閑話3 リリエラ様、リリアーナ王国
まず、リリエラ様について、この大陸の神様らしい。
すでに滅んだフォーリナ王国の王妃で、エルフだったそうだ。
転生して神になったらしい。
リリエラ様の前の神様はサムエ様という名で、フォーリナ王国が滅んだ時に、リリエラ様とともに殺されたそうだ。
そして、滅ぼしたのはこのリリアーナ王国の前身の国であるカルアナ王国。貴族が何家か暴走したそうだ。王家が軍を率いて助けに向かったが間に合わなかったそうだ。
数年後、カルアナの王都にある神殿にリリエラ様が降臨した。
その時に国名をリリアーナ王国へと変えたそうである。
リリエラ様はこの大陸の神様で、他の大陸にも神様がいるらしい。
ただ、大陸間では人の往来はないし、神様同士も交流がないそうだ。
ただ、この星の神様がいて、リリエラ様に神託が降りることがあるらしい。
普段は、滅びたフォーリナ王国に唯一残っている神殿に住んでいたらしい。
今回、召喚の魔法があると神託があり、この国へ来たそうだ。
フォーリナ王国が滅んだのが200年ほど前。
その時、暴走した貴族の生き残りが逃げて作ったのが、ルアン王国。
土地がやせていて、弱い魔物しかいない土地だったので、生活はできるかもしれないが、発展もしないだろうという事で、無理に滅ぼさなかったらしい。
国境に高い山脈があるので、戦闘ではなく移動で損害が出そうだったのだ。
50年ほど前、ルアン王国に強い魔物が出るダンジョンが現れたらしい。
強い魔物はドロップで得る物が大きい。また魔石から魔力が大量にとれることから。国が発展しはじめたのだ。
山脈にトンネルを掘ってリリアーナ王国に攻めてきた。
ルアン王国をつくった貴族たちは人間至上主義というよりも貴族至上主義で獣人、エルフ、ドワーフを人間より劣るとする、新しい宗教を作り上げているらしい。
そして、リリアーナ王国など、周辺の国から奴隷を得ようとしているのだ。
この話が事実であるならば、リリアーナ王国に協力することに問題はないと思う。
この大陸の神様がこの国の見方をしているわけだし。
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