第10話 病気の意味  闘病ハスキー兄さんは語る

闘病ハスキー兄さん・・・若い頃に病気を発症。性格は穏やか。

          1歳年下の弟ハスキーも、同じく病気を発症。性格は穏やか

          10年前後の闘病生活の末、兄弟ハスキーズは旅立つ

          最近仲間入りした超腕白な破壊系ハスキーの弟を、

          ハラハラしながら見守っている。


お父さんお母さんへ

 病気のボク達の事を、最後まで見捨てないで治療してくれて、ありがとう。

そのお陰で、ボク達は今もずーっと温かい気持ちで、幸せな気持ちでいるよ。

ありがとう、お父さんお母さん。ずーっとずーっと大好きだよ。


 僕たち兄弟のミッションは、

<病気だけど、飼い主に大切にして貰える>だったんだ。

僕は、前に1度(前世で)、飼い主に見捨てられて失敗している。

今回が2度目のチャレンジで、しかも2頭一緒に病気になるというハンデ付き。

正直、ミッションの成功率は半々で、厳しいなって思ってた。

でもでも!お父さんもお母さんも、最後までずっと諦めずに励ましてくれて、

愛情を一杯もらえた、

ボク達は病気だったけど、幸せで幸せで!!幸せだーー!!!


今のボク達は、空組の周りのみんなに、

<ねえねえ!ボク達は病気だったけど、一杯大切にして貰えたんだよ!>

って、自慢しているんだ。


これから、病気を持って現世に行く子達には、

<大丈夫だよ。きっと愛して貰えるから。勇気をもって、行っておいで。>

って、励ましている。これ、ボクのプチ自慢♪


今は、ボクも弟も若くて元気な姿に戻ってる。安心してね。

ボク達が、お父さんお母さんの事、見守っているよ。

僕達は、こっちの世界で威張れる位に、幸せだったんだよ。

だからお母さんも、僕達兄弟が威張れる位に愛し抜いた飼い主だったって、

威張って欲しいよ。

何の負い目も無い。堂々としてて。

僕達を、最高に幸せにした飼い主だって、誇って下さい。



*後日、ハスキー兄さんのお家に、新しい弟ハスキーが来ました。

 病気のミッションを持っていない弟君は、

 すさまじく元気!元気!!元気!!!

 闘病ハスキーズと真逆の性格の、破壊系タイプのハスキー。

 優しいお兄ちゃんは、散歩道の危険個所を教えたり、

 お母さんに代わって怒ったり、

 時々、弟指導に家に戻っています( ̄▽ ̄)






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