チーム MAK/おめ・あざ記念
俺「小学校卒業おめおめ!あざあざ!」
け・ア「おめおめ!あざあざ!」
け「卒業アルバム見たけどアッキーの眼鏡が微妙
に曲がってて笑えたな」
ア「うるせい!まーくんなんてお気に入り服じゃ
なかったじゃんよ」
俺「仕方ないじゃん、見つからなかったんだから
さ。けんちゃんは安定だよね」
け「心の落ち着きが菓子製作の要だからな」
ア・俺「まだ工房にも入れて貰えないくせに良く
言うよ!」
け「むぅ、企画会議には参加してるし」
俺「マジで、商品化されんの楽しみだよ!」
ア「試作品の毒味は任された!」
け「“毒味”言うな、失礼だろ!」
3人「あはははは!」
俺「写真の後ろについてる文集の作りが各クラス
違ってて面白いよね」
ア「4組の『思い出すごろく』って何だよ、内輪
過ぎて他のクラスじゃ意味わかんねーよ」
け「『もしも』シリーズも、宝くじが当たったら
とかドラえみょんが居たらとかは判るとして、
挙げ句の果てには明日の地球滅亡を知ったら、
だぞ?」
ア「けんちゃんはドラえみょんが居たらどうする
よ?」
け「そうだな、世界最高峰の逸品を作って
〈倍バーイン〉で増やして売りまくるかな」
俺「商売上手なのかチャレンジャーなのか」
ア「まーくんの宝くじは、何だっけ?」
俺「1億円なら堅実に課金からの貯金です」
け・ア「課金の堅実さを詳しく教えてくれ」
俺「アッキーの滅亡前日は凄いよね、本屋の
コミック袋を破って立ち読みまくり」
け「やべぇ本には手を出すなよ」
ア「な、何だよやべぇ本って!やらしいこと言う
な、恥ずかしいぞ、けんちゃん!」
け・俺「アッキーらしい発想で安心する」
ア「ち、違うのかよ、騙したな!」
俺「勝手に勘違いしたんじゃん」
け「そういえば、〈可愛い〉ランキングの枠外に
しれっとまーくんの名があったな」
俺「〈仕草可愛い〉だよ。もー、気付かないで
欲しかった、もしくはスルーしてよ!」
ア「いやいや、そこは是非ともランクインの感想
をいただきたい、一言どうぞ!」
俺「やめてーーー!」
俺「けんちゃんは制服がしっくりきてて羨ましい
なぁ」
け「男子が伸びるのはこれからだろ、3年の間に
誰が一番高くなるか勝負だな」
ア「まーくんには負けねーからな!」
俺「名指しされちゃったよ、残念ながらオレが
一番になりますぅ、悪しからず」
ア「牛乳と小魚をたくさん食ってやる!」
け・俺「その意気だ、頑張れよアッキー」
ア「人をバカにするのはいい加減にせい!」
3人「あはははは!」
ア「サトちゃんに写真は送ったの?」
俺「それこそ蒸し返されそうで嫌なんだけど、
『きゃわ♪』しか来ない、語彙力酷くない?」
け・ア「ブレねーな!マジで会ってみたい」
俺「たまには帰れって連絡しとくよ」
俺「結局最後まで同じクラスになれなかった。
中学では一緒になりたいね」
ア「寂しがり屋さんだなぁ、まーくんは」
俺「むー、そういうんじゃないよ」
け「なれなくてもこれまで通り道場で会えばいい
し、部活が被るかも知れないだろ」
ア「教科書借りに行くからよろしく頼むよ」
俺「ジャージは臭くなりそうだから貸さないよ」
ア「それは自分の匂いで、それとも」
け・俺「当然、アッキーの鼻つまみな臭さ」
ア「えーーん、二人がいじめるよ、神様!」
俺「中学行ってもよろしくね」
け「こちらこそよろしくな」
ア「チャリ通の朝は小学校集合な、まーくんは
遅刻するなよ」
俺「ごめん、気をつける」
け「何かあったらスマホで連絡だな」
ア「けんちゃん家のお菓子の予約も?」
け「日持ちするものは構わないが、近いんだから
直接買いに来いよ」
ア「すみません、じゃあ帰る時に選びます」
俺「頼まれたからオレも買って帰る」
け「じゃあ、在庫見てこようぜ」
ア・俺「おう!」
俺「では皆さん、オレたちの座談会はここまで」
けん・アキ・オレ「また会おうーー!」
◆ ◆ ◆
師匠が旅立ってからの2年間。
ひとりで日々鍛練してきましたが幾らか成長できたかな?
え、大丈夫、見違えるよう?
うはっ、ありがとうございます!
中学校がどんなところなのか親子ともども手探り状態だけど、小学校みたいに楽しく過ごせるといいなぁ、と思います。
では、またね。
〈鍛練 編 了〉
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