだが……。


 すると一瞬俺の全身がほのかに光り、もう2回同じ現象が起きた。できたのかな?


「できておるぞ。3つも出さんでよいのだが。……ホムンクルスは魔力も割と多くての。魔力操作も上手いようで、上級魔法はさすがにちと厳しいが中級程度ならすぐにも実用レベルになる。……ちょっといいかの」


 銀竜が俺の横に立ち、ちょっと殴るぞと言うやいなや、手刀を突然振り下ろす。手の周りが白っぽい膜で覆われているのが見えた。

 俺は思わず目をつぶって衝撃に備えたが、強化ガラスを殴ったような鈍い衝撃音があっただけで、銀竜の手刀が俺に届くことはなかった。俺の体の線に沿って覆っている薄いグレーの膜が出現し、手刀を阻んでいるようだった。


 思わずおぉ、と口にしてしまった。これがリアルバリアーらしい。

 手刀の当たっている接触面は膜の色が濃くなっている。これが《盾》の効果らしい。クライシスとは違い、盾のエフェクトが出るわけではないようだ。


 俺は驚き、感心したが、銀竜はやはりの、と肩をすくめた。手を引くと、薄いグレーの膜も消えた。


「今の私の一撃は岩をも砕く一撃だ。使ったのは初級防御魔法の《盾》であろう? 本来なら私の一撃で《盾》は砕かれるところだ。まだ魔法慣れしていない生まれてたてのホムンクルスなら2つ砕かれるレベルかもしれん。……私はもうダイチに勝てなさそうだのう……」


 俺の放った《盾》、つまり魔法は、強力らしい。肩をすくめて落胆の表情を見せる銀竜にどう声をかけるか少し逡巡して、戦い慣れてないからまだまだだよとフォローしようとしたところ、


「ま、そう在れるのも、ダイチに私の体を使っているからこそだがの!!」


 そう腰に手を当てながら断言する銀竜は、これ以上もないほど鼻を高くした。ポジティブだ。


「さすが“お母さん”だね」


 ガチ凹みだったかもしれないので、ちょっとヨイショしておく。母親ポジションに落ち着きたいらしいので、お母さんというワードを使って。


「であろ!」


 ヨイショしすぎたのか、銀竜が抱き着いてきたが、《盾》の膜に阻まれた。

 え? この仕様は不便だな。銀竜がむうっという顔をする。


「気を張りすぎるとこうなるのだ」

「気を緩ませればいいの?」

「うむ」


 実物になったリアルバリアーに対してこちらは説明が抽象的だが、深呼吸をする。あれ? うまくいかない。リラックスしてるつもりなんだが……リアルバリアーに興奮しているのは事実だ。

 銀竜はいまだに防御魔法に張り付いている。少し面白い。まあ解除するか。


「解除ってどうすればいい?」

「解除とか消えろとか念じればよいぞ」


 解除と念じるとふっとなにかが消える気配を感じた。たぶんまだ2個あるよな、と目を細めてみる。やんわりとだが、俺の周りに薄い膜がまだ覆っているのが見える。さっきよりもいくぶん薄くなったようだ。


>スキル「魔力眼」を習得しました。


 お? 偶然の産物。たぶん魔法効果が見えるようになるんだろうと思ったら、その通り、自分の体に沿って薄いグレーの膜が覆っているのが分かるようになった。


「シールド・2つ解除」と念じてみる。ぱっと2つ消えた。うん、OK。ずっとくっついていた銀竜の体の感触も同時にやってくる。


「うむっ。消えたようだの」

「みたいだね」


 満足気な銀竜に、俺も頷く。《盾》は頼もしいとは思ったが、厚みはそれほどあるわけではなく直前まで武器が迫ることになるので、目をつぶる癖を治す方が大変かもしれないとも思う。戦いにおいて目をつむるのは初心者がまず治すべき部分だろう。

 ちなみにMPは6減っていた。クライシスの頃には、バフ魔法は普通に200とか300とかMPを消費していたので、だいぶコスパいいなと思う。ゲームだったら緊急メンテしてでも即修正すべき案件だな。


 他のも一応使ってみろというので、魔法防御魔法の《結界バリアー》と精神防御魔法の《識者の哲理マインド・ガード》も使った。

 どちらも念じることで発動でき、使う分には特に支障はなさそうだったが、《結界》の方は自分を中心とした薄桃色の半円の膜が発生するのに対して、《識者の哲理》は、《盾》のように一瞬薄い緑色の膜で体が覆われたあとに視認できなくなってしまうという違いがあった。


「ちなみにの。自分に防御魔法をかけて寝ることは無意味だから注意だぞ。術者の意識が切れた途端に魔法は解けていくからの」


 まあ、そんなとこだろうな。


「寝ている間は見張りの人が防御魔法をかけないとダメなわけね」

「そういうことだの。ま、都市を覆う結界魔法なんかは魔力源が術者ではなく、魔法道具マジックアイテム神級法具アーティファクトだったりするから問題はないのだがの」


 マジックアイテムにアーティファクトね。クライシスでもその呼び名はあったが、別にクライシスに限らずありそうだ。


「色々あるんだね。……そういえばアイテムに魔法の付与って簡単にできるの?」

「ん? 魔石を媒介にしたり、魔力回路が組み込まれていればできるが」


 ふうん。魔石に魔力回路ね。


「なら、見張りができないときの寝てる間の対処は、防御魔法を付与した簡単なアイテムに頼ってもよさそうだね」

「そ、そうだの」


 防御魔法の制限時間は、とある有名な魔道士の書いた本によれば、初級で最大2時間ほど、中級で最大4時間、上級で6時間と書いてあったと銀竜により教えられた。この本は100年前に読んだ本なので参考程度にしておくように、とのことだ。


 いずれ各種防御魔法の時間は調べることにして。とりあえず、耐性系は全てLV10にしておいた。

 装備で上げていないという違いはあるが、クライシスと仕様が同じなら三つの耐性系スキルの効果は最大で「+30%」だ。実数値がないのであれだし、30%は正直心もとないが、レベルはべらぼうに高いのである程度はどうにかなるんじゃないだろうか。



 ◇



 転生前の記憶からなのかは分からないが、ちょっとコーヒーブレイクをしたくなったので、銀竜と家に引っ込む。


 銀竜曰く、


「魔力の使用は体を疲れさせるからの。人族によれば、飲み物が欲しくなるらしいの」


 とのこと。


 なんか色々と蘊蓄を聞いてるだけでも結構楽しいのはここだけの話だ。魔法を使っていたら喉が渇くとか、ゲームじゃ絶対得られない類の情報だしね。


 家主もとい創造主に悪いと思いつつ、台所をちょっと漁る。

 台所といっても部屋割りされているわけではなく、おたまとナイフ……というか短剣が打たれた釘にぶらさがっているからそう見えるだけで、食糧置き場と言った感じだ。

 カラーボックス2個分くらいのごく小さな棚には木のジョッキやら、木皿やら、木製の食器とまな板にしては分厚い木の板があり、傍のバスケットには木製のスプーンとナプキンらしき布があった。フライパンと鍋もある。

 食器の量が少ないが、別宅だし、最低限の量なのだろう。作業台には蛇口はもちろんなかったが、桶が置いてあったので、ここで諸々の下ごしらえをするのだろうと予想してみた。


 作業台の前には野菜が木の箱に入っていた。

 中にはジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、カブがあった。カブが紫色だが、確かこういった品種はあったはず。他は特に変なところはない。知らない野菜でなくて安心した。


「料理でもするのか?」

「いや、そういうわけじゃないよ。俺の世界と野菜が違うのかなってさ」

「その様子だと一緒だったか?」

「うん。見たところはね」

「ほお」


 ラインナップから、カレーとカブのマリネを思い浮かべた。もちろん米はない。今のところそれほど根拠はないが、中世ヨーロッパなら主食はパンとかスープだろう。


 傍の壺にはでかいそら豆のような豆――名前は「アバン」というらしい――が詰まっていた。これは知らない豆だった。

 銀竜曰く、茹でるとどろどろに溶けてスープのようになるのだそうで、なかなか美味しいらしい。正直においはきつめだ。酸味が強いのに加えて別の変なにおいが加わっている。

 もう一つの壺を開けると塩と酢の入った陶器の瓶があった。ほかに調味料らしきものは見つからなかった。質素だ。まあ塩と酢があれば十分と言えば十分だけど……ああ、でもティアン・メグリンドさんは料理勉強中だっけ。


 とりあえず普通の飲み物が欲しかったのだが、赤ワインしかなかった。しかも小さいが樽で。

 なぜ赤ワインなのか分かったのかというと、樽には木の吞み口がついていて、周辺が黒ずんでいたからだ。においも、赤ワインのにおいだった。一応銀竜にも聞いたが、やはり赤ワインだった。


「酒好きなのか? 飲むか??」

「好きだけど、今はいいよ」


 酒好きなのか気の抜けたような表情をする銀竜を横目に、ちょっと思うところあってインベントリを見ていく。


 あったあった。


 テーブルが汚いのが気になったので、さっき使った布を湿らせようと思うが、水がない。困った。あれか、もしかして井戸水を汲んでくる感じ?


「水って井戸から汲んでくるの?」

「一般的にはそうだの。あとは川だな」


 川。川かー……。煮ればいけるのか?……。


「人が住んでいれば水はどこかに溜めておくと思うが、別宅のようだし、ここにはないかもしれんな。水が欲しいのか?」

「ひとまずちょこっとね」


 布を濡らしたいだけだと伝えると、銀竜が布に手をかざす。ごくごく小さな薄い青い魔法陣が出現し、布がたちどころに濡れる。


「おお! 俺もその魔法欲しい!」


 びちゃびちゃになったので、家の戸の前で布を絞る。


「ふっふっふ。初級の水魔法《水射ウォーター》を最低限の魔力で出したのだ。魔導士がいる家なら、こうやって水を捻出する家は多いぞ」

「へえ……魔法って俺でも使えるようになる?」

「問題ないぞ。《水射》程度であれば、スクロールを入手して覚えるのが早かろうな」

「スクロールって巻物?」

「うむ。魔法の巻物マジック・スクロールと言ってな、魔法陣の書いてある紙切れだ。しばらく手をかざして魔法を読み込むことで付与してある魔法を習得できるようになる。ただ誰でも習得できるものではないし、詐欺や暴利も多いもんらしいがの」


 クライシスでもそういったアイテムはあった。意味するところは同じで、どんな人でも適正があれば魔法を扱えるという代物だ。ただし、クライシス内での用途は少々違う。


 よく使われたのは、デスペナルティ――キャラクター死亡時のステータス低下や、貯めた経験値が減少したりするペナルティのこと――なしで復活できる「リザレクションの巻物」と、一瞬で街に帰還できる「ポータルの巻物」だった。

 ポータルの巻物は安いが地味に課金アイテムだった。無課金の人は死ぬことで町に戻っていたり、ちょっとお高い「転移宝石」というアイテムを使っていた。


 一応クライシス内の市井では、銀竜の言うようにスクロールは売りに出されていて兵士などが使うこともあるようだったが、プレイヤーが購入し使うことはできなかった。

 イベントなどの限定品で購入できることもあったが、そこらへんはMMORPGだ。ようは魔法の習得は、魔法職ないし魔法が使える職の特権というわけだ。自由に魔法を覚えられたら、ゲーム性が崩壊してしまう。


「ふうん……。じゃあ、メイホー村に行ったら探してみようかな。売ってるよね?」

「たぶんの。……いや、メイホーは小さな村だからの。ないかもしれん」


 平和なら買う人いなさそうだな。


「メイホー村に行きたいのか?」

「ずっとここにいるわけにはいかないからね」


 そう答えつつ、俺は綺麗にしたテーブルの上に手をかざしつつ、インベントリの下の方にあったコーヒーセットとパンを念じる。

 すると、テーブルにグラフィックのままのコーヒーカップとコーヒーサーバーが突然現れる。

 うん、しっかり出てくれた。


「おお? 随分美味そうなパンだの。ほお。この黒い食器は見事な出来だの……この黒い液体はなんていうたかの」

「コーヒーだよ」

「コーヒー? 聞き慣れんの。……おお、そうだ! カフェーではないか??」


 カフェー? フランス語か?

 《鑑定》ウインドウでは、「コーヒーセット(カフェーとパン)」となっていた。名前がこの世界仕様になっている。いつの間に。


 コーヒーもといカフェーはどうやらしっかり飲める状態のようだ。

 アイテム状態のグラフィックでは並々とコーヒーの入ったコーヒーサーバーとカップが2つ描いてあり、カップからは湯気が出ている絵だったので、すぐに飲めるのでは? と考えたのだ。

 親切なことに、ミルクピッチャーも出てきてくれている。砂糖は残念ながらないようだが、それでもグラフィックにはミルクの絵がなかった辺り、気が利いている。出してみるもんだ。


「コー、……カフェーは知ってるんだ?」

「うむ。この辺りではあまり飲まれていないようだが、王都や南の大陸の貴族の間では飲まれていると聞いておる」

「へええ。南の大陸ね。銀竜は苦いの大丈夫?」

「あまり得意じゃないの」


 銀竜のカフェーにはミルクを多めに入れて、俺たちは席に着いた。さて、味は?


 コーヒーは至って普通のコーヒーだった。俺が家で飲んでいたものは、hamazonでレビュアーからしょっちゅう最低限の美味しさと言われているようなベストセラーのアメリカンコーヒーだったが、味はさほど変わらない。

 ただこっちの方がよく香る。挽き立てのようだ。俺はそんなにコーヒー通ではないが、やっぱ挽き立てに限る。


「ほー。あったまるの。少し苦いが悪くない。……ん~このパンもなかなか美味いのう。微妙な塩加減がよい、よい」


 パンはいわゆるコッペパンだったが、パン屋が作ったようなパンで、添加物的な艶はなく、だいぶふっくらしている。

 銀竜の言うようにちょっと塩がまぶしてあるようで、塩パン、塩チョコ好き組みとしては正直好みだ。強いて言うならクロワッサンならもっと良かった。俺は初めて入ったパン屋では、あれば必ずクロワッサンを買う。


 ちなみにこの「コーヒーセット」も労働者向けのアイテムの一つだ。一番回復するのは「神猪の肉串」だが、同じものばかりを与えているとときどき別のが食べたいと言われて回復量が落ちるので、ストックしてあったのだ。

 「宝来亭のビール」も「モリンガ入りクリームパスタ」も同じ用途で持っているが、ビールは人族とオークが、パスタの方はゴブリンが好物だったりする。好物だともちろん回復量があがる。


「のう、ダイチ……肉串はもうないのかの?」


 パンとカフェーを堪能していると、銀竜がもじもじしながらそんなことを訊ねてきた。

 花より団子じゃないが、銀竜は肉派らしい。てか、まだ食うのか……。


 俺は銀竜にやれやれと思いつつも微笑ましく思いながら、新しい肉串を銀竜に渡す。



「あまり食べすぎないようにね。無限にあるわけじゃないから」


 こくこくこくと頷くのもそこそこに、銀竜は出した肉串にがっつき始めた。






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