LV ??/?? サトちゃんとオレの豚汁

 サトちゃん、行っちゃったね。

 最後まであんな感じだから大丈夫かな。

 向こうでさめざめ泣いてなきゃ良いけど。

 さすがにそれはないか。

 愛されてるって自惚れ過ぎだね。


「まあちゃん、サトルが動画くれってさ」

「まあちゃん、今、サトルと電話できる?」

「後で必ず連絡する、って送っといて」


 オレはどうだったかって?

 あの姿に車の中では笑いっぱなし。

 でも、家に着いたら泣いちゃった。

 4年間の思い出がいっぱいだからね。

 さすがに布団の中じゃないよ。

 お父さんとお母さんの前で。

 恥ずかしいことでも、

 我慢することでもないからね。


 そう言えば、師匠とオレの最後の豚汁って皆さんには詳しく披露してなかったよね。

 すっかり忘れてました、ごめんなさい!

 とーーーっても美味しく出来たので、良かったら参考になさってください!

 もし、作り方や材料が異なってても、それはそれで違う楽しみだね、と思っていただけたら嬉しいです。


 ◆ ◆ ◆


 まずは材料の下準備。

【大根/人参】

 皮は剥いても剥かなくても。

 人参は頭と尻尾をチョンと離します。

 長すぎると切りづらいので予め5㎝位の長さにすると次の作業が楽かも、です。

 柱のように立てて上から十字に切ります。

 断面がおおぎ形の柱になるように、集中!

 一本を倒して約5㎜幅で、いちょう切り。

 大根と人参の太さが極端に違うときは、十字に数本足して4→6→8本にするか、逆に減らして4→2本の半月切りにして各々の出来上がりの大きさを揃えてみてね。


【玉ねぎ】

 皮を剥いてトンガリと根を落とします。

 繊維(←薄く見える線)に沿って縦半分に。

 切り口を下にして同じく縦に、ざくざく。

 薄いよりは2㎝幅くらいがオレは好き。

 所謂、くし形切りっぽくね。


【牛蒡】

 来ました!

 行くよ、必殺・ササガキ!!

 薄めの仕上がりがお好みの方、向けです。

 コツは、当てた刃を牛蒡から離さない、包丁の根元をしっかり握って安定させる、かな?

 始めはゆっくり、慣れたらしゃしゃっと。

 又は、まな板の上をごろごろ転がしながら右利きの方は左から右へ、左利きの方は右から左へと刃を動かして削る。

 お母さんはこのやり方。

 作者さんは、牛蒡を持ったオレたちスタイルだそうです。

 わかるかなぁ?

 豚汁とんじるパート1のように、斜めぶつ切り又はざっくり薄切りでも全然構わないよ。


【豆腐】

 包丁できっちり切るより断面が荒れ荒れの方が味が染みやすいかも、というお母さんからの助言により、パックの中で菜箸で切り崩します。または手でちぎる。因みに木綿。

 そもそも無くても大丈夫。

 何ならお揚げでも代用できるし。


【お肉】

 豚の薄切りを入れました。

 鍋の中で菜箸で引きちぎりました。

 包丁洗うのが面倒だから。

 本当に、ものぐささんだね。

 ちなみに、生肉を使ったまな板でサラダを切ってはいけません。お腹を下して上からもリバースします。病院送りは嫌でしょう?

 包丁と手と共にまな板を良ーーく洗うか、お肉は最後に切りましょう。


 さて、ここからは作り方。

 材料の下準備が済んだら、鍋の登場。

 大根、人参、玉ねぎ、牛蒡、豆腐、お肉、入れます。

 水、注ぎます。

 粒だし、入れます。

 念のため調理酒も、入れます。

 これ読んでマジで?と思った方、正解。

 【お肉】の時点でやらかす感、満載だし。

 でもオレたちはこれでいきます。

 ピピッとIH。

 始めは強火でぷくぷくさせます。

 火が入りつつある豚肉を引き裂きながら茶っぽい泡(アク)を掬います。ここは丁寧に。

 お肉の色が粗方あらかた変わったら弱火にして、具材が煮えるのを待ちます。

 人参の固さとお肉が目安かな。

 ことこと、ことこと。

 ことこと、ことこと。

 ピピッとIHをとめて、

 お味噌を溶かして、

 完成です!


 もしあれば、ワケギや長ネギの小口切り(細い野菜の輪切り?)を最後に入れて、彩りアップを目指すのもアリですよ、アリ!


 説明は回り道でも作り方はかーなり近道。

 結果良ければ全て良しだと思ってる。


 お料理ほどガチではないけど、まあまあ重宝されるに違いないお味噌汁つくり。

 始めの一歩に如何でしょうか。


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