第2話
「そっち飲み物足りてるー?足りなきゃ言ってよー。」
コップが空になりそうなのが気になり声をかける。
気がきくといえばそうだけど、悪くいえばただのお節介だ。友達付き合いは基本ノリの私、小森ミカはごく普通の公立高校3年生。
今日は幼馴染で親友のイクの家でやってる大学寮の一室で、大学生男子3人とうちら高校生女子4人のいわゆる軽い感じの飲み会。
といってもうちらはみんな未成年なのでジュースとお菓子。昼間だし健全だ。
大学生でも1つ違うだけだからみんなタメ口だし男女だけど友達として仲良く距離も近い。
最初はイクが寮生のイツキくんと仲良くなったことがきっかけで、うちら幼馴染メンバーのイツメンの私、カコ、マミも一緒に大学生と混ざって遊ぶようになった。
それは平日だったり休日だったり、皆学生なのでバイトや予定があれば遊ぶ人はその時によって変わる。大学がある場所が家からそんな遠くないので、彼等のサークルバスケに応援に行くこともある。
もちろん大学生装って入っていくが、警備員さんにはいつも咎められることはない。比較的ルーズな大学だ。
高校生の男子とも遊ぶが、大学生は車やバイクを持っているから出かける場所も行動範囲が広いし色々なお店を知ってる。話を聞くだけでも新鮮で楽しい。
「イツキくんー。今日はさ、あの人こないの?」
イクがイツキくんに聞く。
「あの人? あー。旬??あいつ、バイトは夜からだから来るって言ってたから来ると思うよ。なになに、イクちゃん気になってんのー。
」
イツキくんがイクをからかう。
2人が言ってるのは寮生ではない別のアパートに住んでる彼のことだ。
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