第4話対ゴーレム
ていやぁ!』
ゴブリンの時と同じ方法で飛び上がった3匹のグリーンスライムを槍で刺した
一人で行くのは怖いが、南のダンジョンの第二階層に行ってみたいと思ってる。
階段を探してダンジョンを歩き回った
『あった…』
30分をほどで出口に続く階段を見つけた…が、階段の前には全身レンガの高い魔物が階段を塞いでいた。階層ごとのボスだろうか
とりあえず気づかれないように鑑定してみる
ゴーレム
スキル:怪力B 鈍重
レベル:40
やはり強い…怪力は本能系のスキルだし、もしかするとゴーレムを倒した時、本能系のスキルを手に入れられるかも知れない
相手は鈍重を持ってる分動きがとろくて助かるが、自分の攻撃がレンガと体に刺さるかわかない
とりあえずさっき作った槍で攻撃を試みる
ゴーレムに接近すると、とろい拳を振り落としてきた
それをサッとよけレンガの体に槍を付く
ガキィンと音がし、槍はレンガに弾かれた
『ダメか…』
こんな、攻撃を与えられない相手と戦っても負けるだけだ
ゴーレムから逃げ出した
それから1週間がたった、僕とエマは毎日ダンジョンに通い二人のレベルは、僕が、11→18 僕の槍スキルはCからBに上がっていた。ミカは、30→32まで上がっていた。俄然としてまだあそこのゴーレムは倒せずにいた
初めは他の冒険者に便乗してゴーレムを倒そうかと思ったが、ダンジョンには各階層に門番がおり、ミカいわく門番を自分で倒さないと、ダンジョンに弾かれてしまうんだと
貴族として、手厚い教育を受けたミカは、様々な知識を持っていた
本当にこの調子であと一週間50レベルまで到達できるのかと不安に思っていた…昨日まで
僕は昨日ミカから、耳寄りな情報を貰った
南ダンジョンの第二階層には、大量の経験値が手に入れられるメタルスライムがいると…
そして今、僕たちはその南のダンジョンにいる
そういえば今日、槍術がBになってから今まで槍を創作していない。あのスキルは当人の実力が作った槍の出来栄えに比例すると鑑定したときに書いてあったから今作ったらゴーレムのレンガを貫くほどの強い槍を作ることができるだろうか…
槍を創作しようとした
すると、いくつか、目の前に見たことのあるスキルと、『スキルを選んでください』という文字が並んだ。レンガを貫通したいという思いから、貫通というスキルを選んでみた。
槍が手の上に現れた
槍創作というスキルで槍を作るといつもこうやって登場している。
さっそく槍を鑑定眼でみてみる
ペンチュリット・スピア
スキル:貫通
きたぁぁぁー!!
ミカが新しい槍の存在に気付いた。
『お、新しい槍だね今回のはかっこいいー』
『今回のは一味違うぞー貫通というスキルが付与された槍からな!』
『すごい!そんなことできるようになったの!?』
『槍術Bを手に入れてから…ちょっとね』
僕は鼻をフフン!と鳴らした
『それがあったら、あのゴーレムを倒せるんじゃない!?』
『僕もそう思ってたところ、よしじゃあ今度こそ倒しにいくぞ!』
こういう時のテンションは父譲りだ
階層の門番を倒しに奥へ進んだ
『ジョンいたよ!』
『相変わらずの迫力あるね』
そういえばあいつを倒したら、本能系のスキルゲットできるかもとか思ってたっけ
『とりあえず私が奴を引きつけるから、その隙にジョンは攻撃して!』
『OK、でもあいつ怪力Bを持ってるから攻撃には絶対当たらないでね』
『了解!』
ミカがゴーレムの見える場所に立った
『鬼さんこちら〜手のなる方へ〜』
ミカはそう言いつつ右手で目を下の方へ引っ張り、舌を突き出した
いろいろ混ぜすぎじゃないか…ってかそもそも魔物に挑発なんて聞くのか…
『グォォォォォォォォォォ!!!!』
めちゃくちゃ聞いてる!!
ゴーレムがミカの方へ突進する
スピードはものすごく遅いのだが、その迫力は凄まじい
だが、それに怯まずミカはゴーレムの突進をよける
ドゴォン
ゴーレムがダンジョンの壁に突撃した
『ジョン今だ!』
ミカの掛け声のもと、すかざすゴーレムの背中にペンチュリット・スピアを突き刺した
すると、前回とは違い槍がどんどん刺さっていく。
まるで発泡スチロールに指で刺すかのようだった
その後も背中、頭の順に頭刺していくゴーレムは、バラバラになり、地面にレンガが散らばった
『やったねジョン!!』
『いやーミカのおかげだよー』
やはり幼なじみとはいえ、他人に褒められるのは照れる
『それで、どうする?二階層目指す?』
『いくしかないでしょ!僕にはレベル上げしないといけないからな!』
二階層行きの階段を下る
構造は一階層目と同じだった
僕たちの目標は、メタルスライムだが、後で楽なので三階層行きの階段を探しておこうとミカと決めている
歩き始めて約5秒ミカがいきなり悲鳴を上げた
『きゃあ!!』
振り返るとミカは、なんともなく、むしろニコニコしている
『どうしたの?』
『えへへ〜心配した?今のはドッキリでした!』
『っでもこんな可愛い幼なじみ、他にいないんだからさ、ちょっとは私に気を向けてよね』
ミカが頬を赤らめている
『そうだね、大切な幼なじみだし、出来る限り守るよ』
ミカの方が僕よりレベルが十以上も高いことはここでは禁句だ
『それにしてもこのダンジョンさっきより不気味じゃない?なんか変な雰囲気を感じるんだけど』
『あはは〜!ジョン厨二病って奴なんじゃない?』
『いやいや本当だってここの壁だってなんか異様な雰囲気を感じるんだけど』
ジョンが壁に触るといきなり壁が動き始めた
『え、何これ何これ!ちょっとジョン怖いんだけど!』
ミカが僕の裾を引っ張る
そうだ、さっき出来る限り守るって決めたよな!
『ミカ安心して!この壁くらい僕の槍で突き刺せば粉々だよ!』
我ながらの名案にドヤ顔を見せ、貫通が入った槍で壁に突き刺す
スカッ!
なんと、僕が突き刺そうとした場所にが凹み、僕の槍が届かなかった。
まるで壁が避けたみたいだ
そしてその勢いで僕は綺麗に前に転びそうになる
すると、次は壁の一部が前に突き出してきた
まずい、この前だと壁に頭をぶつける!
『ジョン危ない!』
あと少しのところでミカが僕の服を後ろから引っ張り、壁との衝突を回避した。
『あ、あははミカに守られちゃったね』
笑顔を作り、この落ち込みを顔に出さないようにした
『そう落ち込まないで!とにかくジョンはこの壁を鑑定してみて』
そうかこの壁、普通に考えたら魔物だよな
ウォール
レベル:62
クソッこいつまた僕よりレベル高いじゃないか
いやそんなことより、ミカの言うとうり魔物だったな
『ミカの言うとうり魔物だったよ』
『それじゃどうやって戦おうか』
『そんなこと考えてる時間はないかも!』
こういう時のありがちな攻撃といえば押し潰しだよね!
ミカを押して、魔物の壁からとうざけた
『ちょっと何するの?』
『こういう魔物は押し潰すのがセオリーだから、壁の中から、出そうと思って』
『え、それなら私達が壁に近づいた途端に潰すと思うんだけど…』
『た、たしかに』
なんてこったこれじゃあただ、幼なじみを突き飛ばした奴じゃないか
とりあえず壁から離れたところで少し休憩する
『まぁそういうジョンのちょっとバカなところ可愛いと思うよ!』
『え、なんか言った?』
『ううんなんでもない』
『とにかく僕にもう一度チャンスをくれないか?』
このままダメダメなままでは終われないそれに本当に作戦があるしな
『え、いいよいってらっしゃい』
おそらく、ミカは僕のプライドのためにも1人で頑張ってもらうことにしたんだろう
優しい幼なじみに感心する
壁に近づき先程より、足を大きく踏み込んで槍を突き刺す
すると、案の定壁が凹み僕の槍を避けようとするのだがその奥まで槍を突いたおかけで、壁を崩壊することに成功した
『よっしゃぁぁぁ!』
『ジョンすごいじゃん!見直したよ〜』
幼なじみからの称賛に少し照れる
僕たちはダンジョンの奥へと進んだ
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