第2話 南のダンジョン

この近くにダンジョンは、四つある。

一つ目が北のダンジョンで5年ほど魔族たちが洞窟内の魔物を大虐殺して住処にしたって噂だ。どちらにせよ1番難易度の高いダンジョンだ

西、東、南、とダンジョンがあるのだが、その中でも1番難易度の低い南のダンジョンは初心者冒険者には人気のダンジョンとなっている


僕もそこを目指す


南のダンジョンに向かうにはきさらぎの野原を通らないといけない、ダンジョンの中ほど強くはないが、そこでも魔物が出てくる


とりあえずきさらぎ野原で少し肩慣らしをするつもりだ。

まぁ剣術C持ちの僕にとっては楽勝の相手だろうけどね


きさらぎ野原についた


一人でいる魔物を探す。一対複数は不利だしね


ところがいくら探しても一人でいる魔物が見つからなかった。もう相手が複数でも戦うべきだろうか…


『ジョンーー!!』突然名前を呼ばれて振り向く

この声は…幼なじみのミカだ。


ミカは僕と違って男爵で平民の僕より一段上の階級なのに僕に見下す態度を取らずに接してくれる。

貴族は自分より下の人の階級を見下す人が多い


ちなみに貴族階級は、上から順に、王、公爵、侯爵

伯爵、子爵、男爵、平民となっている僕が王になるのがどれだけ難しいかわかる。…諦めようかな


『ここで何してるの?』ミカがいつもの笑顔で話しかけてくる


『特訓として魔物退治中だよミカは?』


『私も魔物退治しに来たのどうせだったら一緒に

やらない?』


『いいね!僕も魔物退治に手こずってたとこだった』


『ところで群れてる魔物多くない?』


『それなー5年ほど前から群れるようになったから、大虐殺の教訓を得てるんじゃない?』


『魔物も意外と賢いみたいだね。話はここら辺にして魔物退治を始めよう。』


『ちょっと待って、その前に今日のチェックお願い』


『了解』

このチェックというのは、鑑定のことだミカが特訓を始めた2ヶ月前から、ほぼ毎日レベルチェックしてあげてる。


街には鑑定屋がいるほど鑑定眼を持ってる人は少ない普通の人は、お金を払って数ヶ月に一度自分の成長を確認するのだ。僕が鑑定眼を持ってると鑑定された時は、父と母はものすごく喜んでいたそりゃあそうだスキルを持ってるだけで一生をほしょうされたんだから。


ミカを鑑定してみた


ミカ・ラミレス


性別:女性


スキル:両手剣B 火玉


レベル:29


『ミカまたレベル上がってるよ』


『そうなのーえへへ』


それにしても2ヶ月で29レベルって僕は2週間で50に達するだろうか、ますます不安になってきた。


こうして僕らは魔物退治を始めることにした



『ミカ危ない!』

一匹のゴブリンを切り倒したミカの横からもう一匹のゴブリンが槍で刺そうとしたところを僕が剣の腹で受け止める。


その隙をミカが得意の火玉で焼き殺す


『私たちコンビネーションバッチリだね!』


『そうだね、そろそろダンジョンに着くよ』

急いでレベル上げする必要がある僕に休む暇はない。もう11時だ8時に外を出てからもう3時間たった。さっき一人の魔物を探すのに時間を潰したのが痛かったな


ダンジョンを向かいつつ草原で魔物と戦い続けてかれこれ2時間僕のレベルは、7レベルになっていた


『そういえばミカも身分昇格戦に出場するの?』


『出場するよー』


『ジョンは学校は決めた?』


『うん、貴族学校のCクラスに入学するつもりだ』


『じゃあわたしもそこにするー。そうだ!それなら今日から一緒に特訓しようよ!』


すごい嬉しい提案だ特に断る理由もないので承諾する


『でも入学検査は2週間後だけど、、大丈夫?』


『そこが問題なだよなぁ。とにかく今は頑張るしかないね』僕は苦笑いを返す


話してるうちにダンジョンについた。

中から冷たい風がが僕の肌を攻撃する。

初めて見るダンジョン息をのんだ。

ちなみにこのダンジョンは4階層まである。


『寒いね、ミカはダンジョンに来たことあるの?』


『うんでもまだ1階層しか行ったことがないな』


『そっかそれじゃあ僕らで全階層探索目指すぞー!』

初めてのダンジョンに僕はやる気が出てきた


中へ進む



少し進んでから緑色のスライムみたいなのが3匹出てきた


とりあえず1匹鑑定してみる


グリーンスライム


スキル:藻弾


レベル:8


他のグリーンスライムもレベル8だった


目の前の弱そうな敵が僕よりレベルが高いことに微妙にテンションが下がった

とりあえず藻弾というスキルに疑問を持ったので調べる


藻弾

藻の弾を打ち当たったとこに藻を生やす生えた藻は当人の体力と魔力を奪う


『ミカきおつけて!このスライムは』

ここまで話したとこでミカが自慢げに発言した


『弾を飛ばすんでしょ?何回も戦ってきたんだよこいつの弱点も理解済みよ!』

そこまで言い終わった後にミカは器用にグリーンスライムに火玉を3匹匹全てに命中させた

すると、グリーンスライムが苦しそうにメラメラと燃え、力尽きた

『こいつら前に火玉当てたらめっちゃ効いたから火が弱点なんだよきっと』


『ミカはやっぱりすごいねかなう気がしないよ』


『えへへそんなことないよ』

そんなことありそうだ

ダンジョンの奥に進んでいく


基本的にダンジョンでは、下の階層への階段を探しながら歩く今回、は僕たちはレベル上げが目的だから1階層の魔物を倒しまくる。


2時間ほど戦った後に僕たちはそれぞれ持ってきたお弁当を食べた。

やはり、強い魔物は多くの経験値を落とすようで、僕はレベル10になったエマも30レベルに上がっていた。


『ねぇジョンは、もう特製屋に行った?』

特製屋というのは自分がどんな呪文、特技が得意なのかを教えてくれるとこだ


『まだ行ってないよ』


『それならさ、今日は、これくらいにしてギルドに入らない?』


『そりゃあまたなんで?』


『近くのヘラクレスっていうギルドに入ったら参加時に特性を無料で見てもらえるんだって!』


なるほどそしたら得意な分野を鍛えられて敵も倒しやすくなってレベル上げの効率も上がりそうだ


『OKじゃあ今日はギルドに参加しに行こう』


ぼくたちはダンジョンを出でギルドに向かった

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