第3話 失念とは、封印したもののようなこと?
怖い、怖すぎる、饅頭こわい饅頭……
済みません、分かる人にしか分からないネタで。
でもね、こんな事でも言っていないとこの恐怖に押し潰されそうな桜 吹雪です。
良き親友、鳴にPCを立ち上げてもらったので、このまま『筆活』をしようかと思っているのですが、どうにも体が、頭がそれを拒絶してしまうです。
もう一度メモを見ながら脳内を整理してみたいと思います。
鳴の診断ではPCやネットワーク、アカウントの乗っ取りやハッキング等の類いはないと言われたので、その辺りは頭から切り離そうと思います。
次にキーボードの故障ですが、これも無いと思います。
この場合の「思います」なのですが、まだキーボードの全部のボタンを試せていないのですよ。
例えばですけど、古いゲーム機のコントローラーのボタンが押し込まれた状態のまま戻ってこないやつみたいな事もあるでしょう。
その場合は「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」みたいなことになりますよね。
今の僕の心情を表しているような、きれいな「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」です。
でもそうですね、考えてみましたが、ボタン押し込まれ現象の線も無さそうです。
だって、勝手にはなし出した部分もちゃんと文章になってたもん…………怖い!
何れにせよ、キーボードの確認はきっちり試さないとダメですね。あ~厭だなぁ(泣)
いつまでも悩んでいたところで、何もしなければ良くも悪くも事は進みませんね。
腹を括るとしましょう。
いいですか皆さん、吹雪、行きま~す!
まあ、まだ行ってないないのですけどね。
という訳で、問題になっていない方の作品から見ていきましょう(しれっと)。
他の二作品も漏れなくラブコメです。大好物ですからね。
僕は、なるべく三日に一話は投稿できるように限られた時間の中で『筆活』をしていましたが、あの事件で中断を余儀なくされている状況です。
『花より団子よりありよりの梨』は新しい投稿サイトでの執筆という事もあって、ストックせずにサイトの使用感を確かめるように綴っていました。
さて先ずは、前述の二作品を投稿している超絶有名どころのサイトを開きましょう。
ここまでは順調です。
自分のワークスペースへ入って、まずは読者の方々からのメッセージ等に目を通していきます。
順調なペースで投稿していた事もあって不満の声もありましたが、心配して下さっているメッセージも頂いていました。
キーボードの具合を試しがてらに返信をしてみようかと思います。ドキドキします。いろんな意味で。
結果から言えば、なんの問題もなく返信はできました。
ただ次なる問題は本文の執筆で、やはりあの恐怖がトラウマとなって僕の体は鉛のように重くなって手を止めてしまうのです。
丑三つ時の出来事が、トラウマになるとは……
僕はこの辺りの動物が苦手になってしまいそうです。
牛、虎、馬たちよ、ごめんなさい。
本当は、君達に罪はないよ。
そんなこと考えられるなんて、本当はずいぶん余裕があるんじゃねぇか?と思っているあなた!違います。
僕は、元から動物が苦手なんです!だって噛むでしょ!余裕なんてある訳がありません!
ハッ!しまった!
恐怖を紛らわせるためにくだらない事を考えようとしていたのに、怖いものと苦手なものが仲良く手を組んだらそれはもうカオスじゃないか!
怖い!
しかし、動かねばならぬ時が男にはある。
まずは落ち着こう。深呼吸したり、深呼吸したり。
とりあえず、二作品の続きを軽く書いてみよう。
がっつりとは書けませんでしたが、二作品共になんの現象もおこらず、無事に済んだようです。
あくまで試験的な執筆でしたので、投稿できるような文字数ではありません。
でもこの二作品に限っては、少しストックがあるのでそれを投稿して補うことにしました。
ですが、今後の事を考えればしっかり『筆活』をしないとストックなど直ぐに尽き、心のゆとりも無くなることでしょう。
そうならぬ為にも早期解決をせねばならない。
僕はそんなことを考えながらモニターをぼんやりと眺めていると、あることに気づきました。
それは本当に初歩的なことで、心が追い詰められたことで余裕をなくし、視野も狭められていたからなのでしょう。
完全に見落としていました。
『花より団子よりありよりの梨』を投稿しているのは、今現在開いている投稿サイトではない、ということに!
他二作品を試運転したら、このまま恐る恐る問題作に着手しようかと思っていたのですが、別サイトだったとは!
ん……? 待てよ…………
少し前に『花より団子よりありよりの梨』は、使用感を確かめるなんちゃらで新しい別の投稿サイトを利用している、自分で言っていたじゃないかぁ~(照れ)
こりゃ失念してました。
恐怖心とは恐ろしいです。冷静さやつい今しがたの行動ですら封じ込めてしまうとでもいうのか!
クッ!人を失念させる程の恐怖とは、まったく恐れ入る……
さて、投稿サイトついて思いを巡らせてみる。
問題作以外の二作品は、超絶有名どころの小説投稿サイトなので、ユーザー数も五十万人以上いるようです。
それと肩を並べる大手同種のサイトも何社かあって、ユーザーの中にはひとつの作品を複数のサイトへ投稿したりもしているそうです。
僕は、最初に話した超絶有名サイトオンリーで活動していました。
「していました」というのも最近のことなのですが、鳴からわりと新しい投稿サイトを紹介されてユーザー登録を済ませたからなのですよ。
で、ですね、その新しい投稿サイトなのですが、ユーザー登録者数がまだ六万人ほどのようで鳴曰く「こっちのサイトはまだ新しいから、スタートダッシュ決めるならいいかもよ。俺も登録だけして投稿はしてないんだけどさ。ユーザー数もまだまだ伸びてるようだし。書籍化目的だとちょっと弱いかもだけど、意外と目にとめてもらえる可能性は高いかもしんないよ。知らんけど」
ちょっと無責任感が強い薦め方をされましたが、ちゃっかり登録を済ませて作品も投稿しちゃいました。
『花より団子よりありよりの梨』を。
では皆さん、心の準備は宜しいでしょうか?
もうひとつのサイトへ一緒に飛び込んで下さい!
怖い!
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